黒羽城
アシガールに登場する戦国大名・羽木氏の領地がどこにあったのかについて前の記事:羽木氏の領地はどこにあったのか?(1)の続きです。

第2話:木村先生の歴史書
第2話の社会科準備室で木村先生が棚から出してきた歴史書に、「羽木氏滅亡後、高山氏は織田信長の勢力拡大によって窮地に追い込まれた。」というような記述が見えます。
アシガールの原作漫画でも9巻でこの織田信長が登場しますが、このことから羽木の領地、黒羽城の位置を推理することができます。

1560年桶狭間の戦い直後の織田信長は尾張を統一してからまだ日も浅く、東側の徳川家康とは同盟関係にありましたが、北の美濃に強大な敵対勢力・斎藤氏を抱えていたため、自国の守りに注力せざるをえず、遠征して戦をするだけの余裕はまだなかったと思われます。
その後、1567年頃までに北の斎藤氏を駆逐して美濃を手中にしてから、西に進行して上洛を目指すことになりますが、本格進行の下準備として、1560年頃から自国尾張の西側隣接地域に調略や侵攻を行った可能性はあります。
これに当てはまるのは北勢(現在の三重県いなべ市)辺りになりますが、仮に羽木氏の領地、黒羽城があったとすれば、そこら辺りではないかと。
西南方向には、あの忍者の里・甲賀があります。
戦国時代中期、この地域は有力戦国大名の支配が及ばずに中小領主が共存していたので、ドラマの12話までに実在した戦国大名の名前が全く出てこないということも説明がつきます。
ただ、この地域は京都に進行するためにはどうしても押さえておかないとならないので、美濃を手中にした信長の攻勢は激しくなり、この地域の領主たちも1568年以降信長に従うことになります。

 

ここまで、アシガールに出てくる羽木氏の領地をある程度特定できたのですが、ドラマでは他にも場所に関する情報があります。
これらと矛盾しないよう説明できるでしょうか。

第5話 尊のサッカー試合観戦
第5話で、尊が東京までサッカーの試合を見に行き、明るいうちに帰宅しています。
この時、壁掛け時計はPM4:40を指していました。
サッカー観戦はまぼ兵くんのための撮影が目的で、尊は発明研究一筋のため、サッカー自体にはあまり興味はないと思われます。
ちょっと苦しいですが、早い時間帯の試合で観衆の撮影だけして帰ってきたと推測します。
本当に可能かどうかは路線検索で検証できますが、あえてしないことにします。
(※こちらの記事で検証しています。:2019年5月2日追記)

第8話 軍議の場
第8話の軍議で、高山氏がいつ頃攻めてくるかを議論する場面があります。
この時、冬には行軍がままならないほど雪が積もるため、その前に攻めてくるはず、と若君と兄上が主張しています。
この地域は標高が高いので、平均気温は高くはないようです。
琵琶湖の北にはスキー場があるので積雪があるようですが、北勢から甲賀にかけての地域はどうなんでしょうか。
ただ、1560年頃は気候的に小氷期末期にあたるので、寒かったと推測します。

現代シーンの会話
アシガールの現代シーンでは、自宅でも学校でも全て見事な標準語です。
ドラマの設定上、特に方言を使う必要性もないので、この情報はとりあえずスルーします。