タイムトラベル 反粒子前の記事:尊が作ったタイムマシンの原理(1)では、ワームホールによるタイムトラベルでは過去に行けないと書きました。

それでは、尊はどんな原理でタイムマシンを完成させることができたのでしょうか。
それは尊が最後に言った次の言葉にヒントがあります。

時間を逆行する反粒子は存在した!

これはワームホールを使うタイムトラベルとは別の方法になります。
実は、この方法なら過去に行けるタイムマシンを作ることができる可能性があります。

反粒子によるタイムトラベル
時間を逆行する反粒子はタキオンと呼ばれます。
常に光速より早く移動している忙しい粒子で、光速より早いので常に時間を逆行します。
つまり、その反粒子にとって過去へのタイムトラベルは夢でもなんでもなく日常的なものです。
その粒子を使えば過去にタイムスリップすることが可能かもしれません。
問題は、人間をどうやって運べばいいのかということですが。
反粒子でなく通常の粒子からできている人間が時間を逆行するには、とりあえず自分自身が反粒子になるしかないということになります。
特にアシガールでは、何か乗り物に乗るわけでもなく、生身の人間がそのままタイムスリップするので・・・
以上から、尊のタイムマシンの仕組みとしては、人間をいったん反粒子に変換して時間を逆行させ、到着した戦国時代で再び元の粒子に戻すというような方法なのではないかと推測します。
また、粒子と反粒子が接触しないような特殊なシールドを体の周辺に生成した上でそれらを反粒子で包み、体は通常粒子のままタイムスリップさせるという方法もあるかもしれません。(中身だけ置いていかれそうな気もするけど・・・)

1895年に発表されたH・G・ウェルズの小説「タイムマシン」の2回目の映画化作品(2002年)では、タイムマシンの周囲を輝く光のシールドが覆い、シールドの内部にあるものがタイムトラベルをするという設定になっています。
うっかりシールドの外に落としたペンダントが見る間に劣化して朽ち果てていくシーンはリアルでした。

ただ、どちらにしても粒子と反粒子が出会うと即消滅してしまうので、けっこう扱いがたいへんそうです。
消滅する時に出るエネルギーは相当なものです。
そういえば、第9話でタイムマシンの燃料を作っている時に爆発がありました。
ひょっとしたら、これは粒子と反粒子を誤って接触させてしまったための爆発かもしれません。
実験室内部が壊れただけなので、接触した量はごく僅かで分子レベルだと思いますが。

 

消え方の違いは?
第1話で誤ってタイムマシンを起動させた唯は一瞬でパッと消えますが、第5話で若君が現代に跳ぶ時には徐々に薄くなって消えていきます。
反粒子に変換する方法なら変換が完了した瞬間にパッと消えるのではないかと思います。
一方、シールドで包む方法なら包むのが完了するまでに、シールドの何らかの効果で徐々に薄くなっていくこともあるかもしれません。
ここまでくると、もう何でもありの書き放題ですが・・・
消え方の違いは余韻を残したい時にはゆっくり消えるというドラマの演出ということで。