直訳すると「愛の仙術」。
アシガールのテーマともいえる曲で、サウンドトラック集でも1曲目に置かれています。
軽快で茶目っ気があり、どことなく昔のディズニーを思わせるような曲想ですが、それがこのメルヘンドラマの導入にピタリとはまっており、わずか30秒ほどの曲にこのドラマのエッセンスが凝縮され詰め込まれている感じです。
聴く者をアシガールのメルヘンチックな世界にタイムスリップさせてくれるタイムマシン(または仙術?)のような効果と言ったらいいか・・・
風のようにあっという間に通り過ぎてしまうので、最初は、そのチャーミングな旋律があまり頭に残りませんでした。
素人(一応ピアノ&ギター経験者)にはメロディーを追うのがちょっと難しく感じられる部分があり、頭の中でメロディーを正確に再現できるようになるまで10数回聴き直してしまいました。
アシガールのデーマにふさわしく、オープニングでもっとも多く使われています。
【第1話】オープニング
オープニングエピソードは戦国時代、戦直前の対陣風景から始まります。
敵の銃声とともに戦が始まり、そこにたくましい戦国女子高生・唯の姿が映し出されます。
馬に乗った若君が単身敵への突入を試みますが、その後を唯が走って追っていくところでアシガールのタイトルが現れ、曲が流れ始めます。
曲が終わるとともに、場面は現代、高校の教室に移ります。
いきなり味噌でんがくがドアップで登場するのには笑えます。
【第1話】城から追い出される場面~エンディング
兄上を若君と勘違いして突進した唯が間違いに気づき、それが若君の兄上であると門番から知らされます。
「だから雰囲気が…」と唯が納得したところで、この曲の軽快なラグタイム風のピアノバージョンが流れ始めます。
その後、唯は城から追い出されてしまいますが、「二度と来るな!」「若君様~!」という門番との押し問答の後、曲はピアノバージョンのクライマックを迎え、その後、本来のバージョンが戻ってきます。
これは何度聴いても飽きることのないとても魅力的なアレンジですね。
【第2話】オープニング
「Is it true?」の前奏をバックに前回のエピソードが紹介された後、テーマ曲として流れます。
【第3話】オープニング
「風の境界線」をバックに前回のエピソードが紹介された後、テーマ曲として流れます。
【第5話】オープニング
「Is it true?」の前奏をバックに前回のエピソードが紹介された後、テーマ曲として流れます。
【第9話】オープニング
最初にテーマ曲として流れます。
【第10話】オープニング
最初にテーマ曲として流れます。
【第11話】オープニング
「黒澤」をバックに前回のエピソードが紹介された後、その後を受け、テーマ曲として流れます。
【第11話】第12話の予告
1話とはまた違うゆったりめのピアノソロバージョンが流れます。
これは第12話のラストに流れるものと同じです。
毎度、シーンのぶった斬りでバタバタの面白い予告ですが、この寂し気なアレンジがけっこうマッチしていてさらに面白いです。
【第12話】本編最後、唯が若君に臨みを聞いてもらう場面
姫の姿ではなく下人の姿で庭先に忍んできた唯が若君を呼び寄せて自分の胸の内を告げるシーンでピアノソロのバージョンが流れます。
このバージョンは、軽快な原曲とは全く違い、ゆったりとしたテンポでしっとりと聴かせるアレンジで仕上げられています。
最後の最後にアシガールのテーマが戻ってくるとは!
自分の目的は、若君の正室になることではなく、若君を守ることだったということを思い出し、自らの原点に回帰した唯の心の中を表現しているように感じます。
残念ながら、この2つのバージョンはサントラ集に入っていません。