夢で会えたら
ビッグバンド風のオーケストラをバックに「Is it true?」のメロディーをピアノが奏でます。
ボーカル曲「Is it true?」の伴奏と全く同じなので、このカラオケをバッグにピアノを入れたのだと思います。
曲は絶望や大きなトラブルの後、心にしばしの平安を取り戻す場面で使われているようです。
サントラ集では44曲目に納められています。
【第1話】出会いの後、若君と馬に二人乗りする場面
それまで一人絶望していた唯の前に若君が現れ、一筋の希望が湧いたのですが、木村様が無事と聞いた若君は先を急ぎその場を馬で走り去ろうとします。
必死に後を追いかける唯でしたが、空腹の上に足は便所サンダルということで途中で諦めかけます。
その後、気になって戻ってきた若君は唯を自分の後ろに乗せます。
凛々しい姿の若君と顔まで泥だらけの唯の二人乗りのバックに曲が流れますが、これはメルヘンそのもの。
ここから唯の冒険が始まったともいえる重要なシーンなので、時代劇だろうが、歴史ドラマだろうが、この曲はベストチョイスだろうと思います。
原曲のボーカル曲「Is it true?」ではなくこの曲なのは、前述のとおり、絶望から一転して希望が開けたという場面であることと、唯にとっても若君への思いはまだ予感の段階であったからだと考えています。
【第6話】唯の部屋で若君が唯の写真を手に取ってみる場面
傷が癒えて病室から唯の部屋に移った若君が、部屋で唯の写真を見つけて手に取ると曲が流れ始めます。
唯の「ホイッ!」を思い出して笑った若君は、その後、少々心配になったような表情を見せます。
そこへ食事をもってきた尊に「傷もほぼ癒えたゆえ、わしはそろそろ城へ戻ろうと思うのだが…」と話した後に場面は変わり、曲も止まります。
【第9話】半年ぶりに戦国に戻った唯が若君を見た場面
半年ぶりに戦国に戻った唯が若君を見つけた時に曲が流れ始めます。
物蔭からこっそりとはいえ、タイムマシンの燃料がなくなるという事態をなんとか乗り越えての再開。(乗り越えたのは尊のおかげですが…)
唯の気持ちが高まったところで、阿湖姫が登場し、曲はずっこけて途絶えます。
その後、楽しそうな若君と阿湖姫の姿にがっくりとした唯は黙ってその場を去ります。
【第10話】高山の長沢城での松丸の兄と対面する場面
阿湖姫の兄と対面して偽物だとバレたら命はない…
顔を伏せた状態で、兄と名のる人物の傍まで、まるであのリンクのサダ子のように匍匐前進?する唯。
高山の殿の「なんじゃ?あの気味の悪い動きは?」というセリフの追い打ちに、必死の唯には申し訳ないのですが、思わず笑ってしまいます。
兄に呼びかけられて恐る恐る顔を上げると、それは唯を助けに単身で乗り込んできた若君。
例によって若君の顔のアップで曲が流れ始めます。
それまで絶対絶命の窮地に陥っていた唯が若君を見て、驚き、安堵、嬉しさなどの感情が入り混じってオタオタする仕草が何とも可愛らしい。
この後、尊が作ったけむり玉を使って、唯と若君は見事に脱出に成功します。