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  • 返信先: 創作倶楽部
    再現ドラマ~アシガールSP~

    キャスト
    若君:猫動画界のレジェンド、まる
     唯:猫動画界の美脚クイーン、はな

       撮影行きます~。
       小垣城、婚礼後の閨シーン。
       あ、監督、早速、問題発生。
       でんぐり返しは、
       まる君の得意技で、
       はなさんはNGです。

      そうか。
      みりちゃんの
      差し替えでいくか?

       いや、みりちゃん、
       はなさんの着ぐるみ着て、
       でんぐり返しは、
       かなり
       無理っぽいですよ。

      う~~ん。
      惜しいが、
      そこはカットするか。

       じゃ、若君が唯を
       褥に運んだ後からって
       事で、行きます~。

        若君:命がけで
           走って参った
           のじゃな。

         唯:ちょっと待って。
         ~中略~
         唯:言ったじゃ
           ないですか。
           怖がる女子には
           何もしないって。

    まる、あまがみ。
    後ろ足で、はなの動きを
    止める。

         若君:めおとの仲で
            遠慮は無用じゃ。
          唯:めおと・・・。
         若君:良い香りじゃ。
            速川家の
            匂いじゃ。
          ~中略~
          唯:尊のやつ。
            私だって
            見たいのに。
            湯上りの若君
            とか。

    はな、まるの肉球を
    ペロペロ。

          唯:味の違うラーメン、
            一口づつ味見
            したり。
          ~中略~
         若君:・・・。
            唯、しばし眠れ。

       はい、カ――――ット。 
       いいですね。
       いいですね。
       ねえ、監督?
       じゃ、
       次いきますよって、
       あれ?
       本当に
       寝ちゃってる?!

      んんん?!
      ちょうどいい。
      次、平成のシーン行こう。

       平成?ああ、速川家の
       アレですね。
       覚さーーーん。
       美香子さん。
       入って下さ―――い!

         覚:戌の刻でございます。
       美香子:部屋に戻りな・・・
           ありゃま!
         覚:暫く、このままに
           しとくか。

    https://www.youtube.com/watch?v=0tCZElo_szI

    こうして、撮影は、
    夜更けまで続いたのでした。

    おしまい。

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    返信先: アシガール掲示板
    へそ天

    キジトラ様
    猫動画、楽しんで下さった様で、
    嬉しいです~。
    お腹を上にして寝るのを、
    ”へそ天”と言うそうですね。
    住んでいる環境に、
    満足&安心していて、
    飼い主さんにも絶大な信頼を
    寄せている証だそうですね。

    キジトラ家の猫ちゃんの寝姿、
    幸せいっぱいって感じですね。

    私のイメージだと、
    羽木家の殿と若君は、
    秋田犬の親子ですかね~。
    昔、極寒の南極で
    生き残った犬たちの様に、
    戦国の極限の難局を
    生き延びて欲しい!

    むじなの唯ちゃんを
    温かく迎えてくれた
    天野家の男性諸氏は、
    ハクビシン。

    源三郎殿は、しば犬
    阿湖姫は耳がチョウチョの様な、
    パピヨンですかね。

    これから、また、
    猫動画投稿しますが、
    板を迷いまして。。。
    創作俱楽部の方にしますね。
    そちらもよろしくです~。

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    返信先: 雑談掲示板
    まる もはや猫動画界のレジェンド!?

    てんころりん様
    まる君、語りだしたら、尽きないですよね~。
    ブランコで太鼓は、ブランコになかなか乗れない、
    あの千鳥足、よたよた感もいい。笑

    もう、見られたかもしれませんが、
    今宵は、こちらをどうぞ~。
    最後の、ドヤ顔が、もうたまらんです。笑
    https://www.youtube.com/watch?v=Aq-d4CET3rY

    次は、マル君動画に、
    ドラマSPのとある場面を
    被せてみるつもりです。
    お楽しみに~!

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    返信先: 出演者情報板
    宗熊君

    リアルタイム情報です。

    ダウンタウンの浜ちゃん司会の
    某番組、オンエア中!
    (関東限定でしたら、
     ごめんなさい。)
    ご出演の宗熊君事、加藤諒さん。
    番組中で、
    多摩美ご出身。
    キャリーぱみゅぱみゅファン
    を公表。
    チャレンジした、バナナアートは・・・
    残念ながら、最下位でした!
    でも、久々に、御尊顔を拝し、
    幸せ気分なおばばです。

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    返信先: アシガール掲示板
    てんころりん様~

    毎回、脱帽です。
    いやあ、てんころりん様の探求心は
    素晴らしい!
    マル君はCMなどにも
    登場したらしいです。
    滑り込む姿は、
    ぬいぐるみにもなったとか。

    ギネス記録は、今年?塗り替えられて、
    今は、同じ猫種(?)の
    名前もよく似ている
    ”もちまる”君が保持者ですね。
    ”まちまる”君は、刀剣男子のキャラに
    推薦したくなるような、
    若きイケメンです。

    まる君のどこか、猫離れしている、
    どっしりしながら、おちゃめな所が、
    大好きです。
    おばばのとっておきはこちら↓
    https://www.youtube.com/watch?v=90uNSMXYSkM
    ホントに猫?
    何故、この姿で落ち着くの?
    なんてね。笑

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    返信先: 雑談掲示板
    良いですよね~、辛子も

    月文字様
    辛子レンコンと聞けば、
    じっとしていられない。
    是非、是非!
    妄想、広がりまする~。

    日本全国の、レンコン関係の組合や
    お店に”れんこんTシャツ”を置いて頂き、
    さりげなく、”アシガール続編”の策を練る、
    なあんてね。
    例えば、管理人様に、
    レンコンクリックボタンを
    むじなランドに設置して頂き、
    Tシャツ購入者にさり気なく、
    ”アシガール続編制作を
    応援して下さる方は、
    ワンクリックお願いします!
    なんてお誘いして。
    そのクリック数を、NHKにお伝えする。
    とか。

    続編には、”Tシャツ猫”君にも
    登場して欲しい。
    そして、尻尾で太鼓を鳴らして欲しい。
    できれば、ドラマのオープニングで。
    (;^_^A

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    返信先: 雑談掲示板
    りり造様~

    猫動画へのコメント
    ありがとうございます!

    場違いだったかな~
    皆様、ドン引きかしら???

    なんて、心配してたんですよね。
    (;^_^A

    ヨシマサTシャツいいですね。
    ラララ復活の際には、
    参加者の、ユニフォームに。
    (なにせ、まだ一度も参加経験が無いので、
    再開された際の目印があると、
    助かるので。(;^_^A)

    むじなランドオリジナルグッズとして、
    レンコンTシャツもいいかも!
    イラストは、もちろん、月文字様に
    お願いしたい!
    満月とレンコンを重ねた絵柄なんて、
    良いですよね~。

    ごめんなさい。
    初回投稿時に、嬉しさのあまり、
    舞い上がって、お名前、
    間違えてしまいました。
    訂正して、お詫びいたします。

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    返信先: 雑談掲示板
    実写の魅力

    てんころりん様
    見て下さったんですね。
    楽しんで下さったみたいで、
    ご紹介した甲斐がありました~♡
    絵画や絵本のイラスト、造形の世界では、
    時々見られるモチーフではあるんですけど、
    三日月をベッドに眠る子供とか、
    三日月にブランコとか。
    実写で見たのは初めてだったので、
    ビックリでした。
    ふんわりとした雰囲気で、
    思わず、微笑んじゃいますね。

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    返信先: 雑談掲示板
    月のファンタジー

    こんな楽しみ方もあるのかと、
    驚いた写真を見つけたので、
    お知らせしますね~。
    https://www.huffingtonpost.jp/2014/05/13/laurent-laveder_n_5313899.html?ncid=other_huffpostre_pqylmel2bk8&utm_campaign=related_articles
    若君と唯ちゃんが、
    はしごで月に上る姿を
    妄想しました。笑

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    返信先: 雑談掲示板
    見ました

    駅前のロータリーで、
    しばし、月食観察。
    ドラえもんのポケットの様な形の
    月を見ました。

    自宅からみられた方々がうらやましい。
    ボジョレー片手に、天体ショーを
    楽しみたかったです。
    おつまみはレンコンで。

    そういえば、茨城には
    レンコンチャンネル
    なるものがあるそうな。
    レンコン栽培のメンバーが、
    頑張ってるようですよ。
    URL確認出来たら、貼りますね~。
    https://www.youtube.com/watch?v=zp3siORrxt4
      ↑
    貼りました~♡

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    返信先: 創作倶楽部
    楓 ~十三夜続編~ 第二景

    第一景(この板のNo.600)から、
    大分、空いてしまいましたが、
    お読みいただけましたら、
    嬉しいです。

    夕月かかりて様、
    割り込みましてすみません。
    来年まで続くようなので、
    投稿させて頂きますね。

    ~~~~~~~~~~~~~

    朝餉の椀を取り、鐘ヶ江久政は、
    ふと箸を止めた。
    飯に添えられるのは、
    香の物が常であるのに、
    今朝は、うっすらと桜色をした
    魚が一切れのっている。

    「これは、朝から馳走であるの。
     如何した?」

    丁度、部屋に入ってきた
    久政の妻が答えた。

     「それは、昨日、三の姫が頂いた、
      鯛の塩漬けにございまする。」

    「おお。羽木の奥方様が
     下された褒美か。」

     「湯付けになされば?
      風味が増します故。」

    言われるままに、久政は、碗に
    白湯を注ぐと、湯気の香りを楽しむ。

     「褒美は、他にも。
      今頃は、三の姫が手にして、
      喜んでおりましょう。」

    珍しく上機嫌な妻の様子に、
    久政は作り笑いを返しながら、
    内心、いぶかしむ。

    “機嫌が良すぎるのも落ち着かぬ。
    嵐が来ぬと良いのじゃが。“

    当の三の姫はと言えば、
    目覚めると直ぐに文机に向かった。
    そこには、確かに、
    羽木のお方様から直々に頂いた
    硯箱が置かれている。

    「夢ではなかった。」

    震える手で、箱にかけてある
    緋色の細い組紐を解き、
    蓋を開けようとした。

     「ああ、姉上様!
      なりませぬ。
      箱から怪しい煙が!」

    突然の声に振り返ると、
    いつ来たものか、
    ふきが立っていた。

    「今、何と?」

     「あああ!
      おいたわしや!
      お髪が真白に。
      お顔には深いしわが。」

    慌てて三の姫は、手鏡を取る。
    すると、そこに映ったのは、
    自分の頭の後ろで、舌を出し、
    おどけているふきだった。

    「ふき!!
     たばかるにもほどが・・・」

    声を荒げる三の姫を押しのけ、
    ふきは文机に駆け寄る。

     「まあ、なんと美しい!」

    机の上の硯箱には、金で花梨の花が
    描かれていた。

     「姉上様、御機嫌を直して、
      早う開けて下され。」

    三の姫は知らぬ顔をしようとしたが、
    開けてみたい気持ちは
    ふきより勝っている。
    ふきをちょっと睨んだ後、
    せがまれるまま、そっと蓋を開けた。

    中には小振りの赤間硯と、
    大和筆が入っていた。
    硯と筆にも小さな花梨の花が
    彫られている。

     「まあ!
      いずれも姉上様の
      名の花が。」

    羽木の御方様の、
    細やかな心使いに、
    二人は感じ入った。

     「御方様は、おおらかで、
      お優しく
      あられましたなあ。」

    「まこと、そのように。」

    ふきは、昨日の御方様の姿に
    思いを馳せる。

    思いがけず、
    ふきの袖口から落ちた書付。
    それを目にした奥方様の笑い声。
    その口元を覆う扇の、鮮やかな色。

    ふきは、義母の言い付け通り、
    覚えたての一の姫の詩を
    短冊に記したのだが、
    一同が茶菓を味わい、
    寛いでいる間に、
    思いついた自作の詩を、
    書き留めていたのだ。

    義母や一の姫が見たら、
    小言が止まぬ様な出来であったが、
    何故かお方様には、楽しい遊び歌と
    映ったらしい。

    流石に披露はされなかったが、
    ふきに返されたその書付には、
    菓子の包みが添えられていた。

    「名は何と?」

     「ふきと申しまする。
      当家の末の娘にて。」

    慌てて平伏した義母が、
    ふきに代わって答える。

    お方様に直接名を聞かれるのは、
    特別な事であった。

    その事が、久政の妻を
    上機嫌にさせていたのだが、
    妻はそれを夫には告げず、
    一人、含み笑いを繰り返した。

    ・・・・・・・

    ここ数年の間、羽木の領内では、
    隣国、高山との小競合いが、
    度々繰り返されていた。

    些細な事でも武力をちらつかせる
    高山の動向は、近隣の松丸や、
    野上にとっても、
    悩みの種であった。

    暫く前に、松丸の姫と、
    羽木の若君との縁談話が
    持ち上がってからというもの、
    国境にある小垣城への
    攻撃の頻度が増している。

    小垣城は、高山とは
    川を隔てているが、
    松丸の領地とは地続き。
    松丸が、羽木との縁を確かなものに
    したいと望むのは、
    もっともな事。

    しかし、高山にも羽木の若君と
    同じ年頃の嫡男が有り、
    松丸の姫との婚姻を望んでいた。

    加えて、その縁談の申し出が、
    羽木からではなく、
    松丸からと言うのも、
    高山の当主、宗鶴の
    尊厳を痛く損ねた。

    小垣城を落とし、羽木と松丸の
    縁組を阻み、あわよくば、
    松丸を傘下に組み入れる。
    それが、高山宗鶴の狙いであった。

    松丸は、その名にちなみ、代々、
    珍しい松の木を各地から集め、
    育成している。
    名家は競って松丸の銘木を求めた。
    また、秋に採取される松茸は、
    帝や将軍への献上品となっており、
    宗鶴の大好物でもある。

    焼き松茸をたらふく食し、
    美酒に酔う。

    宗鶴は、勝利の後の己の姿を
    思い描いては、ほくそ笑んだ。
    そこへ、家老の諸橋がやって来た。

     「殿。」

    「如何した?」

     「鉄砲の手配が、無事
      整いましてござりまする。

    「左様か!
     して、いつ届くのじゃ。」

     「運び入れますのは、
      梅雨明けがよろしいかと。」

    「何じゃと?」

     「火縄、火薬は湿気が大敵。
      今は、商家の蔵に留め置くが
      得策かと。」

    「ううむ。」

     「して、向後の策は如何様に?」

    「昨夜の軍議、策はいずれも、
     今一つじゃ。」

     「確かに。
      かつては、簡素な砦であった
      小垣も、なんとも厄介な
      守りの堅い出城になり申した。」

    忌々しくはあるが、
    宗鶴も羽木忠高の築城の
    手腕は認めざるを 得ない。

    「川の様子はどうじゃ?
     吉田川は暴れ川。
     忠高めは、それを逆手に、
     吉田城を、本城の盾にしておる。
     だがの、堅固に見える要塞とて、
     蟻の巣一つで 崩れる事もある。」

     「と、申されますと?」

    「吉田川が氾濫すれば、
     小垣は手薄になろう。
     雑兵どもは、
     普請に駆り出される故。
     そこを突く。」

     「おお。
      さすがは、殿。
      三国一の豪の者は、
      策士 でもあられまするな。」

    「ぬしは、相変わらず、
     口が上手いの。 」

    宗鶴の豪快な笑いが、
    高山の本城に響いた。

    それから、幾日の後の
    事であっただろうか。
    宗鶴の元に、吉田川決壊の
    知らせが入った。
    そして、その翌日、
    小垣城から、黒羽の兵が
    移動し始めた。

    「よし! 好機到来じゃ。」

    宗鶴は、秘かに待機させていた
    高山兵を、小垣城に向け
    進軍させた。

    「小垣は、落ちる。
     慌てふためく忠高めの
     姿が目に見える様じゃ。」

    夕闇の中に続く松明の火を、
    宗鶴は物見台に立ち、
    不敵な笑みを浮かべて見送った。

    ・・・・・・・・・・・・・

    数日後の事。
    高山の奇襲を受けた小垣城代、
    木村正秀は、僅かな足軽を連れ
    満身創痍で黒羽城に戻った。

    吉田川の復旧に、兵の多くを
    送り出していた小垣城は、
    高山の圧倒的な兵力の前に、
    あえなく陥落したのだ。

    木村が城内で、すぐに
    腹を切らなかったのは、
    討ち取る寸前の高山兵から、
    高山の新な武器調達の情報を
    得たからであった。

    命ごいをする兵の、
    利き腕の筋を切り、
    峰打ちで気を失わせると、
    生き残った足軽を呼び集め、
    すぐに黒羽城を目指した。

    途中、見覚えのない小童が、
    紛れ込んでいるのに気付いたが、
    足軽どもが、知人の息子だと
    言うので、そのままにした。

    黒羽城主、羽木忠高は、
    すぐに木村に目通りし、
    ねぎらいの言葉をかけた。
    にもかかわらず、木村正秀は
    詫びの言葉をくどくどと繰り返す。、
    苛立ちをつのせた忠高は、
    とうとう、きつい言葉を放った。

    「今すべきは何事であるか、
     分からぬ正秀ではあるまい?! 」

    一方で、惣領の忠清は、
    腹を切るなど、もっての外
    と厳命する。
    木村は、己のふがいなさに、
    血が滲むほど、唇を噛みしめ、
    城近くの私邸に下がった。

     「お帰りなさいませ。」

    存外に明るい、出迎えの妻の声に、
    正秀は、面を上げる。

    「うむ。お前もよう無事で。」

    護衛を付け、数人の下男下女と共に
    小垣城から逃れさせたのだが、
    夜道を落ち延びるのは、
    容易な事ではなかっただろう。

     「きぬが、衣を
      貸しくれたのです。」

    城代の妻と分かれば、
    捉えられるのは必定。
    下女の成りで、竈のすすを顔に塗り
    夜道を這うようにして
    一旦、菩提寺に逃れ、
    夜が明ける直前に、
    馬で駆け戻ったのだった。

    水を張った桶を運んで来た下男を
    下がらせると、妻は、自ら夫の
    具足を外し、その足を洗う。

     「湯殿の用意も
      整うておりまする。」

    鎧を外し、正秀は湯殿に向かう。
    頭から湯を被り、
    殿の言葉を思い返す。
    “今、己のすべき事、
    それはいったい何であろうか。”

    身を清め、仏間に入った正秀は、
    先祖の霊に手を合わせた。
    その後、居間で手当てを受ける。
    打撲と刀傷で、体のあちらこちらが、
    赤紫に腫れあがっていた。
    手当をする妻のうなじから、
    微かに漂う香りに、
    正秀は、胸を突かれた。
    それは、己の兜に炊き込めている
    香木のものだ。

    「やはり。」

    正秀の一言に、妻は顔を上げる。

     「お気づきになられましたか。」

    妻は静かに語った。

     「日が昇るのを待ち、
      仏間を清め、香を焚き、
      貴方と彼岸に渡る支度を
      整えておりました。
      心静かに、経を唱えようと、
      数珠を取り出しましたところ、
      にわかに、庭が騒がしく
      なりまして。」

    正秀の妻が外に出てみれば、
    なんと、臼と杵が据えてあった。
    その横で、下女のきぬが、
    火を起こしている。

     「何をしておるのじゃ!
      このような折に、餅つきとは!
      例えきぬとて、
      容赦は致しませぬぞ!」

      「奥方様、どうぞ、お許しを。
       これは、若君様の
       お言いつけなのです。」

     「若君様?」

    奥方は、訳も分からず、
    言葉を止める。
    そこへ、もち米の入った
    大きな俵を担いだ下男が、
    源三郎に伴われてやって来た。

     「これは、源三郎殿。
      何事にござりまするか?」

    「若君様の御申しつけで、参りました。
     御妻女には、これより戻る木村殿に、
     突きたての餅を食させよとの仰せに
     ございまする。」

     「餅を?」

    「満身創痍ゆえ、喉に通らず、
     詰まらせるやもしれぬ。
     必ず妻女が付き添い、
     見届けよと。
     その後は、屋敷の者、
     皆で食せと。」

     「若君様が、誠にその様に。」

    「はい。」

    正秀の妻が語り終えた所へ、
    突きたての餅が運ばれて来た。
    膳には、吸い物も添えられている。

    正秀は暫くの間、
    その膳を見つめていたが、
    やがて、両の手を合わせると、
    箸を持ち、餅を口に運んだ。
    そして、ゆっくり噛みしめる。
    ほのかな甘みが口に広がる。

    「お前の膳も、こちらへ持たせよ。」

     「いえ、それはなりませぬ。」

    「若君様はの、生きよと仰せなのだ。
     わしも、お前も、屋敷の者すべて。
     なれは、皆と共に食したい。」

    やがて、屋敷に仕える下男下女、
    皆が、一同に揃った。
    正秀は、座敷に上がる様に促すが、
    お側勤めの者以外は、
    遠慮がちに、廊下に控えている。

    下女のきぬが、
    餅と吸い物の椀を配った。
    下働きの者たちは、
    若君様が下さった餅と知り、
    恐れ多いと畏まる。

    正秀は、その一人一人を見つめ、
    こう言った。

    「若君様のお心を、
     無にしてはならぬ。
     さあ、早う食せ。」

    正秀に促され、餅を口にした一同は、
    一様に満足げであった。

    「皆に伝えておかねば
     ならぬ事がある。
     小垣城を奪われたのは、
     皆、もう存じておろう。
     わしは、その責務を
     負わねばならぬ。」

    膳が下げられ、正秀が切り出す。

    「若君様の温情により、
     こうして命を繋いでおるが、
     減俸は免れぬであろう。
     少なくとも、
     小垣を取り戻すまでは。」

    ざわつくかと思いきや、皆は、
    静かに主の次の言葉を待った。

    「皆の腹を満たす事、
     向後は、難しくなろう。
     奉公先を他に求めたい者は、
     その旨、申し出る様に。」

    廊下がしんと静まり返る、
    やがて、隅の方で、小さな影が
    もぞもぞと動いた。

      「御屋形さまあ。
       このおいぼれには、
       薄い粥のひとすくいで
       足りまする。
       三途の川を渡りきるまで、
       ここにおいて
       下さらんかのう。」

    「おお、シゲ爺か。
     達者でおったのじゃな。」

      「はあ。お言いつけ通り、
       先代のお住まいを、今も
       お守りしておりまする。」

    正秀の父は、家督を息子に譲った後、
    本邸から少し離れた所へ、
    小さな屋敷を新たに構えた。

    暫くは、シゲ爺を連れ、兎や、鴨の
    狩りに出たりしていたが、
    ある朝、弓の稽古の後、急に倒れ、
    そのまま、亡くなったのであった。

    正秀は、父が息を引き取るまで、
    付き従ったシゲ爺に、
    隠居屋敷の手入れを任せたのだった。

     「恐れながら、御屋形様、
      お願いがございまする。」

    「何じゃ。申してみよ。」

     「このおいぼれと共に、
      御隠居屋敷に足を
      お運びくだされ。
      今すぐ、皆と共に。」

    「何故に?」

     「御父上の忌の際に、
      承った事がございましての。
      それを、お伝えするは、
      今この時と存じまする。」

    立ち上がったシゲ爺は、
    暫く見ぬ間に、
    すっかり腰が曲がり、、
    頭が廊下につきそうな程だ。
    その頭をぐいっと上げての懇願、
    おまけに、亡き父の遺言とあらば、
    拒むわけにもいかなかった。

    「よかろう。皆も参れ。」

    本邸の裏には、
    風除けの木々が植えてある。
    まるで、小さな森と言ったところだ。
    木々の間の細い道を抜けると、
    隠居屋敷の前に出る。
    シゲ爺に導かれるまま、門をくぐり、
    屋敷の南側に向かった正秀は、
    思わず、目を見張り立ち尽くした。

    そこは、戦の訓練の為、
    犬を放して追う、草の原
    だったはず。
    弓の名手であった父が、
    息子を鍛える為、作ったのだ。

    ところが、今、目の前には、
    里芋畑が広がっている。
    大根や葱も植えられているらしい。

    「これは、何としたことじゃ。」

    シゲ爺は、驚く正秀をさらに
    屋敷の庭へと案内する。

    庭の池は広げられ、丸々とした鯉が
    飛び跳ねていた。
    その水を引き込み、
    かつての弓の稽古場は耕され、
    稲が青い葉を伸ばしている。
    小さいながらも、見事な田んぼだ。
    池と田んぼをつなぐ水路で、
    鴨のつがいが水を浴びていた。
    厩は、鶏と兎の
    小屋に変わっている。

     「貴方、
      これが全て実れば、当分、
      凌げまする。」

    正秀の妻が、感極まって涙ぐむ。

    「シゲ爺、これをぬしが一人で?」

    問われたシゲ爺は、強く首を振る。
    聞けば、これは、戦で父や兄を
    無くした、子供たちが草を刈り、
    石を拾い、鋤や鍬を振るって
    耕したのだと言う。
    育った作物を、分けて貰う為に。

      「厄介だったのは、
       御屋形様が、元服前に、
       いくつも掘った落とし穴
       でのう。
       幾度、落ちた事やら。
       這い出すのに、
       難儀しもうした。」

    顔をしかめてぼやくシゲ爺。
    それを聞き、皆が笑った。

       「シゲ爺、悪かったのう。
        わしはぬしを、
        兎狩り三昧の
        呆けもの呼ばわり
        しておった。」

    下男の一人が駆け寄って、
    シゲ爺のしわくちゃな手を握る。

      「ほう、さよか。
       わしの耳はの。
       悪い事は皆、通り抜けて
       しもうての。
       良い事しか、
       入らんのじゃ。」

    シゲ爺の、とぼけた声に、
    また、一同が笑う。

    正秀の父は、亡くなる数年前、
    高山が鉄砲を入手したと聞き、
    戦法が変わる事を、危惧した。

    “鉄砲の数も少なく、
    射手の腕も上がらぬうちは、
    まだ、守りも出来ようが、
    羽木の軍備が今のままであれば、
    最前線の小垣は、危うい。
    されど、隠居の身で、
    いったい何が出来ようか。“

    思案の末に決めたのは、
    この屋敷を農園に変える事だった。
    もし、息子が落ち延びて来る
    事態になったとしても、
    せめて、食うには困らぬ様にと。

      「先代はのう、、、」

    「もう良い。何も申すな。」

    正秀は、父が晩年を過ごした
    屋敷の中に入った。
    呼べば、奥の部屋から野太い声が
    返ってくる様な気がする。
    やがて、正秀は、外廊下に面した
    狭い庭に控えている一同に
    向かって言った。

    「皆に、今一度、伝えねばならぬ。
     我らの元を離れることなく、
     今以上に、尽力して貰いたい。」

     「なれば、本邸の庭も畑に
      なさっては?」

    妻の言葉に、正秀が頷く。

    「それは、良いの。」

     「私の花壇の花も、
      葱に変えましょう。」

    正秀は、微笑みながら返した。

    「それは、ならぬ。
     窮した時にこそ、
     潤いは必要じゃ。」

     「葱坊主も、愛らしい花に
      ございますのに。
      なれば、薬効のあるものに
      変えましょう。」

    変わらずに、仲睦まじい
    夫妻の様子に、皆は安堵して、
    屋敷に戻って行った。

    シゲ爺は、皆の一番後を、
    よたよたと付いて行く。

    森の入り口に差しかかった所で、
    足を止め、後ろを振り返った。

    それを見て、正秀が、声をかけた。

    「如何した?」

       「へえ。
        ここを耕したあの子らは、
        どうしておるかと。
        戦に出たもんも、
        おるはずじゃが。」

    正秀は、広がる里芋畑を見つめる。
    いたずらに落とし穴を掘る、
    幼き日の自分と、
    種芋を植える村の子の姿が浮かぶ。
    村の子らの、何とけなげな事よ。

    正秀は天を仰ぎ、深く息をつくと、
    己が屋敷へ向かうのだった。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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    返信先: 雑談掲示板
    デリバリー

    出演者情報にも、堂々、御登場の
    ”レンコンのはさみ揚げ”。

    本日はデリバリー情報です~。
    もう、とっくにご存じの方も多いかもですが・・・。

    天ぷら屋では、レンコンは
    テイクアウトできても、
    ”はさみ揚げ”はなかなかありませんね。

    自分で作るのはちょっと手間よね~。
    冷凍も、なんだかなあ。

    そんな方に、おススメです。
    デリバリー専門の”どんまつ”の
    サイドメニューに、
    控えめにアップされてますよ。

    都内にお住まいの方なら、
    ポストにチラシが投かん
    されているかも。

    4個入り 470円。

    巣ごもり生活には、朗報かも。
    (^_^)v

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・回想編

    ~アシガール目線で見た猫動画~

    落ちていく枯葉を眺めながら、
    三次元Tシャツ猫は、厳しかった修行を振り返る。

    「我ながら、実に、あっぱれじゃ!」

    https://www.youtube.com/watch?v=nyoF7UlEe3w

    差し込む初冬の日差しの中で、
    Tシャツ猫は夢を見る。
    背中をモフモフされながら、
    くつろぐのは、若君様の膝の上。

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その10

    ~アシガール目線で見た猫動画~

    そして、いよいよ、凱旋の行進じゃ~!

    「若君~。わしはここにおりますぞう!」

       ぞう?! 確かに~笑
    https://www.youtube.com/watch?v=Ab70VQjdkX0

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その9

    ~アシガール目線で見た猫動画~

    さて、次は侵入と脱出の訓練じゃ~。
    いざ!

    https://www.youtube.com/watch?v=xdhLQCYQ-nQ

     おー、前足、使わないんですね。
     三次元Tシャツ猫、まるで、大砲の弾丸。

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その8

    ~アシガール目線で見た猫動画~

    こ、これは、脱帽でございまする。

    石垣攻略訓練。
    大ジャンプ~!
    https://www.youtube.com/watch?v=vO1jrCodB7Y

    甘いレンコン。食してみたい!
    おばばは、揚げずにレンチン派です。
    麺つゆで作るとろみあんをかけるのもおすすめ♡

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その7

    ~アシガール目線で見た猫動画~

    戦では、人馬・・・いや、
    猫馬、一体とならねばならぬ。
    今日は、その訓練じゃ!

     た、確かに、一体化してますが、
     一字違ってますよ~。(;^_^A
     それって、”うま”ではなく、”う*” 笑
    https://www.youtube.com/watch?v=NNsJaMKSUks

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その6

    ~アシガール目線で見た猫動画~

    いよいよ、戦闘訓練じゃ!
    敵兵の足元をかいくぐって
    敵陣の本陣に突入するのじゃ~。
    三次元Tシャツ猫、本領発揮。
    「わ・か・ぎ・み・さま~!」
    https://www.youtube.com/watch?v=JfGOlEizUUs

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その5

    ~アシガール目線でみた猫動画~

    さて、甲冑は揃った。
    次は、馬じゃ!
    これ、颯!振り落とすでない。
    ふう、乗りこなすのは難儀じゃのう。

    乗馬練習に励む三次元Tシャツ猫。
    あのう、でもそれって、ダンボールなんじゃ。(;^_^A

    https://www.youtube.com/watch?v=_wWVb73D8jc

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その4

    ~アシガール目線でみた猫動画~

    三次元Tシャツ猫さんに、お届け物が。
    ZOZOに発注した鎧。

     「おお、やっと届いたか!」

    早速、装着。
    子猫に見せに行く猫さんなのでした。
    https://www.youtube.com/watch?v=GswzxY4O-wg

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その3

    ~アシガール目線で見た猫動画~

    鎖帷子は着なれた故、次は兜じゃ!

    若君との出陣を目指し、今日も励む
    三次元Tシャツ猫。

    TV画面からはみ出しちゃった
    巨大な猫にも見えますね。笑

    https://www.youtube.com/watch?v=_xoby5XoJO8

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・その2

    ~アシガール目線で見た猫動画~

    愛用され、Tシャツ猫も
    今ではすっかり若君のとりこ。

    若君を守りたい!
    そう思うのは唯ばかりではない。
    三次元化した彼は、
    若君と共に戦に出る修行を始める。

    戦で必要なのは、鎧兜。
    いや、その前に、鎖帷子を着用せねば!
    まずは鍛錬じゃ!

    「ねえ、それって、
     ビールの空き箱なんじゃ。。。」
     
     「何を申すか!
      これは、断じて鎖帷子じゃ!」

    https://www.youtube.com/watch?v=qMIIjCouiCI

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    返信先: アシガール掲示板
    もしも・・・

    柔らかいレンコン、食べてみたいですね。
    確かに、スーパーに置いて欲しい!
    料理の幅が広がるかも~♡

    さて、最近、猫動画にはまっております。
    で、若君ご愛用のTシャツのネコが三次元化したら、
    どんな感じかな~と、探してみました。

    結果、こちらは如何かと。
    もし、三次元Tシャツ猫が、永禄に飛んだら、
    こんな感じで太鼓を打って、
    若君の出陣を見送ってくれるかも!
    https://www.youtube.com/watch?v=CsLU0MECQMo

    更け行く秋の夜長に、妄想三昧のおばばです。

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    返信先: アシガール掲示板
    聖地巡礼

    遠い昔、”落城記”という映画を
    見て、原作を読み、
    諫早の城跡を尋ねました。
    緊急事態宣言も解除となり、
    夫君の
    「ドライブしようか?」
    の一言にのって、
    行ってきました、”深谷城”

    若君の「ついて参れ。」の一言に、
    唯がチャリを追いかける桜並木。
    思ったより、短かったけど、
    しっかり写メに納めました。

    尊と若君の印象的なシーンで
    登場する石垣も確認。

    ”金メダルを齧る唯の写真”を
    木村先生から渡されるシーンの
    背景に映る遊具もそのまま、
    しっかり記憶。

    斜め向かいにある、大河ドラマ館の
    お土産コーナーに、
    ”アシガールグッズ”もおいて欲しい
    などと思いつつ、
    東京駅のミニチュアのような深谷駅
    も写メに納めて帰宅。

    「はげめ!」
    と誰かの声が飛んできたような
    気がして振り返ったら、
    カラスが一羽、空高く飛んで
    行きました。

    明日は、道の駅でゲットした
    深谷葱で、すき焼きです。(^_^)v

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    返信先: アシガール掲示板
    発売日寄り

    ムーンウオーク様
    目からうろこの、
    原作発売日、読者の季節感説、
    ありがとうございます!
    なあるほどお!←覚さん風に

    「良い風じゃ。」
    「ほんと、良い風。」
    の小垣の寺での名シーンを、
    ちょっぴり思い起こす
    速川家での二人の寝落ちした姿。

    見比べると、
    二人の関係性の変化が
    一目瞭然で、大好きなシーンです。

    そうですね。
    原作の唯のムーンウオーク、
    ドラマでも見たかった気がします。
    続編で、唯の子供たちに
    期待しましょうか。笑

    投稿フォームへ

    返信先: アシガール掲示板
    季節感

    なんだか、今年は秋が無くて、
    夏から一気に冬になった感じですね。
    ”季節感”で???と思ったシーン、
    spで一か所あります。
    婚礼の場から、平成に飛んだ後、
    唯と若君がベランダで
    月を眺めながら寝てしまう場面。
    若君、半そで!!!
    夜8時、外気はかなり低いはず。
    美香子さん、ベランダに出て、
    思わず、「ありゃま!」
    覚さん、
    「しばらくこのままにしておくか」
    って、駄目でしょう!!!
    風邪ひいちゃうよ~!
    ”叩き起こして、早く寝室へ!!!”
    とか、叫びそうなおばばでした。

    投稿フォームへ

    返信先: アシガール掲示板
    ありがとうございます!

    夕月かかりて様
    てんころりん様
    返信ありがとうございます。
    そうでした!志津姫でしたね。
    美沙ちゃんで正解!
    確認出来て、よかったです。
    ちょっとまた、
    書いてみたいシーンが出来たので。
    いつか、また投稿しますね。

    投稿フォームへ

    返信先: アシガール掲示板
    教えて下さいな~

    てんころりん様
    いつも、詳しい情報、ありがとうございます。
    一つ、教えて頂きたい事が。
    本編の唯のお友達の中で、
    SPでは相賀の娘の”静姫”を演じたのは、
    ”美沙ちゃん”で良かったでしょうか?
    以前の板で、話題になっていた記憶が
    あるのですが、見つからなくて。(;^_^A
    教えて頂けましたら、
    助かります~。m(__)m
    よろしくです。m(__)m

    投稿フォームへ

    返信先: 雑談掲示板
    昨夜の満月

    急に寒くなって、実際には
    見られなかったのですが、
    ヤフーニュースで紹介されていた
    URLを貼りますね。
    ハンターズムーンと言うそうな。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/e2da36c2f259486c960b1dcfe0f4ee47e07fb879/images/000

    てんころりん 様
    板違いではありますが、
    新暦と旧暦についての考察、
    感服しました。
    制作側の方々は、”分かりやすさ”
    を重視したのかなと、
    私自身は受け止めてます。
    同じ季節感で、平成と永禄の
    ストーリーが続いた方が、
    見る側は、楽な気がします。

    千絵 様
    綺麗な富士山のご紹介、
    ありがとうございます。
    今年の”初冠雪”。
    訂正されたりしましたね。
    千絵様お勧めの”さった峠”。
    さすがの美しさでした。
    ”裾野”の画像も綺麗ですね。

    それにしても、”阿蘇山”の噴火は、
    びっくりですね。
    火山灰の被害が少ないと
    良いのですが。

    投稿フォームへ

    返信先: 雑談掲示板
    満月に、メガネ

    こうきましたか!
    美しい満月を背景に、
    飛ぶのは唯ではなく、
    若君でもなく、
    ましてや、尊でもない。。。

    日清・・・やりますね。
    どうなる?どんぎつね~。
    後で、URL追記します!
    https://www.youtube.com/watch?v=9ODSj-B3BH0

    貼りました~!

    投稿フォームへ

    返信先: 漫画部
    みみみ様~♡

    王家の紋章!
    超大作ですよね!
    ”少女漫画に歴史ものはNG”という
    何の根拠もない都市伝説的なタブー
    を打ち破ったのは”ベルばら”だったとか。
    おばばは、竹宮恵子さんの
    ”ファラオの墓”も好きでした。♡
    ”天は赤い河・・・”は、
    こちらで3巻まで無料で読めます~。
    って・・・URLは後ほど
    追記しますね。・・・
    https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/112530/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=focus&utm_content=112530&ad=true&ad=true&yclid=YSS.1001023618.EAIaIQobChMI5Mfcz92Y8wIVYtVMAh2HHwYmEAAYAyAAEgKskfD_BwE

    貼りました~。

    投稿フォームへ

    返信先: 漫画部
    「天は赤い河のほとり」

    最近知りました。←遅すぎやろ!
    宝塚作品にもなっているという・・・。
    今からTSUTAYAに走る予定。

    主人公は、高校入試を突破した15歳の少女。
    なぜか、ヒッタイト帝国にタイムスリップ。
    危うい所を、イケメン皇子に助けられ、
    名目上の側室としてかくまわれ、
    数々の戦や危機を乗り越えて、
    本当の妃へ・・・
    というストーリーらしいです。
    アシガールによく似た展開ですが、
    シンデレラ的な要素は、無いらしいですね。
    名目上の関係が、ホンモノになって行く
    関係性の変化が、魅力的なのかも。

    よろしければ、皆様も是非!

    投稿フォームへ

    返信先: 雑談掲示板
    月見の危機

    本日、職場での事。
    とある営業マンをとある部屋に案内。
    廊下を歩きながら、つかの間の会話。

    「ゆうべは、お月見しましたか?」

     「え?」

    「十五夜。」

     「それって、何かのイベントですか?」

    「??お月見、知らないの?」

     「知りません!」

    風雅な習わしも、もはや絶滅危機。。。

    投稿フォームへ

    返信先: 漫画部
    りぼんとマーガレット様~♡

    見て下さったんですね!
    逃げ上手!
    若君、可愛いすぎ♡
    それに引き換え、敵キャラの、
    小笠原が超キモイ!
    歴史上は、小笠原流を
    確立した凄い人なのにね。笑
    松井優征さん、敵キャラの書き分け、
    徹底してますよね。笑
    BSは残念ながら見逃しました。泣
    今後の展開が楽しみです!

    投稿フォームへ

    返信先: 雑談掲示板
    二十六夜神

    松本城には、二十六夜神伝説が
    あるそうな。
    正月の二十六夜に美しい姫が現れて、
    米を炊いて祭れば、
    栄えると伝えたとか。
    大火災の時も、
    天守だけは残ったそうな。
    そういえば、
    二十六夜の月って見た事無かったです。
    いつか、見てみたい。

    投稿フォームへ

    返信先: 雑談掲示板
    お団子は、里芋とか

    こんばんは!
    お月見良いですね~。
    ”お月見どろぼう”の話は、
    聞いたことがあります。
    残念ながら、私の故郷の
    風習ではありませんが。

    お団子は、里芋を模したもの
    と聞きました。
    確かに、十五夜は、”芋名月”。
    芋と言えば、芋煮会が県民の
    一大行事になっている山形は、
    昨年から、”家飲み”ならぬ、
    ”家芋煮”とか。
    豪快な大鍋の芋煮復活は、
    まだまだ先の様ですね。

    私の母は、確かに、
    「”片見月”は、駄目。」って
    言ってましたね。
    でも、飾るのは、お団子ではなく
    お饅頭でした。
    十五夜には15個。
    十三夜には13個。
    お月見の夜は、お饅頭食べ放題。笑
    梨やリンゴも飾ってました。
    懐かしいです~。

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    返信先: 創作倶楽部
    追記しました~

    先日、投稿した”稲荷”の
    イメージソング ”夢の恋人”を
    大変かわいらしく
    ギターで弾き語りしている
    動画を見つけました。
    ”稲荷”の最後に追記しましたので、
    よろしければ、ご覧ください。

    梅とパイン様
    今回の、”どんぎつね三部作”は、
    源ちゃんトヨちゃんが、
    ラブラブになる少し前のお話しとして
    お許しくださいね。

    夕月かかりて様
    ますます仲良しな速川家ですね。
    夕月かかりてさんの、源トヨ登場を
    待ってから、投稿しようかと
    思っていたのですが、
    まだまだ続きそうだったので、
    割り込みまして、すみません。
    楽しみにしてますね。

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    返信先: 創作倶楽部
    ~稲荷~

    https://www.youtube.com/watch?v=T1WW3TL2v0I
    このCMを見て、つい、“かまたま” を
    食してしまったおばばです。笑
    日清、ずるい!
    でも、かまたまならば、
    やはり、麺は太麺のほうが良いですな。
    食した後、以前投稿した、
    “月食”、“星降る夜に”
    の続編を書いてみました。

    梅とパイン様、
    “トヨ”ちゃんお借りします~(^^♪
    ~~~~~~~~~~~~~

    いつもの様に、籠を携え、
    部屋から出ようとした成之は、
    不意に、忠清に呼び止められた。

    「兄上、どちらへ?」

     「木の実を探しに。
      花材にしようと思うての。」

    「これでは、足りませぬか?」

    忠清は、摘んだばかりの草花が
    入った手桶を差し出す。

     「野ぶどうか。尾花もあるの。」

    鋭いまなざししか向けぬ成之が
    僅かに見せた微笑みを、
    忠清は見逃さなかった。

    「部屋へお待ちしましょう。」

     「うむ。」

    先に、外へ出ていた如古坊は、
    その様子を、塀の陰から見ていたが、
    やがて、城の裏門に向かって
    歩き始めた。
    源三郎が、その後を付けている事には
    全く気付かずに。

    部屋に戻った成之は、
    次の間の棚から、花器を一つ選ぶと、
    庭に面した外廊下に運んだ。

    忠清は、その斜め後ろに座り、
    兄を見つめる。
    成之は、花を手桶から取り出すと、
    広げた紙の上に、丁寧に並べ始めた。
    桔梗を手にした成之は、
    薄紫の花弁に、しばし目を止める。
    そこへ、忠清が声を掛けた。

    「それは、茎が細すぎましょう。」

    成之は、黙したまま、
    桔梗を2輪、尾花に添えると、
    短く切ったフキの茎に通す。
    そして、それを花器の
    中央に立てた。

    「ほう。これは、見事な。」

    忠清は、言葉を続ける。

    「兄上と私も、その桔梗の様に
     有りたいものです。」

     「何を申される。
      忠清殿は、すでに大木の風情。
      このような小さな器には、
      収まりきらぬ。」

    「私など、古木の枝の小さな
     新芽にすぎませぬ。」

     「忠清殿が新芽であれば、
      私は、さしずめ、
      切り捨てられた小枝であろう。
      たまたま拾われて、
      僅かな水で命を
      繋いだだけの。」

    「庭師の頭に問うた事が
     ありまする。
     古木に新たな力を与えるには、
     どの様な策があるかと。」

    成之が、花を選ぶ手を止めた。
    その肩に緊張が走る。
    成之の顔色が変わったのが、
    忠清には手に取るように分かった。

     「して、その答えは?」

    成之が乾いた声で訊ねた。
    忠清は、静かに息を吐く。

    「接ぎ木にございまする。
     手法は幾通りかあるそうな。
     日を改めて、より良い策を、
     兄上と語りたいものです。」

    忠清が声を強めた。

    「台木の切り所を見誤れば、
     下から出た新芽の勢いで、
     継いだ枝が枯れる事も
     あるとか。」

    成之は、花器を見つめたまま、
    野ふどうの葉をちぎる。
    そして、血の気の引いた指先を、
    その弦で隠した、

    「花材であれば、
     花園に満ちておりまする。
     されど、兄上は山に向かわれる。
     それは、何故?」

     「花はの。
      開いた場により、趣が異なる。
      崩れ落ちそうな崖の中腹で、
      凛と頭を上げる花もあれば、
      藪の中で、うつむいて咲く
      可憐な花もある。
      その有り様を知り、
      花器に写すのじゃ。」

    「兄上は、野趣を
     好まれるのですね。」

     「山深い寺で育ったからの。
      加えて申せば、
      花園などに出向こうものなら、
      あらぬ疑いをかけられよう。」

    「疑いとは?」

     「知れた事。
      花園は薬草園と続いておる故。」

    「目当ては、花ではないと?」

    成之は、是も非も無く、
    花器に向かう。

    忠清は、兄の背から眼を放さず、
    なおも語りかける。

    「実は、本日は、礼を申し上げに
     参ったのです。」

     「礼とは、何の事かの?」

    「探索に奔走して下さったと
     伺いました。
     吉田城で姿を消した私の。」

     「確かに。
      しかし、探し出せなんだ。
      礼には及ばぬ。」

    「お気持ちが嬉しいのです。
     宜しければ、これを。」

    忠清は、懐から包みを取り出した。
    成之が、ゆっくりと振り返る。

    見慣れぬ透けた薄い紙の中には、
    細い棒の先に留められた、
    小さな風鈴が入っていた。
    透明なガラスには、
    赤とんぼが描かれている。

    それは、平成の黒羽城址の
    売店にあった、
    園芸用のピックだった。
    羽木家滅亡を知った際、
    忠清は食事もせず、唯の部屋に
    籠ってしまったのだが、
    忠清の気を晴らそうと、
    尊が買って来てくれたのだ。

    永禄に戻る前、これを
    兄への土産にしたいと尊に伝えた。
    尊は、驚いた様だった。
    忠清の命を狙った黒幕は、
    兄の成之かもしれないのにと。
    尊は、暫く考え込んでいたが、
    それが、成之との対話の
    きっかけになるのならと、
    承知してくれたのだ。

     「ギヤマンか?」

    「流石、兄上。ようご存じ。」

     「これを手に入れたとなれば、
      忠清殿の隠れ屋は、
      堺辺りの、商家であったか。
      医術に長ける伴天連も
      おると聞くが。」

    「隠れ屋の事は、またあらためて。
     この城の向後の事、兄上と
     語りあり合いたいと、
     私は心より願ごうて
     おりまする。」

    手にした小さな風鈴を、
    頭上にかざし、成之は、
    その小さな音に耳を傾ける。

    無邪気に赤とんぼを追った、
    幼い日の思い出が、うっすらと
    成之の脳裏をよぎった。

    虫籠を持った母の声が蘇る。

    「さあ、お城へ戻りましょう。」

     「父上は喜んで
      下さいましょうか?」

    「ええ、必ず。
     素早い蜻蛉を、成之がその手で、
     みごとに捉えたのですから。」

    空一面に広がる夕焼けが、
    母の頬を染めていた。
    幸せに包まれた、優しい微笑み。
    成之の記憶の中の穏やかな母は、
    ほどなく、床に臥せ、
    苦悶する姿に変わった。
    “あの笑みは、二度と戻らぬ。”

    懐かしい夕景を、
    苦い思いが黒く塗り潰す。

    「兄上、もし宜しければ、
     花園の東屋で
     茶会を致しませぬか?
     秋の七草も、
     咲き揃うておりまする。」

    忠清の声で、我に返った成之は、
    唇を強くかんだ。
    “わしが探しておったのは、
    お前の骸じゃ!“
    今にも叫び出しそうな己を、
    必死で押しとどめる。

    退出した忠清の足音が遠ざかり、
    やがて消えた。

    成之の震える拳の中で、
    小さな風鈴が砕ける。

    指の間から、血が滴る。
    それは、まるで、赤とんぼの
    涙の様だった。

      ~~~~~~~~

    裏門を抜けた如古坊は、
    振り返りもせずに、山に向かった。
    その道は、野上との国境を守る、
    砦に続いている。

    源三郎は、柴を刈る村人の姿を装い、
    少し後ろを歩いた。

    鬱蒼とした木々の間には、
    村人が踏み固めた、
    横道が幾つかあり、その一つに
    如古坊は足を踏み入れる。

    この山には、至る所に
    鳴子が仕掛けてあるのだが、
    気に止める様子は全く無い。
    どうやら、通い慣れているらしい。

    “このまま、後を追えば、
    枯れ葉を踏む音で、気付かれる。“
    源三郎が、ためらっていると、
    不意に後ろから声がした。

     「そこで何をしておる!」

    慌てて振り向いた源三郎の頬に、
    細い人差し指が刺さる。
    悪ふざけがまんまとはまり、
    娘が、笑い声を立てた。
    幼馴染のトヨだ。
    素早くトヨの脇に
    体を寄せた源三郎は、
    その口を手で覆った。

    驚いたトヨが、もがく。

    「静まれ!」

    空いた片方の手で、
    トヨの背を押すと、
    足早に山道を上がる。

    「ここまで来れば、良かろう。」

    やっと手を放した源三郎を、
    トヨが睨んだ。

     「何の真似じゃ!」

    「すまぬ。
     ちと、子細があっての。
     それより、ぬしの方こそ、
     何故、ここに?」

     「薬師堂に参る途中じゃ。」

    「薬師堂なれば、
     下の道ではないか。」

     「下からでは、本堂までの
      段がきつい。
      この少し先の、脇道を
      下る方が楽じゃ。

    「しかし、遠回りであろう?」

     「薬師堂に下りる途中で、
      ノアザミの葉を摘む。」

    「ノアザミ?」

     「干して、煎じれば、
      寝付の薬湯になる故。」

    「ほう。良う存じておるの。」

     「薬師堂の御坊が 
      教えてくれたのじゃ。
      若君様が、
      行方知れずになった折にの。」

    「左様か。
     では、その薬湯は天野の
     信茂様の為か?
     守役であられたお方じゃ。
     御心痛は誰よりも
     深かったであろう。
     千原家の元次様も、夜も眠らず、
     案じておられた。」

     「信茂様はの。
      自害なさろうとして。
      唯之助に止められたのじゃ。
      未だ、眠りは浅い。
      せめて、薬湯をと思うての。
      誤って、他の葉が
      混じっておらぬか、
      必ず御坊に確かめて貰うのならと
      ご当主の信近様が特別に
      お許し下さった。」

    「忠義な事よ。
     ぬしも、すっかり
     天野家の者じゃの。」

     「下女ではあるがの。
      して、源三郎の子細とは?」

    「今は、語れぬ。
     それよりも、遅うなっては、
     咎められよう。
     早う行け。」

    源三郎はトヨを促し、踵を返す。
    が、すぐにまた振り返った。

    「トヨ、手を出せ。」

    源三郎は、懐から取り出した
    手拭いの端を口に咥えると、
    細く裂く。
    それを手慣れた様子で
    トヨの右手に巻き付けた。

    「これで良い。
     ノアザミには棘がある故。」

    トヨが礼を言う間もなく、
    源三郎は、来た道を駆け下りる。
    そして木陰に身を隠し、
    如古坊が戻って来るのを待ったが、
    やがて諦めて、城に戻った。

    その夜、トヨが千原家を訪ねて来た。
    元次も不眠と知った天野信茂が、
    薬草を届けさせたのだ。
    何かと張り合う元次と信茂だが、
    数々の難局を、共に乗り越えて来た
    “戦友”でもある。

    「これは、忝い。
     元次様は、ここ暫く酒量が増し、
     案じておったのじゃ。」

     「されば今宵はこれを
      一服盛って、ころりと。」

    トヨは、おどけて男の様な
    口振りで言う。

    「たわけたことを申すな。」

    源三郎は、たしなめながらも、
    思わず笑ってしまうのだった。

     「そう言えばの。
      あの後、薬師堂で
      見慣れぬ僧を見た。」

    「僧とな?
     それは、如何様な?」

     「袈裟には似合わぬ、
      がっしりとした体つきの。
      まるで、
      高野山におるという、、、」

    「僧兵の様な?」

    トヨは、キッパリと頷いた。
    “如古坊やもしれぬ。”
    勢い込んだ源三郎は、
    思わずトヨの両肩を掴んだ。

    「トヨ。
     折り入って、頼みがある。」

     「頼み?」

    トヨは、ぶっきらぼうに問い返す。
    しかし、その目は少女の様に
    輝いていた。
    いつもなら、すぐに振り払うはずの
    源三郎の手も、そのままにして。

       ~~~~~~~

    「源三郎さ~ん!」

    聞き覚えのある微かな声に、
    源三郎は足を止めた。
    辺りを見回すが、誰もいない。
    “空耳か、、、”
    源三郎は石段を上がり、
    稲荷の社に手を合わせた。
    真新しい絵馬が、目の前に
    置かれている。
    何気なく手にすると、
    子狐が描かれていた。
    源三郎の口から
    とある名がこぼれる。

    「どんぎつね殿」

     「呼びました?」

    思わず顔を上げると、
    社の屋根の上に
    愛らしく動く耳が見えた。
    その上に、ふっくらとした尾が
    揺れている。
     “幻か?”
    源三郎は、何度も己の目を擦った。

    どんぎつねは、社の裏から出て来て
    源三郎の前に立つと、その手を握る。

     「幻じゃありませんよ。
      此処に居ます。」

    「無事で・・・あったか。」

     「はい。」

    「あの夜、お前は天の川に、
     飲み込まれたはず。」

     「驚きましたよね。
      でも、あれは、私を
      助けに来てくれた
      白狐なんです、」

    「白狐とな?」

     「はい、伏見稲荷の。」

    「清少納言も参拝したと言う?」

     「ええ、良くご存じですね。
      伏見は、稲荷の総本宮。
      白狐は、妖狐族の
      総取締役でもあるんです。」

    源三郎は、どんぎつねの尾に
    素早く目をやる。
    どんぎつねは、その視線を追い、
    訝し気に首を傾けたが、
    直ぐに、あの夜、自分の尾が
    裂けかけたのを、思い出した。

     「あ、大丈夫ですよ。ほら。」

    どんぎつねは、ふさふさとした尾を
    揺らす。

     「危うく、闇落ちしかけ
      ましたけどね。
      ぎりぎりの所で、
      裂けた尾の先を、
      白狐が切り落として
      くれたんです。」

    「闇落ち?」

     「あ、、、ええと。
      “九尾の狐”はご存じですか?」

    「あの、殺生石として
     封じられたという、狐の事か?
     確か、美女に化けて
     帝をたぶらかしたとか。
     名は、確か、、、」

    どんぎつねは、目を伏せ、
    小さな声で答えた。

     「“玉藻の前”です。
      その前は、“妲己”でした。」

    「殷王朝を滅ぼしたという
     傾国の美女も、九尾の狐?」

     「妲己の尾が幾つあったかは、
      分かりません。
      人に化けた狐の尾が裂けるのは
      その狐の心の傷が、
      引き金になるんです。」

    どんぎつねは語る。
    裂けた尾の数は、妖狐が受けた
    裏切りの数なのだと。

    「九尾の狐が哀れに思えるの。」

     「源三郎さんは、優しい。
      私は、源三郎さんの真心に
      救われました。」

    「わしの真心?」

     「はい。あの夜、源三郎さんが、
      私の姿を恐れて逃げ出せば、
      私は、貴方を餌食にしたはず。
      闇落ちする妖狐は、
      人の血を浴びて、
      妖気を増すのです。
      あの夜、せまる闇に抗うのに
      私も必死でした。」

    「確かにお前は、苦しみながらも、
     わしに、後姿を見せるな
     と言った。」

     「そして、源三郎さんは
      逃げなかった。
      その一瞬の間に、微かに残る
      私の正気を感じて、
      白狐が助けに
      来てくれたんです。」

    どんぎつねは、なおも語る。
    総取締役の白狐でさえ、
    人の血を浴びた妖狐の闇は、
    祓えないのだと。
    恨みを生み出すのは、
    裏切られた者の深い悲しみ。
    それは、狐も人も変わりはしない。

    気が付けば、どんぎつねは、
    巫女の様な装束を身に着けていた。
    その姿を見直して、源三郎が問う。

    「白狐の元におれば、ぬしは
     二度と闇に落ちる事はあるまい。
     何故に、戻った?」

     「源三郎さんに、
      お礼を言いたかったの。
      親切にして下さって、
      本当にありがとうございます。
      もし宜しければ、これを。」

    どんぎつねは、源三郎の手を離し、
    何やら、モフモフしたものを
    差し出す。

    それは、小さくはあるが、
    どんぎつねの美しい尻尾に
    瓜二つだ。

     「白狐が切り落とした、
      私の尻尾の先です。」

    思わず後ずさりした源三郎を見て、
    どんぎつねは悲しそうな顔をする。

     「やっぱり気持ち悪いですよね。
      でもこれには、
      妖力は有りません。
      その代わり、
      危険には敏感なので、
      お守りになります。」

    「お守り?」

     「はい。
      殺気を感じると、
      毛が逆立つのです。」

    源三郎は、恐る恐るその尻尾の先を
    手に取った。

    薬草園で枕にした、
    どんぎつねの尻尾の感触が蘇る。
    源三郎は思った。
    “むしろ、安らぐ気がするが。”

    「なれば、ありがたく。」

    尻尾の根元には、
    細い紐が付いている。
    源三郎はそれを脇差の柄に下げた。

    どんぎつねは、満面の笑顔で、
    尻尾をぐるぐる回す。

     「他に何か、
      お役に立てる事は?」

    「いや。もう充分。
     ぬしが無事でおったのが、
     何よりじゃ。」

    その時だった。
    源三郎の脇差に下げた尻尾が
    急に揺れ始めた。

    「これは、何とした事!」

    どんぎつねの耳が、
    伏せ気味に尖る。

    「ただならぬ気配がします。」

       ~~~~~~~

    やがて、馬のひずめの音が
    聞こえてきた。
    源三郎は、どんぎつねの手を取り、
    社の裏手にある、
    杉の御神木の陰に隠れる。

    走り去る馬上の人を見て、
    源三郎は、目を見張った。
    “あれは、成之様!”

    実はこの日も源三郎は、
    如古坊の後を追っていたのだ。
    高山との国境近くのこの山に入ると
    すぐに、谷間を流れる川の淵に
    馬を置いたまま、如古坊は
    姿を消してしまった。

    かなりの距離を置き、
    馬の足跡を頼りに
    追っていたのだが、
    すでに気付かれていたのかも
    知れなかった。
    “またしても見失のうたか。”

    源三郎は仕方なく、
    引き返す事にしたのだが、
    口惜しい思いは胸に増すばかり。
    ふと、近くに稲荷神社があるのを
    思い出し、気を鎮めようと、
    立ち寄ったのだった。
    どんぎつねを案じる思いもあった。

    そして、まさかの再会。
    それは、源三郎に
    思わぬ力を与えた。

    「どんぎつね殿、ちと訊ねるが、
     鼻は効くか?」

     「もちろんです! 
      今、通ったお方は、
      着物から白檀の香りが。」

    「その香りを、辿れ様か?」

     「お任せ下さい。」

    「では、頼む!」

    社の裏に廻り、つないだ馬を
    引きだそうとする源三郎を、
    どんぎつねが止める。

     「馬は置いて行きましょう。
      さほど遠くはなさそうです。」

    源三郎はどんぎつねの言葉に従い、
    並んで歩き始めた。
    どんぎつねの耳としっぽは
    気になるものの、この際、
    かまってなどいられない。

     「源三郎さん。あの方は?」

    「羽木家惣領、忠清様の兄上じゃ。
     腹違いではあるが。」

    その一言で、どんぎつねは
    何かを悟ったらしい。

    「先程、ぬしが申した
     ただならぬ気配とは?」

     「あの方は、濃い灰色の靄に
      取り巻かれています。
      あのままでは、危ない。」

    「危ない?
     成之様が?」

    どんぎつねは、黙ったまま、
    かすかな香りを追う。

    源三郎もそれ以上は訊ねず、
    その横を歩きながら、
    トヨが聞き出してくれた
    薬師堂の小僧の話を思い返した。

    如古坊は、月毎に薬師堂を訪れ、
    薬を受け取っては、何処かへ
    届けているらしい。
    しかも、時には貴重な
    高麗人参まで携えて。

    源三郎はそれを聞いて、
    腑に落ちた気がした。
    如古坊は、鳴子の張り巡らされた
    あの横道の先で、
    人参を育てているに違いない。
    “しかし、いったい何の為に?”

     「もうすぐです。
      この道の奥。」

    どんぎつねがさす指の先に、
    笹竹に囲まれた小屋の屋根が
    小さく見えた。
    “如古坊が姿を消した場所とは
    まるで方向が違う。
    やはり、気付かれていたか。“

    「よし。
     わしが行って、探りを入れよう。
     ぬしはここで、待っておれ。」

     「駄目です。それでは
      靄の正体が分かりません。
      私も行きます。」

    「しかし、、、」

     「源三郎さんは、この藪の葉を
      茎ごとたくさん切って、
      持って来て下さい。」

    「何故?」

     「カモフラージュです。」

    「鴨?」

     「ええっと。あ、、、隠れ蓑。
      そう。隠れ蓑にするんです。」

    そう言い残すと、
    どんぎつねは走り出した。
    足音は全く立たない。
    “唯之助にも劣らぬの。”
    どんぎつねの見事な走りっぷりに、
    源三郎は、舌を巻く。

    言われた通りに、源三郎は
    藪の小枝を小刀で切り出した。
    そして、それを小脇に抱え、
    足音を忍ばせて、小屋に近づく。
    笹竹の間で、手招きするように
    どんぎつねの尾が揺れていた。
    源三郎は、素早くその横に
    体を滑り込ませる。

    広縁に人影が見えた。
    話し声がかすかに聞こえる。

    「母上の容態は?」

     「先ほど、手当は済ませた。
      ほどなく落ち着かれよう。」

    「あれ程、出歩いてはならぬと、
     申し伝えておいたものを。」

     「まあ、まあ、ここは。。。
      お前の為に、山竜胆を
      探そうとなされたのじゃ。」

    源三郎は、耳を疑った。
    “母上?”

     「源三郎さん。
      部屋の奥に黒い靄が
      見えます。
      成之様の物より、
      もっと暗くて濃い。」

    「奥にいるのは、
     成之様の母御らしい。」

      「母御?それは、
       お母様の事ですね。
       でも、何故、このような
       山奥の小屋に?」

    「子細はわからぬ。
     殿がご正室を迎える折に、
     城から追われたと聞いておる。
     成之様はすぐに寺に入られ、
     母御のその後は、誰も語らぬ。」

     「ひどい!
      それではお母様が
      恨みの念を抱いても
      仕方がないです。」

    「ううむ。何とか、姿を
     確かめられぬものか。」

    小屋の奥を覗き込もうと、
    源三郎が身を乗り出す。
    そのはずみに、
    笹竹がザワッと揺れた。
    その音に驚いて、庭先の鶏が、
    けたたましく泣き騒ぐ。
    “あっ!!!”
    源三郎が息を飲む。
    どんぎつねの形相が
    見る間に変わった。

      「この、チキンめが―――!」

    飛び出そうとするどんぎつねの袖を
    源三郎が咄嗟に抑えた。

     「どんぎつね殿!気を確かに!」

      「え?あっ!
       私ったら、つい私情が。」

    その時、如古坊の大音声が轟いた。

    「誰じゃ、そこにおるのは?!」

     「これは、したり!
      逃げるぞ!」

    袖を引く源三郎の腕を、何故か、
    どんぎつねの白い指が抑えた。

      「ここは、私の出番です!
       源三郎さんはこの枝を被って
       先に逃げて!」

     「ならぬ!」

      「中にいる方を
       確かめないと。
       任せて!私、女優なんで。」

    そう言うやいなや、どんぎつねは、
    笹竹の間をするりと抜け、
    肩を怒らせている如古坊の
    目の前に立った。

    不意に現れた巫女姿の女子に、
    如古坊は一瞬、たじろぐ。

    「な、何者じゃ?」

      「私は、伏見稲荷の
       巫女にございます。」

    どんぎつねは、緋色の袴の両脇を
    両手で広げ、膝を屈めて、
    優雅にお辞儀をした。
    まるで、ディズニー・プリンセス
    の様に。
    だが、しかし、悲しいかな、
    ここは永禄。
    プリンセスなんて、
    だあれも知りゃしない。

    袴を思いっきり広げたのは
    源三郎を隠す為だったのだが、
    当の源三郎にはさっぱり伝わらず。
    尻尾を払う様に動かして、
    合図を送るが、
    立ち去る気配は全く無かった。
    “ん、もう!!!
    こうなったら、仕方ない。
    大切な非常食だけど。“

    どんぎつねは、
    衣の袖に手を入れると、
    スナック菓子を数粒、掌で握り、
    粉々に砕いて、足元に落とした。
    “関西限定、カール薄塩味。。。
    やっと見つけたのにい!“

    そう。
    “東京”では、今や幻の
    スナック菓子なのだ。

    小屋の床下に逃げ込んでいた鶏が、
    目ざとくそれを見つけて、
    近寄ってくる。
    “カールうすしお”のかけらを
    ついばみ始めた所で、
    どんぎつねは、ここぞとばかりに
    鶏を蹴り上げた。
    鶏は、羽をばたつかせ、
    盛大に叫び声を上げながら、
    小屋の屋根に吹っ飛ぶ。
    “ナイス・シュート!!!”
    そう。
    それは、令和なら
    ナデシコ・ジャパンから、
    オファーが来るレベル。

    如古坊は、口をあんぐりと空け、
    屋根を見上げた。
    すかさず振り返り、どんぎつねは
    源三郎を促す。

      「早く!今のうちに!」

    どんぎつねの言葉に押され、
    源三郎は、身をひるがえし、
    笹竹の中から姿を消した。

        ~~~~~~~

    稲荷の社に戻った源三郎は、
    なかなか、馬を引き出せずにいた。
    早く城に戻って、若君に報告をと
    思いつつ、やはり、
    どんぎつねが気にかかる。

    やがて、日が暮れて、
    辺りは闇に包まれた。
    “遅い。遅すぎる。。。”
    源三郎は焦った。
    “如古坊に捕らえられたか?
    なれば、助けに行かねば。
    いやしかし、
    伏見に戻ったのやもしれぬ。
    それなれば良いが。
    やはり、ここは確かめに。。。“

    暗闇の中で、隠れ蓑はいらぬはず。
    なのに源三郎は、
    袴に、長めの枝を差し込み
    胸元まで葉で覆う。
    社を出ようとした所で、
    鳥居の下に、金色の星が二つ、
    輝いているのが見えた。

    源三郎は、目をしばたく。
    その星は、真っ直ぐに
    こちらに向かって来る。
    思わず目をつぶった源三郎の耳に、
    柔らかな声が響いた。

     「今から、何処に行くの?」

    目を開けると、そこにあったのは、
    愛らしく動く狐の耳。

    「どんぎつね殿!」

    源三郎は我を忘れて、どんぎつねを
    抱きよせた。
    笹の葉に鼻をくすぐられ、
    どんぎつねが大きなくしゃみをする。
    源三郎は、あわてて胸を引き、
    どんぎつねを離した。

    「すまぬ。案じていた故、つい。」

    その後、源三郎とどんぎつねは、
    月明かりを頼りに、枯枝を集め、
    焚火をしながら、夜を過ごした。
    正しくは、源三郎の馬も一緒に。
    源三郎は、枯葉を集め、
    馬の寝床を作ってやり、
    馬は前足を折って、
    その上にじゃがみ込んだ。
    源三郎は、優しく馬の首を撫でる。
    馬が落ち着いたところで、
    どんぎつねをそばに呼んだ。

    「この馬は大人しいゆえ、
     ぬしが触れても暴れはせぬ。」

    源三郎は、どんぎつねの手を取ると、
    首筋を触らせた。
    どんぎつねは、馬のたてがみに、
    頬を寄せる。
    馬のぬくもりが心地良い。

    「これで、寒さはしのげよう。」

    馬の体に上体を預けてくつろぐ
    どんぎつねの姿に、なぜか源三郎の
    心もほぐれて行くのだった。

    焚火が、時折小さく爆ぜて、
    火の粉が舞い、炎が揺らめく。
    馬とどんぎつねに背を向け、
    源三郎は、焚火を見つめたまま、
    どんぎつねの話に聞き入った。

    けたたましい鶏の声を聞きつけて、
    顔を出した成之に、
    狐の絵馬を渡した事。
    病人の願い事と名前を書いて、
    稲荷神社に奉納すれば、
    病は癒えると伝えた事。

     「もし、お母様が私の話を
      聞いておられたなら、
      ご自身が、絵馬に願いを
      託すかもしれません。
      弱った者ほど、神仏に
      すがりたくなるもの。」

    「お前の耳と尻尾をみて、
     成之様や如古坊は
     不審に思わなかったのか?」

    「狐が稲荷神の使いである事は、
     皆様、良くご存じです。
     伏見稲荷では、新たに神官を
     迎える事になり、
     その儀式の為の時別な衣装だと
     伝えました。
     ここに私が来たのは、
     儀式に使う杉の葉を
     取りに来たのだと。
     通りがかりに、話し声が聞こえ、
     なにやら困り事の様だと思い、
     足を止めたと申し上げました。」
     “平成の東京だったら、
     振り向きもされないんだけど。
     コスプレ天国だから。“

    「杉の葉?その御神木の?」

    どんぎつねがうなづく。

     「この稲荷神社は、伏見稲荷の
      八百八十八番目の末社なのです。
      八は末広がりで縁起が良いので、
      この御神木が選ばれました。」

    どんぎつねの話は、
    まんざら嘘でもないらしい。

    小さな火の中で、
    また枯れ枝がはぜた。
    その音が、だんだん遠くなる。
    やがて、源三郎は、
    浅い眠りに落ちて行った。

    夜明け前、
    体が揺れるのに気付いた源三郎は、
    思わずわが目を疑った。
    いつの間にか、馬の背に乗っている。
    馬は城を目指している様だ。

    源三郎は手綱を引き、
    稲荷神社に戻ろうとするが、
    馬は向きを変えようとしない。
    まるで、何かに操られている様に。

    馬の鼻先に、小さな火が
    おぼろに揺れている。
    “あれは、もしや、狐火?”

    突然、源三郎の全身から力が抜ける。
    手綱を取ろうとしても、
    指に力が入らない。
    源三郎は、なすすべもなく、
    狐火に導かれる馬に、
    その身をゆだねた。

      ~~~~~~

    「高山との国境の小屋で、
     いったい、何をして
     おられるのか。」

    若君と共に、源三郎の報告を聞いた
    小平太が、成之への
    不信感を露わにする。

    源三郎は、成之の母の事は、
    この時はまだ、語らずにいた。

     「若君、直ぐに如古坊を
      問いただしては?」

    思案を重ねていた忠清が、
    やっと口を開いた。

    「小平太。早ってはならぬ。
     今は、源三郎とともに、
     花園での茶会の準備を進めよ。」

    忠清は思い返していた。
    此度、源三郎が突き止めた小屋は、
    唯が見たと言う、成之と高山の
    坂口との密談の場であろう。
    今思えば、大手柄であったのに、
    逆上して唯を責めた。
    忠清は、いまさらながら、
    あの夜の己を、恥じた。
    “それにしても、兄上が未だ、
    あの小屋を使うておるとは。
    わしに知られた事は、承知のはず。
    何故じゃ?“

    若君の部屋を退出した後も、
    小平太は不服な様子。

     「若君は、いったい何を
      考えておられるのか!」

    一方で、源三郎はすぐにも
    稲荷神社に戻りたかったが、
    若君の言葉に従って納戸に向かい、
    茶会の為の茶器を揃え始めた。

    さらに数日が過ぎた。
    茶会を二日後に控え、花園の東屋で
    会場を整えている源三郎のもとに、
    何故か、トヨがやって来た。
    小平太の使いだと言う。

     「小平太殿は、本日は参れぬ。」

    「何故?」

     「三之助と孫四郎を送って行く事に
      なったのじゃ。
      先に戻った、梅谷村の
      おふくろ様の元への。」

    「天野の屋敷で、養うはずでは?」

     「三之助がの、
      母を守るは、自分の役目じゃと
      言い張って聞かぬらしい。」

    「何と、けなげな事よ。」

     「今日の務めを、
      ぬし一人に任すは心苦しいが、
      よろしく頼むと。」

    「承知した。伝言ご苦労。」

     「それと。。。これを。」

    トヨは真っ白な晒を源三郎に渡す。
    手ぬぐいほどの大きさで、
    端には千原家の家紋が
    染められていた。

    「これは?」

     「先日の礼じゃ。
      薬師堂の小僧に、草木染の
      手ほどきをうけての。」

    「薬師堂?では、この紋は、
     ぬしが染めたのか?」

    しばらく前の事。
    ノアザミの葉を摘むと言う
    トヨの手に、手ぬぐいを巻いて
    やったのを、源三郎は思い出した。

    「あのような事、
     気にせずとも良いものを。
     それに、わしはまだ
     許されておらぬ。
     千原を名乗る事は。」

    トヨは聞こえぬふりで言う。

     「首に巻けば、汗止めになろう。
      襟も汚れまい。」

    源三郎は、小さく頷くと、
    うつむいたままそれを首に巻いた。
    トヨは嬉しそうに、その様子を見て
    いたが、源三郎が顔を上げると、
    慌てたように後ろを向き、
    走って行ってしまった。
    “相変わらず、せわしい奴じゃ。”

    源三郎は、礼も言えぬまま、
    トヨを見送る。
    やがて、東屋の作業に戻った。

    明後日の茶会では、茶を味わう前に、
    この東屋で、成之が花を立て、
    披露する趣向になっている。
    東屋の柱に朽ちた所が無いか、
    源三郎は、その一つ一つを
    掌でなぞって確かめた。

    その後、花器をしつらえる為の
    花台を東屋に運び入れる。
    布で丁寧に花台を拭き清めた所へ、
    庭師の頭が、縁台の組み立てが
    終わったと、報告に来た。

    「奥御殿の方々の御席には、
     紗の天蓋をお付けする事に
     なっているはずじゃが。」

     「抜かりございませぬ。
      床の緋毛氈と、天蓋の紗は、
      明日、運び込む手筈にて。」

    「左様であったの。ところで、
     成之様の花器は決まったか?」

     「野点であれば、青銅の壺が
      よろしかろうとの仰せ。」

    「左様か。
     その壺の運び込みも
     明日になろうの。
     であれば、明日の夜も
     わしが番を致そう。」

     「連夜のお役目では、
      お身体に触りが。
      今宵は、わしらが見張ります、
      どうか、お屋敷にお戻りを。」

    「いや、大事無い。
     野営は戦で慣れておる。」

    庭師らを帰し、東屋に戻る。
    西に傾く夕日が目に染みる、
    源三郎は、ふと思い出した。
    “どんぎつね殿に、
    袴をはかせたのも、
    ここであった。“

    脇差に下げた小さな尻尾を、
    指でそっと撫でる。
    源三郎は、声に出してみた。

    「姫、おみ足をお上げ下され。」

     「は~~い。」

    驚いて振り向くと、
    当のどんぎつねがおどけた顔で
    片足を上げていた。

    「な、何故分かった?
     わしがここにおると。」

     「だって、それ、
      私の分身ですから。」

    「分身。。。」

     「ずっと、お守りします。
      源三郎さんが
      持っていて下さる限り。」

    「それは、、、心強いの。」

    どんぎつねは、満開の花の様な
    笑顔を見せる。
    源三郎は、眩しそうな顔で、
    目をそらした。

     「源三郎さん?」

    「あ、いや、その。
     折角参ったのじゃ。
     紅葉を見せてやろう。
     今が、見ごろ故。」

     「あ、いえ、それよりも、
      これを。」

    どんぎつねは、衣の袖から、
    杉の葉に包まれたものを、
    そっと取り出す。

    「これは、もしや。」

     「はい。絵馬です。
      今朝、社で見つけました。
      これにも、黒い靄が
      かかっていたので、
      御神木の葉で封じています。」

    絵馬を受け取る源三郎の指が震える。
    これを書いたのは、成之様か?
    それとも母御か?
    その願いとは、いったい。。。

     「ご覧になる時も、杉の葉は
      付けたままにして下さい。
      そして、その葉が枯れる前に、
      稲荷の社に戻して。」

    「承知した。
     早う若君にお届けせねば。
     いや、しかし、これは困った。
     わしは、明後日の朝まで、
     ここを離れられぬ。」

     「少しの間でしたら、
      私がここに。」

    「それは、ならぬ。
     ぬしは、城の者では無い。」

    源三郎はため息をつき、天を仰ぐ。
    空には一番星が瞬き始めた。
    その時、どんぎつねの耳が
    ピクリと動いた。

    「誰か来ます!」

    源三郎が、どんぎつねを
    花台の下に押し込む。
    砂利を踏む音とともに
    聞こえてきたのは、
    良く知った声だ。

    「源三郎、ご苦労。」

     「これは、小平太殿。
      梅谷村へ参られたのでは?」

    「急ぎ戻ったのじゃ。
     珍しき梅が枝を手に入れた故。
     今、庭師の頭に預けて参った。」

     「梅?この季節に?」

    小平太は、得意げに語る。

    「それがの、咲いておったのじゃ。
     滅多に見られぬ故、
     若君様の茶会にと、
     母上が申されての。」

     「母上?」

    聞き返されて、小平太は慌てた。

    「あ・・・いやその、
     母上じゃ。三之助と、孫四郎の。」

    小平太の顔が、見る見るうちに
    朱に染まる。
    普段、生真面目で無骨な小平太の
    思わぬ一面を見て、源三郎は驚く。
    “?乃殿を慕っておられるのか。”

    小平太は、照れくさそうに
    背を向けると、
    今宵の番を代わると言う。
    役目を放り出し、“おふくろ様”に
    会いに行ったとは、
    思われたくないらしい。
    小平太は、茶会当日の警備役
    なので、その前夜の番には、
    付けぬ決まりになっていた。

     「なれば、ありがたく。」

    引き継ぎはないかと問う小平太を、
    刈込の足りない柴垣に案内しながら、
    源三郎は、さりげなく東屋に
    視線を送る。

    どんぎつねは、そっと花台の下から
    這い出すと、源三郎に手を振り、
    すぐにその姿を消した。

       ~~~~~~

    そして、茶会当日。

    源三郎は、稲荷の社の前で、
    手を合わせていた。

     「茶会に出なくて良いの?」

    どんぎつねが、無邪気な顔で言う。

    「わしは、列席を許される様な
     身分ではない。」

     「身分?
      それならば、その身分とかに、
      感謝です。」

    「感謝?」

     「はい。そのおかげで、
      今日また、ここで
      会えたんでしょう?」

    源三郎は、戸惑いを隠せない。
    誰もが、立身出世を望むもの。
    それなのに。。。

    どんぎつねは、屈託なく続ける。

     「で、分かりました?
      何が望みか。
      絵馬を書いた人の。」
     
    「いや。
     ただ、“大願成就”とのみ
     記されていた故。
     つまびらかにはなっておらぬ。」

     「そうですか。
      筆跡は?」

    「それは判明した。
     成之様の母御のものと。
     歌会の古い短冊が、
     残っておっての。
     照らし合わせたのじゃ。」

     「凄い!
      源三郎さんって、
      名探偵ですね。」

    「めい?」

     「私ね。思うんです。
      成之様は、冷静沈着に見えて、
      お母様への思いは、
      人一倍お強い。
      そのお母様の暗い念が払えれば、
      成之様にまとわりついている
      暗い靄もきっと晴れます。」

    「しかし、どのようにすれば?」

     「まずは、お母様の体を癒す事。
      それから、過去に何があったのか、
      慎重に調べて、こじれた原因を
      洗い出すんです。」

    「お、おお。不思議じゃの。
     ぬしの言葉を聞くと、その通りに
     成せそうな気がする。」

    いつの間にか、辺りは
    夕闇に包まれていた。
    小さな火が、
    一つ、また一つと、
    稲荷の社を囲み始める。

    「どんぎつね殿、この火は?」

     「白狐の迎えです。」

    「迎え?
     では、伏見稲荷へ戻るのか?」

     「はい。」

    「急すぎるではないか。
     留まれぬのか?ここへ。
     つまりその・・・
     こ、こ、このわしの・・・」

    思いもしなかった突然の別れに、
    源三郎の頭は真っ白になる。
    驚きのあまり舌がもつれる。
    “妻”という文字が目の前に
    浮かぶが、言葉に出来ない。

     「私、闇払いになる事に
      したんです。」

    「闇払い?」

     「はい。闇落ちする人を、
      助けたいんです。
      それには、白狐の元で
      修行しないと。」

    「その修業とは、
     ここでは成せぬのか?
     救わねばならぬものが、
     目の前におるではないか。
     ここに納めた絵馬のお方の。
     この稲荷の巫女となり、
     その方の闇を払うが、
     ぬしの役目では。」

     「成之様のお母様は、
      まだ夜叉にまでは
      落ちていません。
      今なら、人の力で救えます。
      たぶん夫であったお殿様なら。
      お母様が救われれば、
      成之様も救われます。」

    狐火がどんぎつねの周りを
    ゆっくりと飛び始めた。

     「私、実は、“葛の葉”様に
      憧れていました。
      安倍晴明様のお母様の。」

    「篠田の森に消えたと言う?」

    どんぎつねは、微笑みながら頷く。

     「でも、私には無理だと
      悟ったんです。
      これからは、人に恋せず、
      人を救う修行に励みます。」

    どんぎつねの決意は固い様だ。
    源三郎の目の前から、
    “妻”という言葉が消えて行く。
    肩を落とす源三郎に、
    どんぎつねは優しくこう言った。

     「源三郎さん、
      気づいてないんですか?
      あんなに慕われているのに。」

    「わしが?」

     「その、首のものは?」

    源三郎は、慌てて晒を首から外す。

    「見ておったのか、花園で。
     こ、これは、礼にと。
     それにあれは、
     妹の様なものじゃ。
     あ、いや、時に、
     姉の様でもあるが。」

     「妹?」

    源三郎は語った。
    故あって、源三郎はとある村で
    生まれたのだが、急に母の乳が
    出なくなり、困り果てた所へ、
    見かねたトヨの母が、
    乳を含ませてくれたのだと。

     「トヨさんって
      おっしゃるんですね。
      私だったら、肌に着けるものは
      好きな人にしか
      贈りませんけど。」

    「そのような事、申すでない。」

    源三郎は、何とか話をそらそうと
    躍起になる。

    「そうじゃ。
     あれは見事じゃったの。
     伏見稲荷の巫女は、
     蹴鞠もたしなむのか?」

     「蹴鞠?」

    「まさか、鶏があのように
     宙に舞うとは。」

     「ああ、あれですか。
      やりましたよね~。」

    どんぎつねが自慢げに
    尻尾をぐるぐる回す。
    それを見て、源三郎が笑った。

     「実は私。
      あれから考えたんです。
      私の前世はポンスキーで、
      子供だった源さんと
      ボールで遊んでたのかなって。」

    「ぼおるとは?」

     「あ、鞠です。」

    「その後に、狐に
     生まれ変わったと。」

     「はい。」

    「源殿も、罪な事をしたものじゃ。
     人に生まれ変わるよう、
     願えばよかったものを。」

     「源三郎さんは、そう願って
      下さるんですか?」

    「願う。」

     「良いんですか?
      そんなこと言って。
      ホントに、生まれ変わるかも。
      例えば、源三郎さんと、
      誰かさんの娘としてとか?」

    「誰かさんとは、誰であろう。」

    源三郎が寂しそうな顔をする。
    どんぎつねは、
    慌てて言葉を添えた。

     「男の子として、
      生まれたりして。」

    「男?いや、やはり娘が良い。」

     「そう?
      じゃあ、考えておいて下さい。
      名前を。」

    「どんぎつねでは不服か?」

     「不服では無いですけど。
      折角なら、もっと、
      娘らしいのが。」

    「心得た。」

     「今、決めてもらえます?」

    「何故に?」

     「生まれ変わった時に、
      思い出せるかも。
      今日の事。」

    「承知した。」

    腕組みをした源三郎の指が、
    脇差に下げたモフモフに触れる。
    やがて、どんぎつねを見つめて、
    こう言った。

    「美緒」

    どんぎつねの尻尾が、
    嬉しそうに揺れる。

    「ぬしの尾は、美しい故。」

     「えーーー?尻尾だけ?」

    どんぎつねは嬉しさを隠して、
    わざと口を尖らせる。

    「あ、いや。そういう訳では。」

    どんぎつねは、思う。
    “やっぱり源三郎さんカワイイ。”

    気が付けば、どんぎつねは
    沢山の狐火に取り巻かれていた。

    夜空には美しい星が瞬いている。
    どんぎつねは空を見上げた。

     「もう、行かなくちゃ。」

    「もう。」

    どんぎつねは、源三郎が左手の中に
    丸めて持っている晒を
    そっと自分の手に取ると、
    静かに広げて、それを源三郎の
    首に巻きなおした。

     「どうか、お幸せに。」

    「美緒。」

    源三郎が呟く。

    狐火に導かれる様に、どんぎつねは
    稲荷の社と御神木の周りを
    ゆっくりと廻ると、やがて、
    鳥居の向こうに消えて行った。

    “これを、“狐の嫁入”と
    呼ぶのやもしれぬ。“

    白狐の元に戻るどんぎつねの、
    美しい尾が、目の奥で揺れる。

    源三郎は、朝日が昇るまで、
    その場に一人、
    たたずんでいた。
    https://www.youtube.com/watch?v=ZPsZj6_udmE

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    返信先: 創作倶楽部
    トヨちゃん

    梅とパイン様
    夕月かかりて様

    源ちゃんトヨちゃん、実は、私も今、書いてまして。
    もう少しで書きあがるので、アップしますね。
    よろしくお願いします~(*^^)v

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    返信先: 雑談掲示板
    真夏のおやつ

    皆様、こんにちは~(*^^)v
    暑さ対策、どうされてますか?

    緊急事態宣言や、
    ”まんぼう”は出されても、
    おばばの利用する電車内は、
    結構、混んでます。

    ワクチン接種が進んだ分、
    逆の影響が出てるのかななんて、
    思ってしまったりも。(;^_^A

    食欲もイマイチな中、
    先日、スーパーで、
    ちょっと懐かしい”夏のおやつ”を発見!
    その名は ”ところてん”

    子供の頃、夏になれば、
    十円玉を握りしめ、
    八百屋さんのおばちゃんが
    付いてくれる”ところてん”を、
    割り箸ですすったもの。

    何故か、箸は1本でしたね、
    酢と、醤油と七味をかけて。

    スーパーで、プラスチックの
    「ところてん突き」が
    セットになった、棒状のところてん
    を売っていた時期がありましたが、
    今ではさっぱり見かけません。

    最近発見したのは、パック入り。
    お味は、 ”黒蜜”に”抹茶”とスイーツ化。
    かなり迷って、結局、三杯酢をチョイス。
    黑酢を使っているのか、ほんのり甘みが!

    独特の”テングサ臭”もほとんどなくて、
    美味でございまする~。

     「久米吉 伊豆 ところ天」

    おすすめです!

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    返信先: 雑談掲示板
    ビビりまくりで

    まずは、マリトッツオ!
     とある千葉県内のスーパーで発見!
     白いクリームと茶色のクリーム。
     生クリームとチョコクリーム
    らしく、美味しそう♡。
     でも、結局、
     そのクリームの量にビビり、
     購入を断念しました。
     パン屋さんにお願い!
     プチ・マリトッツオを是非!

    次に、”小夜子”
     TVはつけていて、
     ところどころ、映像は視界に。
     ところが、睡魔おそわれ、
     あえなくノックダウン。

    クリームの量と、睡魔に
    ビビりまくりの週末。。。
    でも、皆様の書き込みは、
    しっかり、楽しませて
    頂きました~。
    (;^_^A(*^^)v

    板違いではありますが、
    ”逃げ上手の若君”
    読みました。
    確か、連載は”ジャンプ”なので、
    かなり、強烈な場面もありますが、
    展開が早くて、飽きません。
    よろしければ、どうぞ~。
    (*^^)v

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    返信先: 出演者情報板
    ゴロンドリーナ

    ここに、この投稿をさせて
    頂くのは、随分迷いました。
    今日から、某氏が再起を
    目指して、色々、計画を
    されているとか。。。
    ほぼ同じ年頃の息子を持つ母
    として、また、
    ”アシガール”のドラマを見て
    アシ沼入りし、こうして皆様と
    楽しく過ごさせて頂いております
    立場から、やはり、この場で
    お祝いのメッセージを
    贈らせて頂きたいと思います。
    とあるフラメンコの歌詞をもとに、
    私が書きました詩を一つ。

     青葉の頃 燕たちが
     遠い空の幸せ 運んで
     今年もまたやってくる 
     私に会いに

     緑の風 翼に受け 
     蒼い海の恋心 運んで
     今年もまたやってくる 
     あなたに会いに

    *元の歌詞:
      家の軒下に燕が巣を作ったよ 

    追記:以前、創作倶楽部の板に
       ”黒羽の守護神”という作品を
       アップさせて頂きました。
       その物語の終盤に、
       つばめ(つばくらめ)を
       登場させました。
       ”若君が、燕を見て
        唯の様だと思う”場面。
       そのシーンを描く際には、
       上記の詩が念頭にありました。
       偶然にも、
       某氏のファンクラブの名前が、
       ”つばめ”と知り、
       嬉しかったです。
        
     

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    返信先: 雑談掲示板
    大河ドラマファンのアシラバの皆様へ

    月文字様
    千絵様

    動物園は地元!
    なるほど~。(覚さん風に)
    子供の頃に、時々行った公園に、
    ミニ動物園的なものがあったような気が。
    叔母がすんでいた街で。
    某氏が出演した映画の舞台にも。
    ”悪の華”ですね。
    たしか、パンツが落ちる衝撃シーンで、
    その公園の入り口が写ってます。

    話は変わりますが、
    先日もご紹介した某ブログで、
    徳川家最後の将軍が愛飲したという
    コーヒーが紹介されていましたので、
    ご紹介しますね~。
    ぷくぷく様
    こちらのブログを書かれているのは、
    同郷の方の様です。(^_^)v ↓
    https://blog.goo.ne.jp/mugiide/e/2c9a663bc6ce3e78768a8e4bb15dfdda

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    返信先: アシガール掲示板
    おーーー!輪島!

    メゾフォルテ様
    情報、ありがとうございます!
    輪島でしたか!!!
    私が見たのは、
    TVのバラエティー番組だったかと。
    浜辺で、焼いた石を、大鍋に
    投入するというものでした。
    漁師めし、海女さんめし?
    などと、思っていたのでした。
    輪島、独身時代に一人旅しました。
    金沢で兼六園に行き、
    輪島で朝市ぶらり散歩。
    朝市のおばちゃんの、
    たくましい商魂に
    タジタジになったり。笑
    輪島塗の茶さじをお土産に買って。
    漆は、”JAPAN”と言うくらいで、
    各地に名産品がありますよね。
    個人的には、山中塗が好きです。
    派手過ぎず、控えめな感じで。

    陣笠も、漆塗りだったとは!
    知らなかったです。
    てんころりん様、
    いつも、ありがとう(*^^)v

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    返信先: 雑談掲示板
    高低差が・・・

    千絵様
    そうでした!
    旭山動物園は、山の斜面を利用
    した施設でしたよね。
    うーーーーん。
    ”孫”を授かったとしても、
    夫君の膝が持たないかもですね~。
    実は、今でも
    ”一人膝カックン”状態なんですよ。笑
    やっぱり、行っておけばよかった!
    く~~~。惜しい事をしました。
    それにしても、”北斗星”、
    九州で大人気の”ななつぼし”に
    代表される、”豪華列車”の走りだった
    はずなのに、一晩眠れなかったなんて。
    辛過ぎましたね。
    部屋を変わらなかったなんて、
    母親の鏡!

    私と夫君は、ホテルの部屋で、
    息子たちから締め出された
    思い出がありますよ~。笑

    息子の小学校卒業記念に、
    USJに行きまして。笑
    ホテルのラウンジで、夫君と、
    海に浮かぶ関空の夜景を
    しばし眺め、部屋に戻った所、
    ゲームをしながら待っているはずの
    息子たちが寝落ちしていまして。
    チャイムを鳴らし続けても、
    一向に鍵を開けてくれる気配なし。
    仕方なく、フロントに連絡して、
    合鍵で開けて貰いました。大汗

    ”イカせん”、美味しそうですね。
    ”エビせん王国”は初耳です!
    エビの王冠被った王様を
    妄想してしまいました。笑
    おひげがイセエビ。汗
    ”エビせん”はカルビーか、
    名古屋の坂角しか
    知らなかったので
    メモしときます!

    坂角と言えば、数年前の事。
    名古屋城に行ったら、
    すでに閉館時間。
    城の周りをウロウロしていたら、
    野良猫が寄って来まして。
    かわいいので何度か、
    携帯カメラのシャッターを
    切ったのですが、切るたびに
    何故か、横を向く。
    携帯を下ろすと、こちらを向いて、
    可愛い声で、猛アピール。
    で、また携帯を構えると、
    プイッと横を向く。
    その繰り返し。
    結局、ベストショットならず。
    諦めて、歩き出して、
    ふと気づきました。
    あの野良ちゃんは、
    エサが欲しかったんだ!って。笑
    今でも時々思い出します。
    お土産に買った、エビせん上げたら、
    写メとらせてくれたのかしらって。
    ギャラ払わないと、
    ポーズを決めてくれない。
    君は、プロのモデルなのかね?
    なあんて。

    その、つれない横向き野良ちゃんは、
    しばらくの間、
    私の携帯の待ち受けになって
    くれました。笑

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    返信先: 雑談掲示板
    江ノ島グルメ

    千絵様
    書き忘れていたことが一つ。
    グルメ・・・とまではいきませんが、
    大人気のスナック菓子?が!
    その名も、えびせんではなく、”たこせん”
    小ぶりのタコを、鉄板でプレスした、
    大きなおせんべいです。
    プレスする時に、
    ”ぎゅぎゅぎゅーーーーー”
    というタコの悲鳴が。(;^_^A
    でも、美味でございまする~。(*^^)v

    水族館!
    いいですよね。
    息子がおさかな大好きだったので、
    良く行きました。
    品川プリンスホテルの水族館に、
    ジャンプの下手な、イルカがいまして、
    なにをやっても
    ダメダメちゃんなんですが、
    これが、大人気!!!
    つい、自分を見ている様で、
    応援せずにはいられなくなる。(;^_^A
    もっとも息子のお気に入りは、
    ”オジサン”という名の魚でしたが。
    (;^_^A

    ”しなすい”、”とばすい”、”海遊館”
    行きましたよ~(*^^)v
    ”ジンベイザメ”大迫力~!
    ジンベイがま口、息子が最近まで
    使ってました。( ´艸`)
    私が、このサメを知ったのは、
    とあるドラマで。
    先日亡くなった、”古畑任三郎”さんが
    ”ジンベイ”というニックネームの教授役。
    血のつながっていない娘役が
    松たか子さんでした。

    名古屋の水族館は
    こちらのブログで拝見しました。
    http://ryuji-yarimakuri.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_03ec.html
    ”夢の共演”と書かれているのは、
    ナポレオンフィッシュらしいです。

    葛西臨海水族館もいいですね。
    マグロの回遊、大人気。
    敷地内に淡水魚館があり、
    ゆったりできて好きです。

    朝日山動物園に家族で行くのを
    楽しみにしていましたが、
    ”北斗星”も運行終了し、
    子どももあっという間に
    大人になってしまい。
    後は、”孫”に期待ですが、
    その前段階の気配すらないので、
    無理かな~。(;^_^A

    ではでは、千絵様が、感想を下さった、
    ”竜の泪”のこぼれ話、
    覚と美香子の鎌倉デート、
    いつか書きますので、
    楽しみにしていてくださいね~(*^^)v

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    返信先: 雑談掲示板
    江ノ島

    千絵様
    江ノ島に行かれるなら、
    ”えのすい”、おススメです。
    江ノ島水族館ですね。
    コロナの前には、
    なかなか粋な企画がありました。
    七夕の日に、カップル限定で、
    夜間入場できたんです。
    今はどうかな~?
    多分、中止。。。?
    珍しいクラゲがいるそうです。
    クラゲと言えば、
    ”海月姫”面白かった。
    これは、漫画も映画も見ました。
    菅田将暉君(だったと思うけど・・・。)
    女装最高でしたね。笑

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    返信先: アシガール掲示板
    ありがとうございます!

    月文字様
    早速のご連絡ありがとうございます!
    鹿之助は、幸盛!!
    戦国武将、イケメンNO.1とか!
    原作者に、若君のモデルについて
    質問してみたいですが、
    如何に、読者に想像を
    膨らませて貰うかも、
    作家の狙いかと。
    ですので、きっと、
    語らないんでしょうね。
    私の中では、山中幸盛説が、
    徐々に膨らんでます。
    山中幸盛は、城持ち大名では
    無かったかもしれないけれど、
    なかなか魅力的な人物の様ですね。
    今のところの情報では、
    若君との共通点は、
    兄に代わり、家督をつぐ
    文武両道、秀でた美貌
    月のイメージ
    (ただし、幸盛は
     満月ではなく三日月)
    城、炎上
    という位ですが。

    キジトラ様
    山中幸盛は、一時、名刀
    ”三日月某”を所持
    していた様です。

    投稿フォームへ

    返信先: アシガール掲示板
    月文字様~

    お願いがあります。
    前に確か、尼子氏といえば、
    山中しかのすけと
    書かれていたような。
    板が違ったかな?

    私、お恥ずかしい限りですが、
    この尼子氏や鹿之助の事、
    ほとんど知らないんです。
    できましたら、しかのすけの
    エピソード、もう少し、
    教えて頂けませんか?
    よろしくお願いいたします。

    投稿フォームへ

    返信先: 雑談掲示板
    歐林洞が?!

    キジトラ様
    歐林洞、廃業?!
    ビックリです!!!
    鎌倉のお店は、
    瀟洒な洋館でしたよね。
    歐林洞の鎌倉店でも、
    時々、演奏会が
    有った様なんですが。
    残念~!

    ”かいひん荘鎌倉”の近くには、
    ”長谷寺”もあります。
    そこの仏様には、奇跡的な
    いわれがあります。
    奈良の長谷寺の仏様と対なんです。
    対・・・言い方が正しくないかな。
    一本の木から、二体作られ、
    一体は奈良の長谷寺に、
    もう一体は川に流され、
    それが、鎌倉近くの湾に漂着。
    そして、鎌倉の寺に祭られて、
    そこが長谷寺になったんです。
    この長谷寺は、アジサイと、
    展望台からの海が絶景です。
    最近、レストランが出来た様で、
    寺のカレーとして評判の様です。
    実際に、お坊さんが作っているかは、
    分かりませんが。

    少し、足を延ばすと、
    鎌倉大仏があります。
    アメリカの某大統領が
    来日された時に、ソフトクリームを
    食されたそうですが、確か、
    そのお店もあったはずですね。

    大仏は、はじめは伽藍に中に
    安置されていたのですが、
    大昔に、津波で流されて以来、
    再建されていません。
    大仏の肩のあたりに、
    その津波の名残があるそうです。
    伽藍の礎石が、むき出しで
    並んでいますが、
    東北の震災の後に行った時は、
    その昔の鎌倉の津波を、
    リアルに想像してしまいました。

    稲村ケ崎の夕日も絶景ですよね。
    新田義貞が、剣を投じた
    という浜ですが、桑田佳祐さんの
    ”稲村ジェーン”でも
    有名になりました。
    つぶれそうでつぶれない、
    ”江ノ電”にのり、(笑)
    駅の近くの肉屋でメンチカツと、
    フランクフルトを買い、
    公園のベンチに座って食べながら、
    夕日を堪能したことがあります。
    若い頃なら、ロマンチックな
    ムードになったんでしょうが。
    お互い無言で、もぐもぐするだけ。
    いやはや、結婚して数十年たつと、
    会話もろくにありませんね。笑
    おまけに、夫君の
    「で、今夜の夕飯何?」の一言に、
    「それ、メンチ食べた後に
     言うセリフ??」
    と、あきれ果てました。笑

    いつか、ドラマ版の、
    覚さんと美香子さんの、
    結婚前の、鎌倉デートを
    書いてみましょうかね。

    ホルトハウス房子さんのお店に
    行かれたんですね。羨ましい~。
    確か、鎌倉山にあるんですよね?
    違ったかな?
    結婚記念日に、一度だけ、
    鎌倉のローストビーフの有名店に
    夫君が連れて行ってくれたんですが、
    確か、その近くにあった様な気が。
    違っていたらごめんなさい。

    書いていたら、本当に
    行きたくなりました。笑
    ああ、コロナさえなかったら。

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