アシガール レンコンレンコン
コミカルタッチの曲で、冒頭に聴こえる楽器は不明ですが、途中から口笛がメロディーを奏でます。
その後も入れ替わりにいろいろな楽器が登場し、楽し気なアドリブ感に溢れています。

お父さんの得意料理のレンコンのはさみ揚げは、6話で若君が家庭の暖かさを知るシーン、9話で唯が戦国に戻ってきていることを知るシーンなど、けっこう重要な役割を演じています。
タイトルどおり食べ物に関係する場面で使われることが多いのですが、その他でもいろいろな場面で使われています。
ほとんどのエピソードで聴くことができ、アシガールでは重要な位置を占める曲となっています。
アシガール・サントラ集では24曲目に納められています。

【第1話】空腹に耐えかねた唯がたまらずきのこの場所まで這っていく場面
森の中の草むらに大の字に倒れ、「私、死ぬのかな…」と絶望してていた唯でしたが、夕食前にタイムスリップしてしまったので空腹にも耐えかねていました。
そこに、近くに生えているきのこが目に入るのですが、そこで曲が流れ始めます。
「いやいやいやいや。」と一時は思い留まりますが、腹の虫が鳴いてたまらずきのこのある場所まで這って移動していくうちに曲は終わります。
きのこに顔を近づけたところで目の前に剣先が現れ、気づいた唯が顔を上げていくと、そこには凛々しい若者の姿が。
この出会いのシーンから後、この物語の原点ともなる重要なシーンが続いていきます。

【第2話】今後も空腹が続くことにショックを受けた唯が横に倒れる場面
唯が粟の雑炊を食べようとした時、「食べ物は切り詰めてここを乗り切らねばのう」とおふくろ様に言われ、今後もこれ以上の節約状態が続くことにショックを受け、目を開いたままそのままの姿勢で横に倒れます。
翌日の朝早く、唯は黒羽城を目指し、おふくろ様の家を出ます。

【第3話】城で千吉に鎧を脱ぐように言われる場面
足軽招集の御触れを受けて、意気揚々と黒羽城に行った唯ですが、その場にいた家来の千吉から脱げと言われ、勘違いしてたじろぎます。
槍組足軽から小荷駄組の鎧に着替えるように言われただけなのですが、この時唯は鎧が城からのレンタルであることを知ります。

【第4話】戦勝の祝いの中、目を覚ました唯が握り飯をほおばる場面
初めての戦で恐怖のあまり気を失った唯が目を覚ますと、あたりは戦勝の祝いで賑わっています。
千吉からもらった握り飯を唯がほおばると曲が流れ始めます。
この後、足軽たちの前に遊女が現れます。

【第4話】閨に来た唯をどこかで会ったのでは?と若君が疑う場面
若君の閨への侵入に成功したものの、若君との距離はあいかわらず遠いままでしたが、戦や民について自分の気持ちを話す唯に若君は次第に興味を持つようになります。
「ではふく、ここへ。近う参れ。」と若君に言われた唯は、喜び勇んで若君へ突進し、若君の目の前に陣取ります。
少々たじろいだ若君が、「おっ…近いのう。」と言うと曲が流れ始めます。
「お前、どこかで会うたことはなかったか?」と言われて少々焦りますが、その場は「いえ、まさかそのような。」とぼけてなんとかやりすごすと曲は終わります。
若君から勧められた酒を飲んだ唯は「ぐわ~!な…何すか?これ。」となりますが、その後、「よい風じゃ。」の名シーンへとつながっていきます。

【第6話】唯の部屋で若君が漫画を読む場面
外出から戻った若君が唯の部屋のベッドの上で漫画を読むシーンで曲が流れます。
若君はここで「マジうぜ~」という言い回しを知り、戦国に戻った後にふとしたことでこの言葉を思い出します。
若君がベッドの上で漫画を読んでいる姿は尊によって写真撮影され、後に手紙とともに唯の手に渡されます。

【第8話】警護役に出征した唯が殿に挨拶をする場面
冒頭で、お馬番から若君の警護役に出世した唯が、若君や重臣たちも同席した場で羽木の殿にお礼の挨拶をします。
祝着至極と言おうとした唯ですが、出だしが「しゅ」か「きゅ」かわからなくなって迷うところで曲が流れ始めます。
結局、「きゅーちゃくしゅごくに存じます。」と挨拶し、重臣たちは呆れますが、殿は「面白いやつじゃ。」と気に入った様子です。
「全身全霊、若君様をお守り致します。」の後、床ゴンでこのシーンを終わります。

【第9話】戦国に戻った唯が天野家でレンコンのはさみ揚げを差し出す場面
半年ぶりに戦国にタイムスリップした唯は、翌朝、天野家の小平太の前に現れます。
「何やら香ばしい香がするが…」と小平太が言うと、曲が流れ始めます。
唯は再開のしるしにレンコンのはさみ揚げを小平太に差し出します。
「母上のところへ連れてまいれ。」という小平太の言葉に「母上?」と不思議そうな顔をする唯でしたが、そこへおふくろ様が現れると曲は終わります。
この後、レンコンのはさみ揚げを食した小平太の匂いに気づいた若君は唯が戻ってきたことを知ります。

【第10話】小平太、小平太パパ、じいの天野家3代が雁首揃えて様子をうかがう場面
天野家で預かることになった兄上の母を世話役のおふくろ様が迎えます。
おふくろ様が部屋の戸を閉めようとすると、外では小平太、小平太パパ、じいの天野家3代が雁首揃えて興味深々にその様子をうかがっている姿が数秒間映し出されますが、その時に曲が流れます。
短いのですが、コミカルで印象に残るシーンです。

【第11話】空腹に耐えかねた唯がたまらずきのこに手を伸ばす場面
高山からの逃避行の山中、2日間水だけで「もう駄目だ。」と座り込んだ唯でしたが、きのこが目に入ると曲が流れ始めます。
第1話の若君との出会い直前の場面と同様、「いやいやいやいや。」と一時は思い留まりますが、腹の虫が鳴いてたまらず手を伸ばします。
それを見た若君がきのこを先に取って川へ投げ捨てると曲は終わります。
その後、唯の中では第1話の若君との出会いの場面が再現されます。

【第12話】いいところをじゃまされた唯が若君を送り出す場面
高山との戦から戻った若君から「妻になれ。」と言われて「なります!」と答えた唯でしたが。
いい雰囲気になり今度こそと思った矢先に源三郎が現れ、若君へ殿のお召しを伝えます。
またじゃまされた唯が若君を送り出すと、この曲が流れます。