タイムマシンアシガールでは、物語中、一貫して「月」が重要な役割を果たしています。
これは「満月の夜に1度だけタイムスリップできる」というタイムマシンの設定からきています。
アシガール第2話で唯が戦国から帰還した際、尊はタイムマシンを「月の公転数で設定した」と言っていました。
第1話で最初に唯が戦国に跳んだ日は、タイムスリップ時系列図によると平成29年5月11日に跳んで永禄2年の5月15日に着いていることがわかっています。
ここから尊がタイムマシンに施した設定数を求めてみましょう。

月の公転と満ち欠けの関係

ところで、尊が言った「月の公転数」ですが、正確には月の満ち欠けの数だと思われます。
なぜなら、永禄で使われていた太陽太陰暦では、地球から観測する月の満ち欠けを基にしているからです。

例えば、地球で観測される満月の日には、太陽と月の間に地球が入る位置関係になります。
次の満月にはこの太陽、地球、月の位置関係が同じになるわけですが、地球も太陽の周りを公転しているので、この位置関係が同じになるためには、月は1/12周(角度にして30度)だけ余計に地球の周りを回る必要があります。

このため、両者の日数は以下のとおり違いが出てきます。

公転周期:27.321662日
満ち欠け周期:29.530589日

平成から永禄にタイムスリップして1ヶ月を過ごしたところで平成に戻ってみると平成の同じ日に戻れるということで、平成から永禄に跳ぶ時と永禄から平成に戻ってくる時は設定数が違っているようです。
まずは平成から永禄にタイムスリップする時の設定数を求めてみます。

平成から永禄にタイムスリップする時の設定数

アシガール第1話で最初に唯が戦国に跳んだ日は、タイムスリップ時系列図によると平成29年5月11日に跳んで永禄2年の5月15日に着いていることがわかっているので、これを基に計算します。

計算するには永禄の日付を西暦(新暦)に変換する必要がありますが、下記サイトで変換した日付を求めることがきます。

新暦・旧暦変換計算(外部サイト)

「西暦」と「旧暦->新暦変換」にチェックを入れます
「西暦1559年5月15日」を入力し、計算実行ボタンを押すと、
「西暦1559年6月20日」と出力されます。

これが永禄2年5月15日を西暦(新暦)に変換した日付です。

唯は「西暦2017年5月11日」から「西暦1559年6月20日」に跳んだということになります。

これを基に下記サイトで日数を計算します。

日数計算(日付-日付)(外部サイト)

開始日と終了日に上記を入力します。

開始日:西暦2017年5月11日
終了日:西暦1559年6月20日

「計算」ボタンを押すと、計算結果「-167232日」が表示されます。
過去に遡っているので、計算結果には「-」が付いています。

この結果の絶対値「167232日」を月の満ち欠け周期「29.530589日」で割ると: 5563.009295

満ち欠け周期自体が割り切れない数値のため少々誤差がありますが、ほとんど割り切れており、「5663」という月の満ち欠け数が求められます。
※割り切れていない場合はどこかに誤りがあることになります。

これが平成から永禄にタイムスリップする際の設定数になります。
つまり、設定数は「5663

第1話では、タイムマシンで月の満ち欠け5663回分だけ過去にタイムスリップしたということになります。

永禄から平成に戻る時の設定数

第2話、永禄で1ヶ月を過ごした唯が平成に戻ってみると、第1話でタイムスリップした日と同日の3分後でした。
永禄2年6月15日から平成29年5月11日に跳んだことになります。

これは平成から永禄に跳んだ時より月の満ち欠けは1回少ないことになります。
よって、永禄から平成に戻る時の設定数は「5662」ということになります。

タイムマシンの設定数

ここまでに計算したタイムマシンの設定数をまとめてみると、

平成→永禄:5663回
永禄→平成:5662回

ということになります。

これは本編12話と続編スペシャルで唯一人小垣城から平成に戻る時までに使われた旧型の起動スイッチの設定です。
続編スペシャル途中から登場する未来の尊が開発した新型起動スイッチには当てはまりません。