アシガール 音楽妄想ろまんす
キーボード(MIDI音源)をバックに「Is it true?」のメロディーをバイオリンが奏でます。
原曲のゆったりとした心地よさは引き継がれており、低めの音で控えめに歌うバイオリンがかえって妄想気分を盛り上げてくれます。
曲名が「ロマンス」ではなく「ろまんす」であるところが、柔らな感じの曲の雰囲気をよく伝えています。
唯にとって若君との間に思わぬ良いことがあったり、良い方向に進んだりした時に流れるようです。
アシガール・サントラ集では3曲目に納められています。

【第5話】高山との戦に勝利した場面
圧倒的に不利な高山との戦に勝利した若君でしたが、その影にはでんでん丸を駆使した唯の働きと尊が作ったまぼ兵くんの働きがありました。
勝利を悟った若君が「なれば、われらは勝ったのだ。」と言うと曲が流れ始め、若君は唯に自らの馬の轡をとるように申し付けます。
すでに唯がふくであることを気づいていた若君の粋な計らいだったのかもしれません。
城に帰ってくる唯と若君を出迎えたじいが褒美として唯を若君のお馬番とすることの許しを請い、若君が「許す。」と言うと曲は止まります。

【第7話】若君が平成から持ち帰った尊からの手紙を唯が読む場面
手紙といっしょに入っていた若君が唯のベッドで漫画を読んでいる写真を目にして驚き、「私もこんなん生でみたいよう~」と唯が悔しがるところで曲が流れ始めます。
尊の手紙にはタイムマシンの燃料が残り僅かと書かれており、「詳しくは若君から聞いてください。」と結ばれています。
すぐに若君に会いに行くことにした唯が「ッシャ!」と気合を入れると曲は止まります。
その後、部屋を抜け出そうとした唯の前に密かに訪れた若君が現れます。

【第12話】若君が唯を正室に迎えたいと殿の許し乞う場面
「どうか唯を正室にすることをお許しくださいませ。」と若君が殿に言うとこの曲が流れ始めます。
「正室」という言葉を聞いた途端、うっとりとする唯とは違い、殿を初め重臣一同(二人ですが)が唖然とする様子が面白いですね。
曲は殿がじいに不満をぶちまけるシーンまで続きますが、殿の怒りのバックにこの曲がずっと流れていることで、いずれ殿の気持ちがよい方向に変わるであろうことを暗示しています。
曲が終わると殿に対するじいの「独り言」が始まり、じっくりと聞き入った殿は少し表情が和らぎ、曲は「ひぐらしの泣く丘」へと引き継がれます。