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  • 返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days21~15日18時、願いは叶う

    なにせ、楽しそう。
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    イケメン保育士と園児二名。三人お手手つないで園内を散策中。広場に到着した。

    唯「わー、すごい!プロジェクションマッピングだー」

    建物の壁に、次々と目まぐるしく、煌びやかな映像が投影されている。

    若君「…」

    唯「あ、とうとうたーくん黙っちゃった。びっくりだよね~」

    若「これはあの、尊の作った」

    尊「あ、もしかして」

    若「まぼ兵くんの様なものか?」

    唯「えー、よく思い出したね」

    若「これも、戦で使えぬか?」

    唯「総領がすごい事考えてる~」

    尊「えーと、平和の象徴みたいなものだから、それは…」

    唯「でも、あのまぼ兵くんのお陰で、歴史変わりましたみたいな」

    若「尊のお陰じゃ」

    唯「こうして、一人の兵、まぼ兵によって、羽木は守られた」

    尊「どの歴史本に載るんだよ」

    電飾に彩られた、大きなクリスマスツリーを発見。

    唯「わあー綺麗!」

    尊「きれい~って言いながら、なんで合掌してんの」

    唯「なんかご利益ありそうじゃん」

    尊「和洋折衷?」

    唯「たーくん、今年の元旦もね、初日の出に向かって祈ったんだよ」

    若「どんな願いを?」

    唯「若君が無事永禄3年を生きてますようにーって。願いが通じて良かった。ホント良かった。」

    若「そうだったのか」

    唯「尊も、燃料作り頑張ったんだよ」

    若「尊、その節はありがとう」

    尊「いえいえ。兄さんの無事が確認できて良かったです」

    唯「たーくん、私にその、ねぎらいの言葉とかは?」

    若君は微笑みながら、唯の頭を軽くポンポンと。

    唯「えへへ~」

    尊「この二人、思った以上に通じ合ってる」

    眩い程の電球に照らされ、道が長く続いている。

    唯「すごーい!」

    かなり向こうまで走っていった。

    若「この、先の世は実に明るく輝いておる」

    尊「戦国は、ほんのり明るいかなって感じですもんね」

    若「だが、あの時、ふく…唯は輝いて見えた」

    尊「お寺での話ですか?面白かった、時ですね」

    若「ずっと、心はさらわれたままじゃ」

    尊「あ、例の名台詞。本人今居ないのにー」

    両親が合流。

    覚「おー、どうだ、堪能したかー?」

    尊「あ、かつての恋人達。デート、楽しかった?」

    美香子「なぁに~デートだなんて。まぁ、楽しかったわよ」

    覚「じゃ、そろそろホテルに戻るか」

    唯&尊&若「はーい」

    美「あ、すごい、揃った!忠清くん、ありがとう」

    若「家族は似るものだからの」

    部屋に戻った。

    唯「晩ごはん何時から?」

    美「下の和食処に8時。お風呂、先行っちゃう?」

    唯「行く行くー!」

    美「じゃ、女子は先に行きます。それでは男性陣、下でその時間に集合ね」

    覚「いくつまで女子なんだ」

    若君が外を見ている。夜になり、海は静かに色を沈めている。

    尊「気に入りました?海」

    若「二度と見る事がないかも知れぬから」

    尊「ない、って断言しないところがいいですね」

    覚「お、羽木の領地、海まで拡大?」

    若「それも悪くない、です、お父さん。だができれば戦は避けたい」

    尊「じゃあ、なんとか未来の僕が頑張って、現代にまた海を見に来れるように…約束はできないけど」

    若「無理はしないで欲しい」

    覚「さ、大浴場からも、海見えるから。僕らも行こうか」

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    今の誓いを胸に、きっと未来の尊は頑張る。

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    返信先: 創作倶楽部
    壮大!

    正座して待ってたら、SPの唯のように寝落ちしてました(´Д`)倒立前転ができる程の体力はありませんが、ムクッと起き上がり、拝読しました。

    こんな壮大なお話の後に、私のちっちぇ~話はいかがなモノでしょう。疾風、大活躍ですね。大鷹は、私には、今の若君というよりはもっと年齢を重ねた姿のイメージです。

    今日は、二年前に二人が永禄へ旅立った日ですね。ひと月って早い…私の妄想話はまだまだ続きますが、新年明けても、クリスマスとか言ってると思います。すみません。

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    返信先: 創作倶楽部
    予言者ですか?

    千絵ちゃんさん、脳内リンク大歓迎です!

    実は、今後の物語で、筒美京平さんの曲、もちろん歌詞の方ですが、ちょっと出てくるんです。透視されたかと思いました(*^_^*)お楽しみに。

    今日は、投稿はお休みして、妖怪千年おばばさんの新作を、正座して待ちまーす。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days20~15日土曜13時、歩み寄ります

    浮かれちゃって、いいのよ~。
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    本日の診察終了、クリニックを閉める。美香子が一人、急いで昼御飯中。

    美香子「ごめんなさいね、二人だけに片付けやらせちゃって。ありがとう」

    芳江「いえいえ。では、失礼します。皆さん、楽しんできてくださいね」

    エリ「失礼します。また、楽しいお話聞かせてください」

    唯「うん、ありがとう。お土産いっぱい買ってくるね!」

    若君「ありがとうございます、芳江さん、エリさん」

    芳&エ「まあ~、若君!嬉しいわ~」

    いよいよ、一泊二日の温泉旅行に出発です。

    美「なんとか間に合いそうね」

    覚「どっちにしろ、安全運転で行くからな」

    美「ありがとう。では今日の予定を発表します」

    唯&尊「はーい」

    若「はい、お願いします」

    美「15時にホテルにチェックイン、荷物を部屋に置いて、テーマパークへ。晩ごはんはホテルに戻って豪華会席料理」

    唯「やったー!」

    若「わからぬ言葉が多いの」

    唯「まっ、ついてくればいいから」

    尊「お姉ちゃんについてくと疲れちゃうよ」

    美「部屋から海が見えるらしいわよ」

    尊「各部屋に露天風呂もあるよ。忠清兄さんには情報多過ぎだよね」

    若「楽しそうなのは、わかった」

    ホテルに到着。部屋に入る。

    美「ひとまず荷物はこっちの部屋にまとめて」

    唯「わー、オーシャンビュー!」

    覚「露天風呂からも海が見えるのか~」

    尊「兄さんは海、初めてですよね」

    若「なんと広大な。しかも美しい」

    唯「隣も同じ作りだったー」

    尊「はやっ。海岸に下りられるんで、せっかくだから海見てから移動しませんか?兄さん」

    美「そうね。イルミネーションにはまだ時間あるし」

    若「聞いた言葉を書き留めておかぬと、わからなくなりそうじゃ」

    尊「書かなくても、はっきりしてる事があります。速川家、浮かれてます」

    若「そうか、全部まとめて浮かれておる、か」

    全員で大笑い。そして、ほどなく海岸に下りてきた。

    若「海、とな」

    尊「戦国時代って、勢力を拡げればわからないけど、領地が海に面してなかったら、ほぼほぼ見る機会ないですもんね」

    若「羽木の領地は山に囲まれておるからな、初めてじゃ」

    唯「わー、海、海!」

    尊「あそこに超浮かれてる人が」

    若「かわいいのう」

    尊「基本、なんでもかわいいんだな」

    覚「そろそろ行くぞー」

    尊&若「はーい」

    尊「あっ」

    若「この方が、楽しいじゃろ?」

    尊「はい!」

    テーマパークに着きました。

    若「周りが暗くなってきたが、夜に参る所なのか?」

    唯「うん。もちろん昼間もいいんだけど、断然夜!デートにぴったり~」

    尊「そろそろ点灯かな」

    その瞬間、一斉に辺りが輝いた。イルミネーションのスタート。

    若「おおっ!」

    唯「わあー、超キレイ~」

    尊「すごいな、眩しいよ」

    尊が、デジカメで撮影している。

    唯「スマホじゃないんだ」

    尊「たまにはね」

    唯「後でたーくんと撮って。あれ、そういえばお父さん達は?」

    若「お父さんお母さんなら、あそこに居る」

    唯「あっ、居た居た」

    若「これ、唯」

    走り出す唯の手を引っ張る若君。

    唯「え?どしたの?」

    若「二人をよく見て」

    覚と美香子、腕を組んでイルミネーションを見上げている。

    若「邪魔してはならぬ」

    唯「ホントだー。そっとしとこ」

    尊「え?じゃあ僕、余り?」

    若「余りじゃないぞ。我らと一緒で良いではないか」

    尊「え~?遠慮した方がいいんじゃ…」

    すると、若君が手を差し出した。

    若「さあ、行こう」

    尊「え?またお手手つないで?いいの?お姉ちゃん」

    唯「たーくんの優しさに免じて、許す」

    若「許さなくても、一緒じゃ」

    唯「あー、反抗期?」

    若「唯とだけだと、心配で」

    尊「それは正解!」

    唯「言ったな~。まっ、たーくんが楽しそうだから、いっかー」

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    夜は、これから。

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    返信先: 初書き込み掲示板
    メープル様へ

    いえ、ご挨拶が遅れたのは私めの方でございます!すみません。こちらこそ、よろしくお願いいたします。

    いつも、私の拙い物語を読んでいただきまして、ありがとうございます。ここはグローバルなので、日本語として合ってるか、もしかして方言が混じってないか(;^_^A、心配しながら日々執筆しております。今後も、少しでも喜んでいただけるなら幸いです。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days19~12日19時、大事な息子

    逆鱗に触れた模様。no.348慈愛とリンクします。
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    美香子「忠清くん」

    若君、箸を置き、美香子の方に体を向けた。

    若君「はい。お母さん」

    美「あなた、唯なしで生きていける?」

    若「…唯が、こちらの世で幸せに生きていってくれるなら」

    美「それはあくまでも唯の為でしょう。あなたの気持ちはどうなの?」

    若君、一瞬顔を上げるが、下を向いている。

    美「離れたとするじゃない。こちらで唯が他の男性と結婚するかもしれないわよ」

    唯「お母さん、それはないから」

    美「どうして断言できる?その逆だって有り得るのよ」

    若「いや、お母さんそれは」

    美「唯の幸せを思うなら、なぜ傍で見届けようと思わないの?」

    覚「美香子、そんな問い詰めなくても」

    美「いいの。素直ないい子で育ってると、怒られ慣れてないから、こういう時弱いだけよ」

    尊 心の声(そ、そうなんだ。でもすごい怒られ方だよ。頑張れ、兄さん)

    覚「それにしても~。忠清くん、君と離れて会えなかった頃の唯は、それは目も当てられない程、唯らしくなかったんだ。唯は、君と居るのが最上級の幸せなんだよ」

    唯「うん、私、たーくんと離れるなんて有り得ないよ」

    美「それで。あなたの気持ちは?」

    若君が前を向いた。

    若「唯が居ない世界は最早考えられません。唯の居る幸せを知ってしまった以上、もう知らなかった世界には戻れません」

    美「そうね。あなたが、唯が必要なんでしょう?」

    若「はい。その通りです」

    尊 心(すごい!現代語を駆使してる。いかにも総領ないつもの威厳がある感じじゃなく、一人の青年らしくていいな。もう少しだ、頑張れ~!)

    美「あなたを、もう一人にしたくないの」

    若「えっ」

    美「ずっと淋しかったでしょ?」

    若「はい…それは…」

    若君が涙ぐんできた。

    美「唯の幸せも願ってる。あなたの幸せも願ってる。大事な息子だもの。だから、無理しちゃ駄目よ」

    若「はい。ありがとうございます」

    うつむく若君の目から、涙が雫となりいくつも落ちる。

    唯「たーくん!」

    若君に抱きついた。一緒に泣いている。

    美「ご飯食べ終わったら、もう一度お風呂行ってらっしゃい。尊、ついていってね」

    尊「うん、わかった」

    尊 心(はぁ~。もらい泣きしそう、でも)

    尊「感動的な場面だけど、場所が…」

    美「いいのよ、このくらいガヤガヤしてる方が。気持ちも切り替えしやすいし、すぐお風呂で涙も洗い流せるしね」

    男湯。若君は露天風呂で、夜風に吹かれながらぼんやり夜空を見上げている。

    尊「一緒に入っていい?忠清兄さん」

    若「良いぞ」

    尊「随分、現代語話せるようになったんですね」

    若「もう二月半も居るから、なんとか。特に、お父さんお母さんにはその方がいいと思うて」

    尊「すごい。若君っぽくないといえばないけど」

    若「別れが、より辛くなる気がして、の。あえて話さぬようにしていた」

    尊「そうだったんだ…」

    若「尊は、いい両親に恵まれたな」

    尊「えー、忠清兄さんの両親でもありますよ」

    若「ありがとう」

    尊「わっ、感激」

    覚「おーい、僕も混ぜて」

    尊「えー?」

    覚「こらこら」

    若「ハハハ」

    女湯。同じく露天風呂で、こちらも一緒に夜空を見上げている。

    唯「お母さん、今日はありがとう」

    美「怒り過ぎてなかった?かわいい息子を泣かせちゃった」

    唯「たーくんは、ずっと色々我慢して、泣く機会なんか欲しくてもなかっただろうから。今日で大分楽になったはず」

    美「さっすが~わかってるぅ!」

    唯「えへへ」

    美「週末、楽しみね。いっぱい思い出作ろ」

    唯「うん」

    帰りの車中。

    覚「静かだな」

    美「三人とも寝てるから。かわいい寝顔よ」

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    次回、温泉旅行です。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days18~12日18時、ママ!

    あら、噴火?
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    岩盤浴中。二人で横になっている。

    若君「この、じわりと熱くなるのが実に不思議じゃ」

    唯「体にいいんだよぉ」

    若「溶岩…溶岩とは何じゃ?」

    壁の説明書きを読む若君。

    唯「あー、火山が噴火して、出てきたマグマが固まったやつ」

    若「火山?山が火を噴くのか?そんな恐ろしい天変地異が」

    唯「え?今でもいくらでもあるよ」

    若「そうか。尊でなく、唯から教わる事もあるんじゃな」

    唯「今、すっごい失礼な事言われたー」

    クールダウンで休憩エリアへ移動。

    唯「喉乾いたねー、あっ自販機見っけ。たーくん、どれにする?」

    若「どれでも」

    唯「だよねー。じゃあスポーツドリンクで。たーくん、その腕のバンド、機械のここに当てて」

    若君、素直にかざす。ドリンクが出てきた。

    若「なんと!また新たな術が」

    唯「それ、お財布代わりだから。帰る時に払うんだよ。今、お金持ち歩くと面倒でしょ」

    若「なるほど。上手く出来ておる」

    唯「子供をあやすみたいになってる?私。あ、あらら~」

    ヨチヨチ歩きの赤ちゃんが、こちらに向かってくる。

    唯「どしたの~?パパとママは~?」

    赤ちゃん「パパー」

    若君の足元に到着。

    唯「かーわいい!」

    若「なんと愛くるしい」

    赤ちゃんのパパ「あー、すみませーん!」

    赤ちゃんのママ「すみません。はーい、おいでー」

    唯「いえいえー。バイバーイ」

    両親は会釈をして去っていった。

    若「唯、パパとママとは何じゃ?」

    唯「えー?そこ?!てっきり、子供欲しいなーなんてラブラブな展開だと思ってたのにぃ~まあいいや。パパはお父さん、ママはお母さんだよ」

    若「あー」

    唯「あ?」

    若「信近か」

    唯「あっ、そうそう、小平太パパ」

    若「そうであったか」

    唯「えっ?今まで何だと思ってたの」

    カップルシート発見。周りに人も居ない。

    唯「こんな所にこんないいスペースが。しかも周りからちょい隠れてる。ぐふふ」

    若「胡乱な動きじゃ」

    唯「あっ、なんか悪者扱いされてる。えーい、お仕置きじゃ~」

    若君にくすぐり攻撃。

    若「わっ、これっ、唯!」

    唯「やーん、焦るたーくん、かわいい!」

    上着が引っ張られ、若君の胸元が現れた。

    唯「あっ」

    うっすら残る矢傷の痕。指でなぞる唯。

    唯「ほとんど見えないね。さすがお母さん」

    若「そうじゃな。唯、」

    唯「なに?」

    若「この傷のお陰で、速川の家族に逢う事が出来た」

    唯「大変だったのに?」

    若「あのまま永禄におっては…」

    唯「わー怖い。そうだね。尊には後で丸投げだって言われたけど」

    若「全て唯のお陰じゃ、礼を…いや」

    唯「ん?」

    若「ありがとう、唯」

    唯「えー、超嬉しい!」

    若君に抱きついた。すると、

    美香子「あら、お取り込み中失礼。お父さん、居たわよ~」

    唯「あっ、なんて絶妙なバッドタイミング」

    晩ごはんはフードコート。

    美「はぁ~。岩盤浴も堪能したし、極楽極楽」

    覚「ばあさんみたいになってるぞ」

    美「リフレッシュして、また明日からお仕事頑張るよ~って」

    尊「どうしたの?兄さん」

    若君が神妙な顔をしている。

    若「この、先の世は誠に極楽じゃ」

    唯「うん、そう思うならそう」

    若「このような地から、生きるのも厳しい永禄へ、唯を伴って良いのであろうか?わし一人の方が良いのではないか」

    唯&覚&尊 心の声(えー?!今さら~?)

    ただ一人、美香子の表情が険しくなった。

    美「忠清くん」

    唯「え?お母さん」

    唯 心(なんか、めっちゃ怒ってる!)

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    不穏な空気。次回、緊迫のシーンから。

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    返信先: 創作倶楽部
    Mahalo nui loa(^o^)

    カマアイナさん、いらっしゃいませ!ご指名にあずかりました、夕月かかりてでございます。

    私がすぐ気が付くように、こちらに書いてくださったんですね。すぐに反応できず、恐縮です。毎日、鋭意執筆中です。推敲を重ねてから投稿しておりますので、お待ちくださいね。心からお願いされちゃいましたので、頑張りまーす。

    千絵ちゃんさんもおっしゃってましたが、ぜひ、初書き込み掲示板にも、お立ち寄りくださいませ。

    と言う訳で、本日も。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days17~12日水曜16時、邪魔しないで

    色々起こる方が、楽しい。
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    美香子「すぐ来てくれるからまだ良かったけど~冬場は困るわ」

    覚「子供達だけ外行かせるか」

    尊「ただいまー。え?何、会議?」

    リビングの両親。尊が帰宅。

    覚「お湯が出ない」

    尊「えー」

    美「もうすぐ業者は来るんだけど、今日直るかどうかわからないのよ」

    覚「風呂がなー。間に合うかわからないから、お前達三人でスーパー銭湯でも行ってこい」

    尊「わかった。お姉ちゃん達は知ってる?」

    美「若君には、迎えに出る時に伝えたけど。唯にLINEしとこうか?」

    尊「うん。そうしないと、いくら若君が言っても全然帰って来ないよ」

    唯と若君帰宅。

    唯「ただいまー。まだ直んない?」

    美「もうすぐ業者来るから。ひとまず支度して、行ってらっしゃい。駅前から直行バス出てるでしょ。若君もいい予行練習になるし」

    尊「あーそうだね。若君、週末遠くの大きいお風呂に行くって言いましたけど、今日も行きますから」

    若君「そうか。父上母上は?」

    覚「ありがとね。状況わかり次第、尊に連絡するから」

    尊「お姉ちゃんはすぐ見るか怪しいからね」

    駅に着き、乗り込んだシャトルバスに驚く若君。

    若「一度に幾人も運べるとな」

    唯「なんか、当たり前の事を当たり前に思っちゃいけないなぁって、たーくん見てると思う」

    尊「確かにね。あっLINE来た」

    覚から。

    尊「あ、なんかあっさり直ったって。で…ん?お母さんが、岩盤浴行きたいって言ってるから、今から合流して、晩ごはんもそのままみんなでそこで食べよう、だってさ」

    若「尊は父上と話をしておるのか?」

    尊「あ、LINE。えーっと、電話はわかりましたよね?」

    若「父上が、耳にあてて話しておった」

    尊「今みたいに、公共の乗り物の中では電話はご法度なんです。えーっとこの中に、文を書く場所があって、それを僕とお父さんが同時に見る事ができます。なので、例えば」

    若「ふむ」

    尊「若君がLINEの仕組みに驚いてるよ、と入力、送信」

    覚から、即、笑顔のスタンプ返信。

    若「なっ、なんと!目の前に居るようじゃ。先の世は、驚く事ばかりじゃのう」

    唯「ふふっ、かわいい。私も岩盤浴行く~。たーくんあのね、石の上で寝てるとすっごく汗が出るんだよ」

    若「石が?熱いのか?」

    唯「まっ、行けばわかるから。なんといっても!岩盤浴エリアはたーくんと一緒に居られるし~」

    尊「あ、忠清兄さん、ここからは平成ライフでお願いします」

    若「お父さんお母さんじゃな」

    スーパー銭湯に到着。

    唯「じゃあ、30分後に岩盤浴用の服に着替えて、ここに集合ね。尊、ウチのお風呂とは違う所、ちゃんと教えてあげてよ」

    尊「わかった。行きましょう、兄さん」

    若「よろしく頼む」

    お風呂、出ました。待ち合わせ場所に居る尊と若君。

    尊「あ、忠清兄さん。髪なんですけど、この後行く所、ほとんど横になるんです。だからいつも寝る時みたいに結んだ方がいいですよ」

    若「あいわかった」

    左サイドに寄せ、下の方で結び直した。

    尊 心の声(はぁ~。忠清兄さんのこの髪型、超絶色っぽいんだよなー。もう周りの婦女子が射ぬかれまくってるよ)

    唯「お待たせー、行こっか」

    尊「お姉ちゃん、言わなくてもそうすると思うけど、兄さんの傍を離れちゃダメだよ」

    唯「えっ、こんな所にも敵が?守らなくちゃ!」

    若「唯、尊、案ずるな。わしは唯以外のおなごには、全く興味がない」

    尊「全くかー。良い心掛けじゃな」

    若「ははっ」

    唯「はははー」

    岩盤浴エリア。

    尊「じゃ、僕はここで」

    唯「えっ?ここ?ここって本や雑誌しかないじゃん」

    尊「せっかくの機会だから、胡乱な書物を読破しようかと」

    唯「あー、コミックも全巻とかあるもんね。珍しい、尊がマンガなんて」

    尊「たまにはね。名作と呼ばれる本は読んどこうかなって」

    唯「へー」

    尊「じゃあ兄さんここで。お姉ちゃん」

    唯「なに」

    尊「邪魔しないでよ」

    唯「うわっ、セリフとられた!」

    若「心得た。では尊、ゆるりと過ごされよ」

    尊「かたじけのうぞんじます」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    両親は、次回には到着かな。

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    返信先: 創作倶楽部
    (ToT)

    千絵ちゃんさん、私めの創作話に泣いてくださったなんて、こちらこそ感激です~。

    このまま、少しでも皆さんに、物語に共感していただけるといいなぁ。私の腕次第だな。

    若君「励めと申した筈じゃが」

    と、言われているつもりで、励みます。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days16~9日20時、溢れたあとは

    前回の隙間と、その後です。
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    19時35分、若君が二階に上がっていった。

    覚「騒ぎ過ぎて、知恵熱でも出たか?」

    美香子「そこまで子供じゃないわよ」

    尊「もしかして、指輪を置いてくのに反対とか」

    覚「んん~。有り得なくはないな」

    美「もう一組作る?」

    尊「作れなくはないけど、なんか意義違わない?若君に頼まれれば作るけど」

    二階で物音。

    覚「なんか落ちたか?」

    美「昔よく、ベッドで跳ねて遊んでるとあんな音がしたけど」

    尊「飛んだか落ちたか押し倒…えっ?健全な青少年にはちょっと…」

    覚「何を想像したんだ」

    8時近く、階段を下りる足音。

    尊「あっ、大丈夫だったのかな。ええーっ」

    〈若君と唯登場。一緒に居ていいお許しも出た後へ飛びます〉

    ソファーに座る若君。しがみついたままの唯を膝の上に乗せた。

    若君「唯、しばしこのままじゃ。案ずるな」

    唯「たーくん」

    若「ん?」

    唯「わがまま言って、困ったおなごだと思ったでしょ」

    若「思うてはおらぬ。唯の望みは出来るだけ叶えてやりたいからの」

    唯「嫌いにならない?」

    若「まさか。愛してるよ、唯」

    唯が顔を上げる。

    唯「それ、意味わかって言ってる?尊にこう言うと喜ぶからって聞いただけじゃないの?」

    若「わかっておる。心よりお慕い申す。唯以上に好もしい姫はおらぬ。唯一じゃ」

    唯「大好きな唯は私一人だけってこと?」

    若「そうじゃ。まだ不満か?」

    唯「ううん、嬉しい。でももっと近づきたいのに」

    若「もっと?」

    唯「体が邪魔」

    若「?」

    肩にもたれ、若君の胸元に手を置く。

    唯「体が境界線で、これ以上入れない。もっとたーくんの心に近づきたいのに」

    若「そうか。されど、ここにはない」

    唯「?」

    唯の顔を覗きこみ、微笑みながら、

    若「わしの心は、唯がさらっていった」

    唯「えっ、ふふっ。そうなんだ」

    若「ようやく笑うてくれたの。一安心じゃ」

    覚「はい、お邪魔するよー。ホットミルクどうぞ。多めに入れたから二人でゆっくり飲んで」

    唯「ありがと、お父さん」

    若「忝ない」

    尊が所在なさそうにしている。

    尊「ここ、ほぼ観覧席状態だよ~。ラブラブを見せつけられるにも程がある」

    覚「そう言いながらそこから動かないな。でもさすが若君だ。黙ってそのまま部屋にしけこむ事もできたのに、ちゃんと時間までに下りてきて」

    尊「しけこむ、っていつの時代の言葉だよ」

    美「心は唯にさらわれたなんて、もーキュンキュンするわ~」

    尊「こっちはがっつり聞いてるし」

    覚「若君みたいに、サラッとカッコいい言葉が言えてたらなぁ」

    美「言えてたら何、お父さん」

    覚「美香子をもっと喜ばせる事ができたな、と」

    美「や~ん!何それ~嬉しーい!」

    尊「この家、どうかしてる。誰か助けて~!」

    〈唯は落ち着きを取り戻し、若君の腕の中でうとうとし始めた。二階に連れて行き下に戻った後から〉

    美「若君、お疲れ様でした。女の子は、ああいう時あるから。ずっと膝に乗せてて大変だったわね。ありがとう」

    若「父上、母上、尊」

    若君は床に座り、手をつき、頭が床につきそうな程下げた。

    若「必ずお守り申すと約束したのは、わしの方であるのに、此度破ってしまい、誠に申し訳なく!」

    覚「わー、止めて止めて!不可抗力ってあるしさー」

    美「そうよ。唯がわがまま言うからでしょ。でね若君、私達ちょっと考え方を変えたの」

    覚「永禄に戻れば、ゆっくり夜過ごす事がままならないかも知れないだろ?せっかく平和で安全な今、もう少し二人で居る時間を作ってあげようと思ってさ」

    美「面会時間を一時間延長し、午後9時までとします」

    尊「亥の初刻です、若君」

    若「気遣い痛み入る。唯も喜ぶであろう」

    尊「若君も喜んでくれますよね?」

    若「超嬉しい、じゃな」

    翌朝。若君は庭で日課の朝稽古中。

    唯「ただいまー。おはよう、たーくん」

    若「唯?おはよう、出かけておったのか」

    唯「うん、ちょっと走ってきた。すっきりしたよ」

    若「具合はいかがじゃ?」

    唯「ありがとう。ゆうべは色々ごめんね。でも愛してるって二回も言ってくれたから元気出たよ」

    若「気づいておったか」

    唯「女子はね、雰囲気だけじゃなく、たまにははっきり言って欲しいのじゃー」

    若「そうか。それでは励むゆえ、これからはあまり父上達を困らせぬようにの」

    唯「心得ました。あっ、そうそう朝の挨拶をもう一つ」

    若君に、唯から軽くキス。

    唯「もうね、心の準備はずっとしたままだから、聞かなくていいよ。今までごめんね。で、欲しい時はこうして私から奪っちゃうから!」

    若「あいわかった。普段の唯に戻ったの」

    唯「うん。さて学校学校。着替えてくるねー」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    充電完了ですね。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days15~9日19時30分、溢れるほどの

    少女と大人の狭間です。大人の階段上るシンデレラ。でも幸せは人任せじゃなく自分で掴み取る。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    昨日もらった落雁をつまみながら、家族五人でお茶タイム。

    覚「あ~和む。今日は一日お疲れ。若君も慣れない事ばかりで疲れたんじゃないか?」

    若君「いや、わしは仕事や学校は行かぬゆえ」

    唯「はぁ~、ちょっと疲れたかな?もう部屋に行くね」

    唯は立ち上がり、二階へ上がっていった。

    美香子「変ね、なんか指輪の話が済んだあたりから、そわそわしたり様子がおかしかった」

    覚「熱でもあるか?」

    尊「いや、それより挙動不審に近かったけど」

    若「様子を見て参る」

    若君が二階へ向かう。

    若「8時、には戻るゆえ」

    美「はい。調子悪そうなら教えてね」

    唯の部屋、ドア越しに。

    若「唯?」

    唯「…たーくん」

    若「いかがした。ひどく疲れたのか?」

    唯「…わからない」

    若「わからぬ?開けても良いか?」

    唯「…」

    若「入るぞ」

    ドアを開けると、唯はベッドの隅で膝を抱え、不安そうにこちらを見ている。

    若「唯。入らぬ方が良いか?」

    唯「ううん、居て。なんでこんななのかわかんない、わかんないの」

    若君はドアを閉め、その場に座った。

    若「いつからじゃ」

    唯「…指輪の事、考えてくれてたのがすっごく嬉しくて、感動して」

    若「…それで?」

    唯「好きになったのがたーくんで良かったって、大好きって思って、そしたら胸がきゅーっとなって、体が熱くなって、思うように動かなくなっちゃって、なんでかわからなくて」

    若君は黙って聞いていた。すると、唯が両手を前に出す。

    若「唯?」

    唯「ギュ、ってして」

    若君は即座に立ち上がり、ベッドに飛び乗って、強く抱き締めた。

    唯「好き、大好き!もうどうしようもなく好きで、どうかなっちゃったのかな」

    泣き出した。

    唯「ずっとギュっとしてて欲しい、体ごと全部愛して欲しい」

    若君は、髪を撫でながら黙って耳を傾けていた。唯が顔を上げる。

    唯「キスして。いっぱいして。準備はずっとできてるから」

    それは、溺れそうに激しく、溶けそうに甘く、包むように優しく、時が止まったように長く続いた。

    唯「…あのね」

    若「うん」

    唯「私、すっごく子供だし、まだまだ大人の女性にはなれないけど」

    若「うん?」

    唯「ホントの意味で、腹が決まるってこういう事なのかなって」

    若「そうなのか?」

    頬にかかった髪を払うと、唯はすがるような瞳で見上げている。

    唯「すっごく好きで、なんて言うか…全部受け取って欲しい」

    若君が唯の頬に触れた。

    若「そうか…。だが、唯、済まぬ。わしはこちらの世では、そのつもりはない。父上母上の気を揉ませたくないのじゃ」

    唯「ううん、いいの。ちょっと自分にびっくり。はぁ、ドキドキする」

    若君が時計を気にしている。7時55分だ。唯がそれに気付いた。みるみる涙が溢れる。

    唯「行っちゃうの?」

    考え込んでいる若君に、唯がしがみつく。

    唯「嫌、もうお別れなんて嫌!置いてかないで、離れたくない!」

    若君は、意を決したように、泣きじゃくる唯をそのまま抱き上げた。部屋を出て階段を下りる。リビングで驚く三人。

    若「父上、母上、尊。わしの頼みを聞いて欲しい。今日だけで良い、もう少し唯と共に居たい」

    唯のただならぬ様子と、若君の真剣な眼差しに、

    覚「わかった」

    美「さっ、ソファーに座って。こちらこそごめんなさいね。お世話かけます」

    若「明日、学校にはきちんと行かせるゆえ」

    美「さすがね。安心して任せられるわ。私達、近くに居るけどいい?」

    若「勿論じゃ。目が行き届くようにお頼み申す」

    尊「お姉ちゃん、大分暴走したんだな。若君で良かった」

    覚「牛乳でも温めるか、な」

    9時、唯が若君の腕の中で寝息を立て始めた。ゆっくり立ち上がり、三人に会釈をして唯の部屋まで運び、ベッドにそっと寝かせた。

    若「寝顔を見るのは、小垣以来じゃの」

    布団をかける。

    若「あの頃とは比べようもない程、幸せじゃ」

    しばらく寝顔を眺めていたが、

    若「そろそろ、許しがなくても良いか?」

    唇に軽くキス、その後瞼にもキスして、立ち上がり、電気を消した。

    若「おやすみ、唯。愛してるよ」

    静かにドアを閉めた。

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    何もわからぬ時は、全てわかる顔で何も言わぬ。それも包容力。

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    返信先: 創作倶楽部
    お騒がせしています

    私の見解で、皆様をざわざわさせてしまって恐縮です。てんころりんさん程、しっかりした検証はしていませんので、寝待月と関連のお話、大変興味深く拝読しました。

    烏以外に、夕方かもと思った根拠はありました。覚父さんが、スーパーの袋をテーブルに置いています。お昼ごはんを作るその時間に、スーパー帰りとは考えにくかったので、悩んだ所でした。

    ある程度組み立ててある物語の柱があると、肉付けに自分が楽なので、現在のシリーズはこのスタンスで描いていきますね。うっ、偉そうに何言ってんだか(;^_^A

    梅とパインさんに、またまた背中を押され、現在のシリーズが終わった後の虚無感がなくなりそうです(^o^)いや、まだ今のを描き終わってないんですが。

    次のシリーズは、矛盾だらけになる予感。

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    返信先: 創作倶楽部
    感謝ですo(^o^)o

    梅とパインさん、後押しいただきましてありがとうございます。

    夕月かかりてはこう描いてるけど、私ならこう描く!と妄想作家だらけになると、楽しいですね。今に、ドラマと妄想の境目がわからなくなるかも。相賀の弟が~とかたーくんが~とか、そんなんあったっけって(^_-)

    目下の悩みは、平成Daysは2018年12月23日に繋げる話で、そこにたどり着いたら終わるので、その後何を楽しみにしていこうかと。空いてる日付全部埋めるか?いやそれでもいつかは終わりが~ずっと描いていたいんですよねぇ。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days14~9日17時、家族の一員

    いつも想ってるけど、ずっとここに居るから。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    着替えも終わり、全員でモニターを見ながら写真の確認中。

    覚「データでもらえるんだってな」

    尊「うん、戦国に持ってくなら小さい方がいいから、プリントアウトして何とかするよ」

    ここで、指輪にまつわる覚と若君の会話を回想します。

    ┅┅12月3日月曜13時30分、リビングで┅┅

    唯と尊は学校。

    美香子「じゃ、行くね」

    覚「おー」

    若君「行って、らっしゃい、母上」

    週明けの来院者は多いので、美香子は早々とクリニックへ。若君と覚は昼食の後片付け。平成での日常となっている。

    覚「さてと」

    若君はなぜか、覚の左手をじっと見ている。

    覚「なになに?何かついてる?」

    若「父上、ちとお訊ねしたき儀がござる」

    覚「えー、改まって何?」

    若「その指に嵌まっている輪の事じゃが、一昨日、写真の館に参った折、同じ様に同じ指に嵌めている者を幾人も見掛けた。何か、いわれがあるのであろうか」

    覚「あー、結婚指輪だからだよ」

    若「婚礼で指輪を?」

    覚「結婚した二人の、永遠の愛の証として嵌めてるんだ。若君が見た人達はみんな結婚してるんだよ」

    若「二人?されど今、母上は嵌めておらなんだが」

    覚「そうだね、それは特別な事情でさ。お母さんは医師だから、家族じゃない人の体をたくさん触るじゃない。いくら清潔にしてても、もしかしたらバイ菌が付いてて、患者さんが、若君がかかったみたいに感染症にでもなったら大変だから、仕事中は嵌めないんだ。でもな」

    覚が、リビングの端の写真コーナーへ。

    覚「お母さんのはここにあるんだ」

    棚の奥からケースを取り出した。開けると指輪が一つ。

    若「ほぅ、母上の指輪は此処に」

    覚「仕事じゃない時は嵌めてくれればいいんだけどさー、ここだけの話、結婚した頃より太っちゃって入らないらしい。お母さんには内緒な」

    若君は、どう返すべきか困っていたが、

    覚「でも、いつもここに妻が居るって思えるからさ。へへ、ちょっとカッコいい事言っちゃった?」

    若「愛情深いのう。父上、実に胸に響く話じゃった」

    ┅┅回想終わり┅┅

    帰りの車中。

    美「晩御飯さぁ」

    覚「ん?」

    美「久々にピザでもとる?」

    唯&尊「賛成~!」

    美「お父さんも運転お疲れ様だしね」

    覚「おー、悪いね。若君は初めてだよな?」

    唯「うん。何事も経験経験」

    若「ピザとな」

    唯「熱いトロっとした物が伸びます」

    若「なんと」

    唯「大丈夫、ちゃんと美味しい食べ物だから」

    帰宅。ピザも届いた。

    唯「そうそう、そのまま持ち上げて!ほーら伸びてる伸びてる、あっ切れた。じゃああーんして、たーくん」

    尊「まだ言ってる」

    唯「気に入ったし、使える時は使う。はい、たーくんお口開けてくーださい」

    半ば強引に若君の口に入れた。

    美「そんな無茶な、もう」

    若「うん、美味い」

    尊「若君たまには断った方がいいですよ」

    食後。

    尊「では、指輪について説明します」

    美&覚&唯「お願いします」

    若「お頼み申す」

    尊「お父さんに指輪の話を聞いた若君は、僕に相談します」

    美「話しやすいからね」

    尊「いや、大きい理由があって。若君は、買うとなるとお金の負担がかかるのを理解しています」

    若「結果、父上母上が支払うのは忍びないゆえ」

    美「そんな、気にしなくていいのに」

    尊「実験室に既にある材料で何とかならないかと。で急いで作り始めたんだけど」

    唯「サイズ測られてない」

    尊「そう。あくまでサプライズにしたいからね。で、お姉ちゃん位の体格だとどのくらいの指輪サイズになるか調べたりしたんだけど、中学生の時家族でボーリングに行ったのを思い出して」

    覚「ん?話が飛んだぞ」

    尊「続くんだ。その時、球のポンド数が一緒で、お姉ちゃんにバカにされたのを思い出して。重さもだけど、そもそも指が入らないと持てないじゃん。球は右手だし、それから少しは成長してるけど、賭けてみようかと」

    唯「バカにされたは余分だけど」

    美「そういえばそんな事あったわね。で?」

    尊「僕の指のサイズで作った」

    唯「えー!すごい!ぴったりだったよ」

    尊「それは、若君が頑張ってくれたから。最近、やたらと手を握られてなかった?」

    唯「あ。ちょっと多かった?いや、わかんない、若君そのあたり上手だから」

    尊「さりげなく感触で測られてたり、さりげなく糸を巻いてみたり」

    唯「気づかなかったー」

    尊「結果やっぱり一緒だったから。お姉ちゃん大分戦国で鍛えられたね」

    唯「喜んでいいの?喜んでおくか」

    美「でもそれ、戦国に持ってくの?」

    尊「そこ!そこなんだよ、僕が感動したのは。では若君お願いします」

    若君が席を立ち、リビング端の写真コーナーに。

    若「我らが去った後、ここに置いて欲しい。父上が、ここに母上の指輪がありいつも傍に居るようだと申された。我らの指輪もそのように、いつもここに居るように思うて欲しいのじゃ」

    美「まぁ、なんて…若君…」

    覚「泣けてくるじゃないか」

    両親が涙ぐむ。

    美「唯はそれでいいの?」

    唯「うん。すごくいい話だし、さっきたーくんに、指輪の事は済まぬがまかせて欲しい、って言われたから」

    尊「うん、正しい妻の姿」

    若「良き伴侶よのう」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    8時までまだ時間があります。さて?

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    返信先: 創作倶楽部
    LoveDream

    てんころりんさん、早速の解説、ありがとうございます。

    再放送は6話から録画しましたので、手元にあります。オンデマンドが観られた当時に、曲が違う事も認識しました。

    SPの許しを得るシーン、あの光の入り方は夕方だよな~と思ったんですが、あそこはスタジオじゃなく実際に建っている家なので、撮ってる内に時間経っちゃった?とか失礼な事思ってました(^_^;)

    自分の思うままに物語を描く事が、全ての方に賛同を得られるとは思いません。今までも今後も、問題作乱発かもしれません。ある程度組み立てた上で発表するのは、多数の皆さんがご覧になる場所に出す者に必要な過程と、自分に枷をかけてます。そう言っても抜け抜けかもしれませんが。何も考えてなかったら、2018年11月23日から話始めてます(^-^)

    そういえば、私の描く唯を、少し幼めに感じられるかもしれません。現代に居る時くらい、両親に甘える娘でいて欲しいのであえてそうしています。色々、考えておるのじゃ。

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    返信先: 初書き込み掲示板
    ありがとうございます

    みみみさん、おおたわけさん、やせ我慢@はるさん、ご挨拶が遅れました。夕月かかりてでございます。今後ともよろしくお願いします。

    皆さんが集っていらっしゃる、手工芸部にご挨拶に伺うべきなんですが…実は私…韓流だけでなくドラマ全般や、映画も、全くと言っていいほど観ないんです。

    という訳で、そちらに伺うのは敷居が高いので、ここでお返事させていただきました。

    そんな私がはまったアシガール、恐るべしです。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days13~9日15時、笑顔で完成

    こんなん、生で見たいよー!
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    洋装は、先に家族全員。

    カメラマン「はいありがとうございましたー。ご家族三名様は撮影ここまでです。お疲れ様でしたー」

    店員「では花婿様花嫁様は、チャペルへご移動ください。ご家族様も、ご覧いただくのはご自由ですのでどうぞ」

    唯と若君は先に移動。

    覚「ここは教会もあるんだな」

    美香子「撮影用に小さいのがあるの。さっきまでよりはラフな感じの写真も撮るみたい」

    覚「唯に動けって言おうもんなら、とんでもない事になるぞ?」

    尊「まさか走りはしないでしょ、また靴脱げるよ」

    三人がチャペルに入る。

    覚「へー天井高いし、外とも繋がってて明るいなぁ」

    美「ステンドグラスをバックになんて、二人とも白だから映えるわ」

    何枚か撮影後、

    カ「まだ時間あるんで、なんでも撮りますよ。指輪の交換シーンとかも撮りますか?」

    唯「あっ、いえ」

    美「あ~指輪。そこまで気づかなかったわ、用意してない」

    すると、尊がポケットから、

    尊「あります!忠清兄さんお願いします」

    尊の手に指輪ケースらしき物。若君に渡しに行く。

    若君「心得た」

    開けると、プラチナのごとく輝く指輪が2つ。

    カ「あー、サプライズだったんですか、いい表情です!」

    唯の戸惑った顔も撮影。そこはプロ。

    唯「えっ?なんで?だって、サイズが」

    はめるとぴったり。

    唯「あっ、これって」

    若「ないよりは良いと思うての。嫌か?」

    唯「ううん、すっごく嬉しい」

    撮影再スタート。

    美「尊、まさか…作った?」

    尊「うん。なんとかならないか頼まれて」

    覚「唯に、じゃないな」

    尊「うん。兄さんに」

    美「えっ、でもサイズは?唯は測られた覚えがないみたいよ」

    尊「測ってないんだ」

    美「え?」

    尊「このミッションで僕は、忠清兄さんの気持ちに感動したんだ。後で話すよ」

    そうこうする内、向かい合い見つめるシーンを撮影中。

    カ「これが最後のショットなんで、お二人、キスしちゃってもいいですよー」

    唯 心の声(えー!ただでさえヒール履いてるから、顔が超接近してて恥ずかしいのに)

    若君を見上げるが、微笑んだまま動かない。

    唯「たー…若君?」

    若君は動かない。が、潤んだ目で何か訴えながら、唯の頬に手をやった。

    唯「あっ!準備、できてる」

    若「あいわかった」

    無事キスシーン撮れました。

    唯「はぁ、たーくんごめんね!」

    若君に飛びついた。

    カ「あー、最後いい表情いただきました!皆さん、お疲れ様でしたー」

    尊「キスが許可制だったなんて」

    美「忠清くんはどこまでも誠実ね」

    撮影機器が片付けられている中、唯が三人に向かって手招きしている。

    美「なになに」

    唯「ねぇねぇ、もうちょっとだけ撮らない?尊のスマホで」

    尊「早く場所空けなきゃいけないんじゃないの?何撮るの」

    唯「お父さんと、バージンロードを歩くの図」

    覚「えぇ?」

    唯「なーんか忘れてるなぁって思って。さっ急いで!」

    腕を絡ませ、ハイ、ポーズ。

    覚「唯、ありがとな」

    唯「どういたしまして」

    若「婚礼をするならば、このような儀式があるとな。微笑ましいのう」

    尊「そうですね。僕らも忘れてたけど」

    若「逆はないのか?」

    尊「へ?」

    若「母と婿、というのは」

    美「え~!嬉しいわ~、撮っていいの?」

    尊「ちょっとお母さん、兄さんの純粋な心につけこんで何言ってるの」

    美「撮って撮って」

    尊「聞いてないし」

    ちゃっかり、腕を絡ませハイポーズ。

    唯「ちょっと~どさくさに紛れてなに腕組んでんの!たーくん、場所変わって」

    美「えー、もう?」

    母と娘でピース。ハイ、ポーズ。

    尊「動きが一緒だし」

    唯「尊とたーくんも撮ってあげる」

    尊「えーっ、容貌の完成度の違いが如実だから、勘弁してください」

    唯「つべこべ言わない、時間ないから早く!」

    腕は絡みません。ハイ、ポーズ。

    店「速川様、そろそろ…」

    唯「はーい、ごめんなさーい」

    チャペルを出て、着替えに向かう。

    美「忠清くん、今日はありがとう。唯の花嫁姿を見せてくれて」

    若「いや、わしは段取りなどしてはおらぬ」

    美「ううん。ウェディングドレスはね、着るだけじゃダメなの。隣に最愛の旦那様が居て、幸せな笑顔があって完成なのよ」

    覚「なるほど。最高の笑顔は忠清くんのお陰だな」

    若「そうであるか」

    唯「たーくん最高!」

    尊「何か一人ノリが違うけど、今日は大目に見とく」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    指輪の謎、次回。

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    返信先: 創作倶楽部
    す、すみません…

    てんころりんさん、いつも感想をいただける事、大変感謝感激です。自分もそうだったように、潜在的な読者様は多数いらっしゃる筈…なんですが、これでいいのか?とふと立ち止まってしまいますので、反応があるだけでほっとします。

    スタートが12月8日な件ですが…もちろん、今日もそうですが、日付を合わせたかったのはその通りです。ただ、今日この後の投稿は12月9日分なので一致しますが、以後どんどんずれていきます…すみません。9日の話だけで、今日の分も含めまだ4つあるんです。ずれるのは、むべなるかな。皆さんのご期待にそえられないかもしれませんが、なんとか走り続けます。

    で、私の物語の組み立てがなぜこうなっているか、ここらで解説をさせていただきますね。公式掲示板で、こーかなあーかなと、皆さんが推測や解説なさっていたものの、セルフ版みたいな?SPの日付の個人的な見解も入ります。長文になりますが、よろしければ、お付き合いください。

    まず、SPで若君が唯を伴いたい宣言をした日がいつか。私の知る限り、はっきりした日付が掲示板等に出されてなかった気がするんですが…出ていたらすみません。

    尊の実験室で、どちらの世で生きるか選ばねばならぬ、となった後、空にかかる月を唯と若君が見上げますが、同じ日の夜と仮定すると、その月齢から11月27日火曜と考えます。

    若君がお墓を見に行った日が宣言日ですが、家に帰ると、美香子が白衣を脱いでいます。土曜の午後と考えるのが自然ですが、あれ唯の高校って土曜授業?尊も帰宅して風呂上がりっぽいし、期末テスト期間?と思いまして、速川クリニックの昼休憩時間、12時から14時、クリニックは水曜休みなので、最短で11月29日木曜と結論づけました。やたらと烏が鳴いてたのは気になったんですが。

    で、ここからは私の妄想物語に入りますが、12月1日に写真館に試着に行きます。11月29日午後にダッシュで予約を取り、9日に無事撮りに行けたと。
    no.358で「この前お父さんがテレビで大相撲の千秋楽観てたじゃないー」と唯が若君に言いますが、その日は12月1日、前週11月25日に大相撲11月場所の千秋楽があり、「髷結って黒の羽織袴だと、力士の優勝パレードしか浮かんでこない」とイメージが焼き付く感じとなります。

    no.346「若君が帰る日が決まったじゃない。逆算してて今日位どうかなって…」と芳江とエリを呼んで手巻き寿司パーティーでしたが、実際逆算すると、12月8日しかなくて。ご家庭があるであろうお二人に、19時にクリニック終わってからパーティーでは大変だろうと思い、午後休診の土曜にしました。

    ひとまずこんなところでしょうか。長い~、失礼しました。

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    返信先: 初書き込み掲示板
    いらっしゃいませ!

    桜と薔薇さん、はじめまして。

    おみえになるまで末っ子だった、夕月かかりてと申します。よろしくお願いします。ひとつお姉さんになったみたいで、嬉しい~。

    私も、オンデマンド配信停止に心を砕かれました…。それでとうとう、こちらの創作倶楽部で、SPのスピンオフ的な?物語を乱発しております。よろしければ、ご覧くださいませ。

    また、他にも様々なお部屋がありますので、どんどん巡ってくださいね。すると少しは、今の厳しい現実からちょっと離れて、アシガールの世界にどっぷり浸れる事間違いなしです!

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days12~9日14時、本物だもの

    戦国武士、本場直送。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    二人だけの後、いよいよ家族五人で撮影。唯と若君は椅子に座る。

    カメラマン「はい、花婿様は脚を開いて座って軽く拳を握ってーって、おや、もう型が完璧。いいですよ~」

    尊 心の声(お兄様超カッコいい~、若君の本領発揮だよ)

    カ「はい、和装はここまでです。お疲れ様でしたー」

    店員「花婿様花嫁様は、お着替えをお願い致します」

    唯と若君が出て行こうとすると、カメラマンが声をかけた。

    カ「あの、もしかして、俳優さんとかされてますか?」

    唯「それがなにか?」

    カ「いや、着物の着こなしや佇まいが素晴らしくて。こう言っては何ですが、最近の花婿様は着物に負けてしまってる方が多いもんですから。いやーまるで、本物の武士が居るかのようでしたので」

    唯「はい、今度舞台がありまして」

    カ「あ、やはりそうなんですか!」

    唯「ただいま稽古中なんで、時々昔の言葉も出ちゃいますけど、ごめんあそばせ」

    カ「そうなんですか。あーそれで。よくわかりました。引き留めてすみません、どうぞお着替えを」

    待機中の三人。

    覚「さっきの唯、凄かったな」

    尊「あーやって戦国も切り抜けてきたんだよ。確かに上手いと思った」

    美香子「でまかせでもなんでも、あれで言葉遣いの辻褄も合って、結果守れたんだし」

    覚「全ては若君を守る、に通じるか。有言実行中だな」

    若君、着替えました。

    覚「お~、確かに王子様だね~母さんがキャーキャー言ってたのがわかるな」

    尊「思った以上に王子だ。僕、もう射抜かれてます。あ、この人も」

    美「ホント素敵…おとぎ話や少女漫画から抜け出たみたい」

    若「尊、昨日読んだシンデレラ、にこのようななりで王子という者がおったな」

    尊「そうですね。もうすぐ戌の正刻のシンデレラが来ますから。幸せな二人を見せてもらいますね」

    覚「階段で靴が脱げる所なんか、まんま唯だけどな」

    唯登場です。

    尊「なるほど」

    覚「ほー、いいねぇ」

    美「でしょ。このドレス着た時、忠清くんの表情が格段に良かったの」

    袖は大きく膨らませた半袖のパフスリーブ、唯の細い腕との対比が美しい。胸元はスクエアに開いており鎖骨の美しさが際立つ。デザインはシンプルだが、一輪一輪立体的に作られた花が、ドレス全体に付いている。スカート部分は前部分は膝上丈。唯の真っ直ぐで健康的な脚を引き立てている。後ろに向かって斜めに長く垂れ下がり、裾は引きずる長さ。裾までフリルと花がふんだんにあしらわれている。靴はハイヒール。ブーケはこんもりと丸く。髪は先ほどと同じくふわりと巻かれ軽やか。花冠に短めのベールが揺れる。

    尊「忠清兄さん、センスいいですね」

    若「扇子?」

    尊「うわっ、やっちゃった。なんでもないです」

    若「後ろのあしらいが」

    尊「はい」

    若「永禄の姫のようでの」

    尊「だから。よう似合うておる、って言われたって喜んでましたよ」

    若「そう申したのは二度目じゃ。一度目は…こちらに帰す時じゃったから、手放すのが辛かった」

    尊「あぁ。手紙を持たせた時ですね」

    若「あの時は、後にこのような幸せが待っているとは到底思えなんだが」

    尊「良かったですね、兄さん」

    若「かわいい、弟もおるし」

    尊「あ。嬉しいです」

    若「ところで尊」

    尊「はい?」

    若「今なら唯にどう申すと良いかの」

    尊「そうですね、〇〇〇〇ですね」

    唯「たーくん!あっ」

    駆け寄ろうとして、靴が脱げた。

    覚&美&尊「あー」

    若「唯」

    若君が素早く取りに行き、履かせる。

    唯「ありがとう、たーくん」

    その後、正面に立ち、微笑みながら唯の手を取った。

    若「綺麗だよ」

    唯「えっ!え~超嬉しい…」

    若「ではシンデレラ」

    唯「は、はい」

    若「参るぞ」

    唯「はいっ!」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    大事な話は、必ず相手の正面で。若君、紳士です。

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    二人の平成Days11~9日日曜12時、親しみを込めて

    途中から見たら、誰を指してるかわからない。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    覚の運転で、写真館に移動中。

    尊「今言うのもなんだけどさぁ」

    美香子「何?」

    尊「今日一日だけ若君の事、名前で呼んだ方が良くないかなって」

    唯「名前?」

    尊「僕たちは当たり前に若君って呼んでるけど、速川家に婿に入ったって体になってるんでしょ。その人を若君、だと変に見られないかな。今日は知らない人にたくさん会うし、どう?」

    美「そうねー。試着に行った時、時々店員さんが妙な顔してたわ」

    覚「忠清くん、か。新鮮だな」

    尊「僕は忠清兄さん、だけど。若君、いいですか?」

    若君「苦しゅうない」

    尊「良かった。で、あの、同じ理由なんですけど、ウチの父や母を今日だけお父さんお母さんと呼ぶ、なんて無茶…かな」

    若「心得た。尊や唯が日頃呼んでおるように、いたせば良いのじゃな」

    尊「えっ、いいんですか?」

    美「わ…じゃない忠清くんにお母さんって呼ばれるなんて、感激だわ」

    覚「僕も。嬉しいなあ」

    唯「よーし、私も呼び方決定!」

    尊「うるっさいなぁもう、何だよ」

    唯「私は、たーくんって呼ぶ!」

    覚&美&尊「はあ?!」

    唯「え?良くなーい?」

    尊「ちょっとー、忠清兄さん超引いてるよ」

    若「な、なにゆえそのような」

    唯「え?忠清のた、だよ」

    尊「忠清兄さん、姉がおかしな事言ってますが、親しみを込めた別の名前って事で、今日だけは許してやってください」

    若「そうか。昨日申しておった、平成ライフ、じゃな」

    唯「さっすが、たーくん!」

    尊「浮かれてる。戦国でそう呼ばないのを祈る」

    若「そういえば以前小平太にの、唯との婚儀が済めば小平太殿も兄上じゃの、兄上。と呼んでみた」

    唯「わー、それでそれで?」

    若「顔色が変わり、滅相もないお止めください御容赦を、と面を伏せたままでの」

    尊「そりゃそうだよね」

    若「愉快じゃった」

    尊「えっ意外、からかったりするんだ」

    唯「あはは~、小平太超真面目だからダメだよぉたーくん」

    美「忠清くんの意外な一面ね」

    尊「おっ、みんな慣れてきた。付け焼き刃だからどうかと思ったけど」

    若「わしも励むゆえ、懸念には及ばぬであろう」

    尊「あ、そっか。この慣用句は忠清兄さんに通じるんだ」

    到着。尊以外は早速着替えに行った。

    覚「おーお待たせ。母さんはさすがにまだだな」

    尊「お父さん、モーニング超似合うね」

    覚「そうか~。なんか身が引き締まるよ。尊も、スーツ新調して良かったな。カッコいいぞ」

    尊「兄さんのおかげだね。あっ」

    覚「おーっ」

    見慣れた髷姿に、淡いグレーの着物と羽織、縞柄の袴の若君登場。

    若「お父さん、尊」

    覚「はぁ~。ため息が出るねぇ」

    尊「凛々しさがハンパない。着替え、早かったですね」

    若「お付きの者が居たが、わし一人で着られるゆえ。お父さんも見違えたのう、洒落ておる」

    覚「へへ。ありがとね。着付け担当者は面食らっただろうな」

    美「まぁー!素敵~!」

    尊「あ、来た」

    黒留袖姿の美香子。

    美「はぁ~ほれぼれするわね」

    若「お母さん」

    美「はい?」

    若「麗しい」

    美「やーん!聞いた聞いた?せっかくだからって頑張って着て良かったわ~」

    尊「はいはい」

    店員「速川様、もうすぐ花嫁様の支度ができますので、撮影室にご移動をお願いいたします」

    撮影室内。

    店「花嫁様、入られます」

    その声は、若君に小垣城での婚儀を思い出させた。

    若君 心の声(あの時は…唯をなんとしてもここへ帰そうと気もそぞろであった。喜ぶ顔をあまり見てやれなんだ)

    美「唯、綺麗~」

    覚「おほー」

    尊「馬子にも、いや何でもないです」

    唯が入ってくる。色打掛は、早春の日差しを思わせる地色に浮かぶ、競うように咲き誇る満開の桜。散った花びらが光に煌めいて淡く輝き、裾まで流れるように続く。髪は、空気をはらませふわりと毛先が躍るように巻かれていて、この辺りは現代的。つまみ細工の髪飾り、先が動きに合わせてゆらゆらと。化粧も淡い色調だが内から輝くようで、長い睫毛が印象的だ。

    尊「お姉ちゃん、案外美女?」

    美「私の娘だもの」

    若「姫、此処へ」

    若君が進み出て、手を取り導いた。裾を整えていた店員が驚いている。

    唯「ありがとう、たーくん。羽織姿ってやっぱり新鮮。殿や兄上は着てたけど、たーくんが一番素敵!」

    若「唯。実に麗しい。生き抜く事が出来て良かったと、心より思う」

    唯「なーんか、まさか~って顔してるよ」

    若「そうか?」

    唯「小垣の時もびっくり顔だったよ。今の方がちゃんと見てくれてて嬉しそうだけど」

    若「見抜かれておったか、済まぬ」

    唯「いいよ、後になってよくわかったし」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    撮影スタート。

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    二人の平成Days10~1日17時、降臨!

    振りかえりもラストです。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    唯も落ち着いたので、いよいよ若君の白装束、洋装選びスタート。

    美香子「どれも素敵ね~。これはオスカルっぽいわ~。あらこんなのもあるの、こっちは~そうねぇ、少尉?かな~」

    唯「例えがわかんないよ」

    美「いいの、わかる人にはわかるから」

    唯「迷っちゃう。若君はどんなのがいい?」

    若君「任せるゆえ、好きに選ぶが良い」

    唯「そうなるよねー」

    美「あんまりあれもこれもって、着替えさせると可哀想よ」

    唯「確かに」

    美「唯が手伝ってあげるならまだいいけど」

    唯「いやぁそれはまだ…恥ずかしいから」

    美「何を乙女な事言ってるんだか」

    若君は、母娘とはこのような、と微笑ましく見守っている。

    唯「ジャケットの長さもいろいろなんだー」

    美「そうね。若君は背丈があるから、長めはよく似合うと思うわ」

    唯「わー、イメージ湧いてきた。これいいかも」

    美「ふんふん、タキシードじゃなくてフロックコートね。ベストにシャツはウィングカラー、でアスコットタイ。似合いそう」

    唯「とにかく一度着てもらお。若君、下だけ着替えて。上はシャツだけはおって。ボタンはとめてあげる。ネクタイはお母さんがしめる」

    美「えぇ?何でやってあげないの、新婚夫婦の醍醐味でしょ」

    唯「うまく結べる自信がないから、涙をのんで譲る」

    美「何それ。まぁちょっと嬉しいけど」

    若君の着替えが着々と進む。

    唯「やーん、手元が狂う。眩しすぎて」

    若「ん?」

    と、天井を見る若君。

    唯「あっ違うよ。んー若君は、自分の魅力に全然気づいてないからさ」

    若「魅力とな」

    唯「詳しい意味は尊に聞いて」

    美「また丸投げしてる」

    唯「はい、お母さんお願い。す、すでにまともに見られないっ」

    アスコットタイで終了。

    美「はい、完成」

    ポン、と胸元を軽くタッチ。

    唯「それってさあ、なんでお母さんはみんなやるんだろうね、おふくろさまもやってた」

    美「はいおしまい、行ってらっしゃいって儀式みたいなものかしら。ついやっちゃった」

    若「母上、礼を申す」

    美「どういたしまして」

    唯「それより、ちょっと…はぁ~超、超、超カッコいい~!!」

    美「確かに…まるで」

    唯&美「王子様!」

    若「おうじ?」

    唯「ここではない国での、若君みたいな感じ?えっと、殿が王様で、その息子が王子」

    若「あいわかった」

    唯「え、マジで?」

    若「出立前に、わしの姿に二人がそう騒ぐであろう、と尊が申しておった」

    唯「あいつどっかで見てない?」

    美「見透かされてるわね」

    唯「まっ、仰せのとおりです~だし。これで決まりで」

    美「もういいの?一着しか着てないのに」

    唯「どれ着ても超カッコいいのは間違いないし、慣れない事はあんまりさせたくないし」

    若「良いのか?」

    唯「いいよ。服、苦しくない?」

    若「苦しゅうない」

    唯「ん?ふふっ」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    次回、いよいよ家族総出で撮影。

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    二人の平成Days9~1日16時、誓います

    唯の表情は七変化。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    洋装の衣装部屋に移動。

    唯「うわー思ったよりいっぱいある!どうしよう~」

    美香子「居た居た。これはまるでドレスの海ね。色は白でいいの?」

    唯「うん。でも綺麗めよりは可愛めかなー。あれ、若君どこ?」

    若君は、壁に貼ってある、モデルの着用例写真を見ていた。

    唯「あ~モデルに見とれてるのかなぁ?いいのありました?」

    若君「此れが、趣が違うておるが」

    ミニ丈のドレスだ。

    美「あら。若い子はこういうのもいいわね」

    唯「着やすそう。ロングドレスは何かしっくりこないしー。よし、若君もご執心だしミニで探そっと。こっちこっち」

    ミニドレスのコーナーから数着試着し、一番若君の反応が良かったドレスに決定。

    唯「若君の、よう似合うておる、いただきました~。さていよいよ」

    若「?」

    唯「若君のタキシード!はぁ~想像するだけでお腹いっぱい」

    若「なにやら、今までで一番浮かれておるようじゃの」

    唯「はいっ!」

    若「良い返事じゃ」

    タキシードコーナー。

    美「今ってカラフルなのねぇ。あら」

    唯「何?」

    美「白もいいわねぇ」

    唯「へ~真っ白だ。戦国なら白装束、的な?んー白装束?どこかで…」

    唯は、あのお気に入りの場所での、じいが脳裏に浮かんだ。

    唯 心の声(あの夜偶然出会ってなかったら、じいはあのまま切腹してたんだよね。会えたから良かったけど、もし…!なんか今頃怖くなってきた…切腹、あ…)

    次に思い出したのは、小垣城の別れの夜。

    唯 心(あの時も、ケンカしながらなんとか約束させてやめてもらったけど…お墓の日付に気付くまでは毎日辛かったし、会えると信じてたけど気が気じゃなかった。もうあんな思いは絶対に嫌ー!)

    美「唯、えっ何!」

    若「唯?」

    唯は、衣装を見つめたまま涙を流していた。すぐに若君が駆け寄り、前で膝をついて見上げる。

    若「もしや嬉しいのかと思うたが、悲しそうであるな。いかがした」

    唯「ごめんなさいごめんなさい」

    若「訳があるのであろう?」

    唯「あのあのっ、白い服で白装束を思い出して、それで、切腹するって言った小垣城を思い出して」

    しゃくりあげながら何とか話すが、涙は溢れる一方だ。

    若「白装束?よう知っておるな。誰ぞが切腹するのを見たのであるか?」

    唯「あっいえ」

    唯 心(じいが、なんてきっと悲しむから言えないよ)

    若「じいか?」

    唯「えっ」

    若「存じておる。笑いながらであったが、申しておった。唯に止められた事も」

    唯「そうだったんだ」

    若「よう命を救うてくれた」

    唯「いえ」

    若「小垣はわしも辛かった」

    唯「はい。わかってます」

    涙が止まり落ち着いてきた。

    若「されど再び会う事ができた」

    唯「うん、すっごく嬉しかった」

    若「わしはこうして生きて、ここにおる。悲しまずとも良い。もう泣くな」

    唯「はい」

    若君が微笑みながら唯の頬を拭う。見ていた美香子の方が泣きそうだ。

    若「白装束は怖いか?」

    唯「死ぬための服じゃなきゃ、怖くない」

    若「そうか。もう泣かぬなら、あえてこの、先の世の白装束を身に着けたい」

    唯「わかった、もう泣かない。でもなぜ?」

    若「誓いを立てるためじゃ。共に生き抜いて、唯を守り通すと誓おう。これは幸せな者が着るのであろう?白装束は死ぬ為ではなかった、共に幸せになる為じゃったのだと、先の世に伝えてみせる」

    唯「若君…」

    若「母上」

    美「…えっ?あっ、はい」

    若「母上にも誓う」

    美「若君…ありがとうございます。ちゃんと見届けますね」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    唯のドレス姿は当日をお楽しみに。

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    二人の平成Days8~12月1日土曜15時、速川家の婿殿

    時間を戻して、写真館での大騒ぎの模様を。ちょうど今日と同じ日付になりました。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    写真館に下見と試着をしに、美香子の運転で唯と若君移動中。

    美香子「もう車は大丈夫?若君」

    若君「まだ些か、腰が浮わつき所在ない」

    美「そうよね、中々慣れないわよね」

    唯「車はダメでも、疾風の運転は上手だから全然オッケー」

    美「お馬さんは運転とは言わないの」

    店に到着。受付席へ通され、唯と若君が並んで座り、美香子は少し離れた椅子に。

    店員「ではこちらに、お名前ご連絡先などお書きください」

    唯「…」

    席を立ち、美香子に駆け寄った。

    美「どしたの?」

    唯「どうしよう、若君の名前書かなきゃいけない」

    美「あらっそりゃそうよね、んー」

    唯「羽木九八郎忠清って書くの?」

    美「いや、それはダメ。この辺りでは学校で習う名前だもの、ふざけてるって思われる」

    唯「書かない訳にはいかない?」

    美「それはかえっておかしいから…あ、いい事思いついた!任せて」

    受付に美香子が座る。若君はきょとんとしている。

    美「ごめんなさいね、一人にしちゃって」

    若「何か困り事であるか?」

    美「大丈夫よ」

    と、書類をサラサラと書き上げた。

    美「籍はもう入ってまして、オホホ」

    店「ありがとうございました。ではこの後衣装室にご案内しますので、少々お待ちください」

    店員が書類を持って奥へ入っていった。

    唯「お母さん、今…速川忠清って書いた!」

    美「そうよ。若君、勝手な事してごめんなさい。羽木と書くよりはと思って。許してね」

    若「母上、ご案じ召さるな」

    唯「怒ってないの?」

    若「速川の娘御との婚礼なれば、これで良い。速川家の家督を譲られたようじゃ」

    唯「認められた…感じ?」

    若「そうじゃな」

    美「良かった」

    間もなく、衣装室に案内された。

    店「こちらが和装の部屋です。隣が洋装です。決まりましたら、番号を受付までお願い致します。それではごゆっくりどうぞ」

    唯「衣装、衣装!」

    美「走らない!」

    唯「ここが羽織袴のコーナーだね。案外カラフル。でもやっぱり黒?」

    美「まあスタンダードではあるけど。髪はどうする予定?」

    唯「和装は当然、髷だよ。洋装は今のまま上半分だけ結んだハーフアップかな」

    美「あー。ダメダメ、変な脳内変換してる私」

    唯「はあ?」

    美「髷結って黒の羽織袴だと、力士の優勝パレードしか浮かんでこない」

    唯「お母さん!ちょっと~そんな事言うと私もそれしか浮かばないじゃない!」

    美「ごめんごめん。先週相撲観たばっかりだから」

    唯「全然似てない、かすってもないのに」

    若「力士?」

    唯「あっ聞こえちゃった?この前お父さんがテレビで大相撲の千秋楽観てたじゃないー、って違う違うこの話掘り下げない!相撲の話は置いといて。若君、先に私の選ぶね」

    若「置いておく?」

    結果、唯は桜が全体にあしらわれたパステル調の色打掛、若君は唯に合わせて淡いグレー、縞柄の袴と決まった。

    美「冬だけど春爛漫って感じで、華やかでいて爽やか、いいわね~。では次は洋装ね、あれもう居ない」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    かすってるよ、両方戦い続ける男だし。

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    二人の平成Days7~9日日曜6時、早起きは三文の徳

    唯、あまりの事に熱出すんじゃ。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    日の出前なので、まだ辺りは暗い。

    唯「あ。夜?朝?えーまだ5時半かぁ」

    尊の読み通り、唯が早々と目を覚ました。

    唯「ダメだ、ワクワクが止まらなくてもう寝れない、起きるかーでもな~」

    ベッドの上でごそごそ動いていると、ドアの向こうに気配あり。

    若君「唯」

    唯「え?若君?なんで?」

    若「起きておるか」

    唯「やーん寝起きだし。いや、結婚したらそんな事言ってらんないよね」

    自分に言い聞かせながら、髪を慌てて撫でつけ、ドアを開けた。

    唯「おはよっ若君」

    若「おはよう、唯」

    一通りの現代風挨拶は、既に習得済。

    唯「どしたの?私に早く会いたかった?なーんて」

    若「そうじゃな」

    唯「やーん、マジで?」

    若「起きるのを待っていた」

    唯「へ?なんで?」

    若「なんでも」

    唯「用があるんじゃなくて?」

    若君は微笑むだけだ。

    唯「あ、じゃあ、せっかく早起きしたし日の出見に行きます?いつもの公園まで」

    若「あいわかった。支度して参る」

    若君は尊の部屋で寝起きしている。着替えていると、尊が物音に気付いた。

    尊「おはよう若君、早いですね、出かけるの?」

    若「おはよう、尊。公園まで唯と参る」

    尊「あ、そうなんだ。冷えるからマフラーと手袋使ってください」

    マフラーを首にかけ手袋を渡した。

    若「済まぬのう」

    尊「そういえば、例の…」

    若「ふふ」

    尊「えっ、それは…行ってらっしゃい。朝ごはんには戻ってくださいね」

    若「承知つかまつった、師匠殿」

    尊「えー」

    空が白々と変わりゆく中、二人は家を出ていった。

    尊「若君、策士だ」

    辺りがかなり明るくなってきた頃、公園に到着。

    唯「ふー、たまには早起きも悪くないかも」

    若「朝いつも最後に降りて参るからの」

    唯「だって眠いんだもーん、今日は大丈夫だけど」

    東の空が輝いてきた。

    唯「もうすぐ日の出だよ」

    すると若君、唯の後ろにまわり、ハグ。

    唯「きゃっ」

    ふんわりと抱き寄せる。

    唯「えー?若君…」

    太陽が登りつつあり、眩しい。若君は腕をゆるめて唯の前に立ち、少し屈んで顔の高さを合わせ、真正面から見つめる。

    若「唯」

    唯「はい…」

    若「あいしてる」

    唯「えっ」

    若「唯、愛してる。そなただけを」

    くらくらするのは太陽が眩しいのか若君が眩しいのか。

    唯「は、反則ですぅ」

    胸に飛び込んだ。倒れそうだ。

    唯「あの」

    若「なんじゃ?」

    唯「心の準備、できてます」

    若「そうか」

    若君のキスはいつも優しい。

    唯「もうダメ、力入んないよ」

    足元がふらつく。

    唯「若君ぃ、抱っこして」

    若「だっこ?」

    唯「下からこう」

    身振りで伝えると、あっという間に抱き上げられた。

    唯「うふふ、お姫様抱っこ~」

    若「そうじゃな」

    唯「ねぇねぇ、くるくるーってして」

    若「くるくる?」

    唯「回って」

    唯を抱っこしたまま、360度回転。

    唯「きゃー、あはは~」

    若「唯、かわいいよ」

    唯「えーっえーっ!若君どうしちゃったの?違う人が入ってる?」

    若「実は尊に教えを乞うた」

    唯「やっぱり。尊、でかした!」

    公園を散歩中の人が、素敵ね~ドラマみたいね~と遠巻きに見ていた。

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    若君の現代語は、破壊力大。

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    返信先: 創作倶楽部
    初々しい二人

    妖怪千年おばばさん、拝読しました。尊は案外ドレス似合いそうですけどね。彼女を早速部屋に招くなんて、やるぅ。今後が楽しみです。

    家族写真の回も完成してたんですが、妖怪千年おばばさんの作品をリスペクトの上、書き足しました。バージンロードの事は忘れてたわ、お父さんがあんまり出てなかったわで、イカンイカン、家族は大切にしないと。投稿はもうちょっと先です。お待ちくださいませ。

    本日、久々にラブ多めです。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days6~8日20時10分、尊の指南

    若君には、美しい言葉のみ口にして欲しい。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    尊が実験室に入ってきた。

    尊「若君、待たせちゃってすみません」

    若君「苦しゅうない、かえって難儀をかけたのう」

    シンデレラの絵本を若君に渡す。

    尊「さっきのシンデレラってのは、お姫様の名前で、この物語の主人公なんです。子供向けで読みやすいと思うんで、まずは目を通してもらえますか」

    若「心得た。しばし待たれよ」

    尊「わからない言葉は言ってくださいね」

    解説を交えながらも、読み終えた。

    若「この姫は、術が切れるのが子の正刻であるから急いたと」

    尊「そうです。現代ではこの話は皆知っているので、しばしば時間に制限がある時に例えのように使ったりするんです。若君がわかる訳ないのに使っちゃってごめんなさい」

    若「面をあげよ。しかしこの姫は唯に似ておるのう」

    尊「灰、かぶってました?」

    若「藁にまみれてはおったが」

    尊「あれ、案外当たってた。他にどんな所が?」

    若「綺麗な着物を持ってない、と」

    尊「それは足軽だから仕方ないですよね」

    若「…だがその折、わしが迂闊な物言いをしたらしく」

    尊「はい」

    若「唯にひどく泣かれてしまったのだ」

    尊「えーっ!」

    尊は、若君プレイボーイだ!と言いそうになったが、また説明がややこしくなるので止めて、

    尊「何を言ったんですか?」

    若「泣き顔も面白いと申したら、笑われた、とまた泣き出し」

    尊「えっそれは…大泣きすると思います」

    若「そうか。されど何故機嫌を損ねたのかわからぬのだ」

    尊は考えた。もしかしたら、戦国と現代とは同じ言葉でも意味が違うんじゃないか?

    尊「面白いの意味、他の言い方だと何になるか調べますので、少々お待ちを」

    若「忝ない」

    尊、面白いを検索中。

    尊「あの、例えば他にどんな時にそう思ったりしました?」

    若「唯に初めて逢うた折、戦は悲しむ者が増えるゆえ、してはならぬと申した。わしと存念が同じとわかり、もっと長く共に過ごしたかったが、すぐ去ってしまい、面白いと思うた」

    尊「なるほど。なんとなくわかってきました。その時、お姉ちゃんの事、好もしいおなごと思いました?」

    若「思うた。今も変わらぬ」

    尊 心の声(あ~生でお姉ちゃんに聞かせたい!戌の正刻しばりが今日は恨めしい)

    尊「あの、現代では滑稽という意味で使う事が多いです」

    若「そうであるか、それなら腹を立てるのも無理はない。唯には済まぬ事をした、詫びねばならぬ」

    尊「興味があるとか心引かれるとかが近くないですか?」

    若「おぉ、そうじゃ!これはしたり」

    尊「今度からは、違う言葉に言い換えるようにすればどうですか。例えば、泣き顔を見て」

    若「見て」

    尊「この場合は、可愛いよ、が一番合ってます」

    若「泣き顔も、かわいいよ」

    尊 心(ひゃー、誰ぞ唯を呼んで参れ!戦国の苦労が報われる~)

    若「尊、礼を申す。しかし泣いておらずとも、かわいい、なのだが」

    尊「ことある毎に、そう思ったら言えばいいんじゃないですか。あーでも出逢った当初より、固い絆だから」

    若「だから?」

    尊「…もっと喜ぶ言葉、教えます」

    尊、悪魔の、いや天使の微笑み。

    尊「で、明日皆で出かけるじゃないですか。お姉ちゃんの事だから、きっと珍しく早起きすると思うんで、朝一で言ってあげると一日ご機嫌に違いないです」

    若「してどのような」

    尊「〇〇〇〇〇」

    若「〇〇〇〇〇じゃな、〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇。心得た」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    想像はつくと思いますが、明日をお楽しみに。

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    返信先: 創作倶楽部
    すみません!

    妖怪千年おばばさん、モチーフが被るのは、パラレルワールド多しだから、私は全然構いませんが、投稿のタイミングが被ってすみません!

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    返信先: 創作倶楽部
    日本語の勉強

    今回、いよいよ「面白い」の意味の違い、若君も尊も勉強します。
    No.331で、既にてんころりんさんにご説明いただいていまして、その節はありがとうございました。
    実はNo.329若君篇を投稿した時には、今回の話も完成してまして、あっさすがのご指摘!と少し焦りまして、触れる事ができず、ご挨拶が遅れました。失礼致しました。
    おっしゃる通り公式掲示板で知り、その時すぐに辞書検索しましたので、ちゃんと(いや、ちゃっかり?)覚えていました。学校の勉強と同じですね。見た読んだだけでなく、自分で動くと身に付きます。

    今は、2年前唯と若君平成に居ました月間なので、連日意欲的に活動しております。ストックまだ有りなので、出せる時は毎日でも出せますので、今しばらくお付き合いください。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days5―2~8日19時40分、慈愛

    二階がこんな事になってたとは。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    覚と美香子の部屋。

    美香子「では開けるわよ~はい!」

    部屋に入ると、天井付近に棒が渡され、唯の月光舞の装束が幕の様に広げられてかかっている。

    美「二人分で二揃えあるから、やむなくこんな感じで保管だけど」

    芳江「素敵~」

    エリ「本当に艶やかな茜色ですね」

    衣桁には若君の直垂。

    エ「こちらはまたシックな臙脂色で、威厳があるわね」

    美「あの時代の、正装なんですって…」

    美香子が泣き出す。

    芳「えっ、先生」

    エ「私達が見たいとお願いしてしまったから、お別れの辛さがぶり返されたかしら。ごめんなさい」

    芳「あぁ…親としては、子供の望むようにはしてあげたいけど、もう二度と会えないかもと覚悟を決めて送り出すのは、私だったら出来るかと考えると、先生よく決断なさいましたよね」

    美香子、涙をおさえながら、

    美「違う、違うのよ。心配したのは若君の身の上なの」

    芳「そうなんですか?」

    美「実は、お二人だけに話したくて、唯を呼ばなかったの」

    エ「そうですか…お話ならいくらでもうかがいます。先生がそれで少しでも楽になるなら尚更」

    美「ありがとう。…唯が若君奪還した日は、敵方の娘との結婚式だったの。ずっと人質みたいな扱いで、戦場にも出ずっぱりで。そのいずれも辛かったに違いないのに、羽木の民を守るためならと、自分で決断して耐えていたって」

    芳「まぁ…確かまだ二十歳前でしたよね?」

    美「そうなのよ。もちろん現代と比べてはいけないけれどね。でね、唯がこちらに帰る時、若君が約束してくれたらしいの」

    エ「どんな?」

    美「唯が現代で生きるなら、若君も唯に守られた命を生き抜くって。戦国時代にそれはどれだけ大変か。でも自分から死は選ばない、唯がずっと心の中に居るから一人じゃない、時代は違っても唯と共に生きるって」

    エ「現代に暮らす私達には、到底想像出来ない決意ですね」

    美「もう一度会えて嬉しいわなんて簡単に言ってはいけない程、若君が過ごした日々は凄絶で。死と隣り合わせなんて言い方、軽過ぎて申し訳ないって思ったわ。傷ついて傷つき続けても、唯への想いを胸に生き抜いた若君の不断の努力と、やっぱり奇跡で、こうして来てくれて本当に本当にありがとうって」

    三人とも涙が止まらない。

    美「この話はね、全部唯から。若君にもそれとなく聞いたんだけど、はにかむだけで。心配かけまいと話さないのが、もういじらしくて」

    芳「若君って、どこか淋しげな感じがします。戦国武将ってそういうものなのかと思ってました」

    美「唯が、無性に抱き締めたくなる時があるって言うの。あんなに凛々しいのにふと、迷子になって泣きじゃくる子供みたいに見えるって。それは2か月半一緒なだけの私達も少しわかるのよ」

    エ「若君は、唯ちゃんに母性愛を感じてるんじゃないでしょうか」

    美「だと思うわ。小さい頃から総領ありきで帝王学を叩き込まれ、生活に不自由はないけど甘えられる母はない。そんな孤独とも戦っていた青年がある日、守ります!ってガムシャラに突進してくる女の子と出逢った。気になり始めて心の扉をそっと開いたら、無償の愛が惜しみなく注がれて溺れそうな程。きっと心の渇きが満たされたのね、恋に落ちるのは必然よ。もう、唯が若君を好きっていうより、若君には唯が必要不可欠なんだわって」

    芳「それでは送り出すというより、もしかして若君に唯ちゃんを差し出す感じなんですか?あっ言い過ぎたでしょうか」

    美「ううん。合ってる。この青年をもう一人にしてはいけない。彼を孤独から解放してあげたい。反対してた時期もあったんだけどね。偶然ではなく、満月が導いた贈り物だと、ようやく気付いたの。唯なしでは彼の幸せは有り得ないって断言できるから、唯よろしくね若君頑張れって気持ち」

    芳「そうだったんですか。でもよく決断なさいました。そういえばさっき、女子高生が射抜かれたって話ありましたけど、私達も初めて若君にお会いした時、ズキュンと、ね?」

    美「まだ全く動けない頃よね?」

    エ「はい。先生が目覚めを確認して退出なさった後、第一声で私達名前を訊かれて」

    芳「そう~今でもときめいちゃう。動けない中一人一人に目線をくださって、芳江殿エリ殿難儀をかける、っておっしゃって」

    美「まあ。そこが若君の素晴らしい所よね」

    エ「このお仕事も長いですけど、そんな優しい言葉かけてもらえるのは、後にも先にもあの一回だと思います」

    美「そんな素敵な青年が息子だなんて嬉しいわ」

    エ「すっかり若君の母ですね」

    美「確かに、娘を送り出すというより息子を送り出す淋しさ?」

    芳「それじゃ唯ちゃんの立場が~」

    美「唯は生き抜く。あの子ならどの世界でも大丈夫、若君と一緒なら何も心配ないわ。そうそう、結婚のお願いを改めてされた時の若君、唯をくださいじゃなく、伴いたいって言ったの。唯は人として対等、本当に大事にしてくれてるってわかるのよ」

    エ「さっきお食事の時も、唯ちゃんへの眼差しが、愛おしさに溢れてて。見ててキュンキュンしました」

    美「でしょう。お二人とも話聞いてくれてありがとう。そろそろ降りてまたお茶しましょう」

    芳&エ「はい」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    良かったね、若君。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days5―1~8日19時40分、質問です

    さすが若君、聞き逃さない。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    引き続き、一階リビング。

    唯「落雁って、儚げなトコがいいよねぇ」

    覚「まだ食べるのか?湿気らなけりゃ日持ちするから今じゃなくても」

    唯「初デートを思い出してるのー、見てるだけ」

    若君「…のう尊」

    尊「何?若君」

    若「ちと訊ねたき儀が」

    尊「ははっ、何でござろうか」

    若「不吉な事を申したな」

    尊&唯&覚「?」

    若「誰ぞ命を落とすのか?」

    尊「なぜそんな事思ったんですか?」

    若「しんで、と申した」

    尊&唯&覚「あ」

    尊「戌の正刻のシンデレラ、ですか?」

    若「さよう。あの場にはそぐわぬゆえ何事かと」

    唯「尊~、変な例え使うから」

    覚「上手い、とは思ったけどな」

    尊「ごめんなさい。じゃあ戌の正刻、8時過ぎたら資料出して説明します。あの、誰も命は落としません」

    若「そうか」

    覚「ところで、明日は家から礼服着てかなきゃダメか?僕も向こうで着替えできる?」

    唯「男性用更衣室あったから大丈夫だよ。車の運転してもらうからラフな格好で行って。あー今日寝られるかなー」

    尊「寝ないと写真写り悪くなるんじゃないの、顔むくむよ」

    唯「そうだけど、もう若君の花婿姿が素敵すぎて…あっヨダレが」

    美香子達が降りてきた。

    覚「おっ、おかえり。お茶入れるよ。ん?何か三人共どうかしたか?」

    美香子「ん?戦国の着物に感動してたのよ。唯、なんて顔してんの」

    尊「妄想のかたまり」

    美「あー明日が待ち遠しいのね。一緒に予約しに行った時も大騒ぎで」

    芳江「ご家族でお出かけですか?」

    美「えぇ。写真館に」

    エリ「まぁ、家族写真ですか」

    美「それもあるけど、唯の花嫁姿が見たくて」

    覚「プラス若君の花婿姿だろ。はい、冷めない内にお茶どうぞ」

    芳「まぁ。親孝行ね唯ちゃん」

    唯「えへ。和洋ふたつともです」

    美「私達、案外若君の和服姿をそんなに見てなくて。それも楽しみなんです」

    尊「さて~、お楽しみの所、そろそろ8時なんで、若君をお姉ちゃんから隔離します。若君、実験室に先に行っててください」

    若「心得た。ではこれにて。芳江殿、エリ殿、ゆるりと過ごされよ」

    芳&エ「痛み入ります~」

    唯「若君また明日ねっ、おやすみなさーい」

    エ「あら思ったよりあっさり」

    美「若君がきちんと約束を守ってるから、見習ってもらってます」

    若君が実験室に入っていった。

    覚「お前資料はどうするんだ」

    尊「絵本の画像を検索しようかなって」

    美「絵本?何で」

    尊「若君にシンデレラの説明しなくちゃで」

    美「あらま。さっきのね。えーと、待ってて。確か」

    美香子がリビングを出てどこかへ。

    唯「どこ行った?」

    覚「クリニックじゃないか」

    美香子がシンデレラの絵本を手に戻る。

    美「はい、どうぞ。使って」

    唯「えー?こんなんあったっけ?」

    芳「待合室に昔置いてた本ですね」

    エ「週刊誌とかと違って、置いている時間が長いので、劣化が激しくなったらさげるんですが、まだ取ってあったんですね」

    美「そろそろ処分かなと思ってたら、まさか役に立つなんて」

    尊「お母さんありがと、若君待たせてるから行くね」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    宗熊にもらった落雁は、お忘れのご様子です。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days4~8日17時、賑やかな食卓

    ドラマの若君の姿に、寄せました。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    夕方の速川家。若君が米袋をキッチンへ運ぶ。

    覚「あーおかえりおかえり。わっ、お前らやっぱり若君だけに運ばせたな」

    若君「父上、大事ないゆえ」

    唯「ケーキどこ置く~?冷蔵庫~?」

    覚「さすがに入らん。暖房の当たらない隅っこに置いて」

    尊「お母さん達まだ仕事?」

    覚「いや、終わった後買い物行くって言ってたけどもうすぐ帰るだろ。ほれ、支度手伝って」

    若君が手を洗い、慣れた手つきでエプロンを着ける。既に日課。

    若「父上、何をいたせば良いか」

    覚「あーありがとね。イカやマグロを切ったから、皿に分けてくれる?若君はホントによく気がつくなあ。それに比べてウチの娘息子ときたら」

    唯「若君だって息子じゃーん」

    覚「お前が言うな。若君はな、戦国なら黙っていても飯が運ばれてくる身分なのにこんなに動いて」

    若「父上、次は」

    覚「え、もう?」

    三人登場です。

    芳江&エリ「こんばんは~」

    美香子「お待たせ、あら~豪華ね」

    エ「今日はお招きありがとうございます。あら、若君」

    芳「あらあ」

    若「エリ殿、芳江殿、しばらくであった」

    芳「エプロン姿も素敵ねぇ~」

    エ「お食事がもっと美味しくいただけるわ~」

    覚「さ、座って座って。今日は急ですいませんでしたね」

    唯「えっ?約束してなかったの?」

    美「若君が帰る日が決まったじゃない。逆算してて今日位どうかなって思って。二人に聞いたら都合つけてくださって、それで手巻き寿司パーティーにね」

    尊「そうだったんだ」

    若「それはあい済まなんだ、礼を申す」

    エ「でねデザートを、ケーキはと思ってたら、買ったとうかがったので」

    芳「ちょっと目先の変わった物にしたの。こちら皆さんでどうぞ。ケーキの後でも大丈夫よ」

    唯「えーなになに、わぁ綺麗な箱」

    皆で覗きこむと、若君が一番反応した。

    エ「若君にとっては珍しくない物だけど、現代味もいいかしらって」

    若「これは」

    唯「落雁!」

    美「あれ、知ってた?」

    尊「お母さん」

    美「ごめんごめん、いただき物でしか中々口にしないじゃない」

    唯「あのね、初デートの時若君がくれた」

    尊「…餌付け?」

    若「兄上からちょうど頂戴した物があっての」

    芳「プレゼントに?素敵ね~。さりげなく懐からサッと出してって感じかしら?」

    唯「えっ見てた?」

    エ「芳江さん、二人の甘い想い出はそっとしておいてあげなくちゃ」

    芳「あらそうよね、若君も図星って顔してるし」

    若「いや、わしは」

    唯「やーん、若君可愛い!」

    覚「はいはい、そろそろ始めるよ。じゃあ」

    手巻き寿司パーティー、スタートです。

    唯「若君が巻いたのが食べたい!ちょうだーい」

    覚「お前全部取り上げるつもりだろ」

    唯「口開けて待ってるよりはいいでしょ。若君には私が作ったのあげるからいいの、はいとりかえっこ」

    尊「デカっ!それにはみ出まくってるし」

    美「もっとキレイに~」

    唯「はっ、一瞬おふくろさまに言われたかと思った」

    若君が微笑む。

    美「怒られるポイントはどの世界でも同じって事よ。こんなんで奥方がつとまるかしら、心配」

    尊「お城の奥の院で、不束な姫はちゃんとシメてもらえるんじゃない?」

    唯「あー」

    尊「身に覚えがあるな」

    若君、黙々と寿司を巻いている。

    エ「それにしても、若君の手って大きいのね。手のひらの海苔がちっちゃく見えるわ」

    芳「そうそう、でお顔が小さいでしょ、とても戦国時代の方には見えなくてモデルさんみたい」

    美「だから女子高生も群がるわよね」

    若「その節は、難儀をかけ申した」

    美「いいのよ、彼女達の気持ちもわかるし」

    尊「若君は、無自覚な超イケメンだから。歩くだけで女子高生を射抜いてく」

    唯「えー、そんな色目使っちゃダメだよぉ」

    尊「使わなくても射抜く」

    エ「そうね、綺麗なお顔立ち。それに、醸し出す品がとてもお有りなの」

    美&芳「わかる」

    覚「モテモテだね~」

    若「よくわからぬが、忝ない」

    食事後、大量のケーキも捌ききり、ティータイム中。

    芳「そういえば唯ちゃん、今回とっても綺麗なお着物で帰ってきたって聞いたけど」

    唯「はい、真っ赤なやつですね」

    芳「それ、是非拝見したいんだけどいいかしら?」

    エ「目を見張る鮮やかさ、って先生にうかがって。若君の御召し物もとっても素敵って」

    唯「そんな、今までに自由に見てってくれれば良かったのに」

    エ「いえ、やっぱり唯ちゃんの許可は取らないと」

    唯「じゃあ二階に行きましょ」

    唯が立ち上がると、美香子が止めた。

    美「いいわよ、お着物は私達の部屋にあるから、あなたはここに居なさい。もう7時30分よ。」

    唯「あ~あと30分!」

    尊「戌の正刻のシンデレラ~」

    若「?」

    美「じゃあお二人どうぞ」

    三人は、二階へ上がっていった。

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    次回、進行が一階二階に分かれます。

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    返信先: 創作倶楽部
    月に願います

    ぷくぷくさん、ハラハラしながら読ませていただいております。熊には幸せになって欲しい、きっときっとなると願うばかりです。

    妖怪千年おばばさん、ありがとうございます。動画観ました。何度観てもいいですね。
    で、思い出した事が。本編10話で、唯が拐われた翌朝、阿湖姫が「やはりご存知だったのですね」の後、若君が4回刻んで振り向きます。なぜ刻む、それも演技指導ですかと思いながらも、毎回数える私です。

    では本日も。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days3~8日15時30分、おつかいできたかな

    若君が楽しそうだから、いっかー。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    スーパーにて。まずは米をゲット。

    唯「なんか追加で買う~?」

    尊「特に思い浮かばないよ」

    唯「手巻き寿司に入れたい具ってさ、だいたいお父さんセレクトで正解なんだよね」

    尊「確かに」

    唯「ケーキとか買ってっちゃダメかな~?まだ若君とも食べてないんだよね」

    尊「へー、とっくにデートで行ってるかと思った」

    唯「今後の楽しみにとっといたけど、今なら自分のおこづかいじゃないし」

    尊「現金な。でも若君と一緒にティータイム楽しそう。お父さんに聞いてくるよ」

    尊はスマホを操作しながら少し離れた。

    若「ケーキ?誕生日の話の折聞いたような」

    唯「そうそう、若君には平成ライフを満喫してもらわないとね」

    若「平成ライ、フ?」

    唯「えっと、今この、先の世での生活、です。しまった、説明担当がいない時にしゃべっちゃったよ」

    尊「お姉ちゃーん、そんな事だろうと思ったって。OKだけど、今夜は芳江さんエリさんも来るから、全員分買って早く帰ってこいってさ」

    唯「えーそうだったんだ、楽しみ~。了解でござる。若君、あっちね」

    尊「はやっ」

    ケーキ売場ショーケースの前にしゃがむ二人。

    唯「若君、どれにする?」

    若「ほぅ、まるで錦絵のようじゃの」

    店員達が、超イケメン~とうっとりしながら若君を見ている。

    尊 心の声(どれだけ綺麗なケーキ並べても、若君に目がいっちゃうよなぁ。ある意味罪作り)

    若「選べぬ。尊、頼む」

    尊「えー?きっとどれも美味しいよ」

    唯「私も選べなーい。いっそさ、ここからここまで全部、って贅沢は?」

    尊「それ、一人2個計算じゃん。人の金だと思って」

    唯「あんたの金でもないし」

    尊「若君、いいですか?」

    若君「苦しゅうない」

    帰り道。若君は軽々と米10キロを肩に担いでいる。ケーキも大量で結構な重さなので、唯と尊で一箱ずつ運んでいる。

    尊「お姉ちゃん、何キョロキョロしてんの」

    唯「若君を狙って、変なのがついてきたら大変じゃん」

    尊「守ってるね~。少なくともプロレスのスカウトは来ないと思う。でも凄いな若君、涼しい顔で運んでる。あ、涼しい顔はずっとだった」

    若「何程でもない。芳江殿エリ殿には世話になったゆえ、会うのが楽しみじゃ」

    尊「そうだね、確か初めてジーパン穿いた時、芳江さんが手伝ってくれたんだよね」

    唯「えー」

    若「何とか身に着けたが、この小さい金具に手こずった」

    唯「ファスナーに?そんな…きわどい」

    尊「お姉ちゃん、顔赤いよ」

    唯「ちょっと想像して」

    尊「妄想でしょ、芳江さんは仕事で慣れてるよ。それにそんな事で奥方がつとまるの?」

    唯「うっ」

    若「尊、唯はのう、腹が決まったようで決まっておらぬのだ」

    尊「腹が決まる…あぁなるほど。弟に言っちゃっていいんですか?」

    若「さすが尊は賢いの」

    唯「ちょっと尊 ~!そのわかったような言い方、わかって言ってる?」

    尊「なんとなく。ちょっと照れるし、お姉ちゃんが母になるなんて全く想像できないけどね」

    唯「わかり過ぎの飛躍し過ぎ!恥ずかしい…」

    尊「若君にとって、跡継ぎ問題はお家の一大事だからね。側室に取られてもいいの?」

    唯「ううっ」

    若「尊、わしは側室をめとるつもりはないのじゃ」

    尊「えー!そうなんだ、凄い!お姉ちゃんホント愛されてる」

    唯「えへへ~」

    尊「励め。」

    唯「なんであんたに」

    若「尊はわしの味方じゃ」

    唯「若君まで!もー!」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    ただいま帰りました~。

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    返信先: 創作倶楽部
    いろんな物語あり

    見たよ!と、続々と挙手。大変喜んでおります( ;∀;)

    ぷくぷくさん、熊シリーズ、楽しみにしてます!私の物語は今後、平成Daysの名の通り現代に特化しますので、宗熊は…うん今のところ登場予定はありません(^_^;)

    ここで一つお詫びを。ぷくぷくさん始め他の作家さんが使用済みのモチーフが、きっと被ります。既にスーパーのカートとか被りましたもんね。アプローチは違う筈なので、すみませんがパラレルワールドは幾つもあるらしい、と大目に見てやってください。

    梅とパインさん、そっとしておいていただきありがとうございます。小平太だったら危なかった~!(偏見?)想い人のあるなしの違い、ですかね?
    源三郎とトヨ、幼馴染みであるがゆえの、あと一歩が出せなくて怖いのでも一挙手一投足にときめくの、ってヒリヒリした感じ、好きです。お二人も美男美女ですもんね。続きをまた見せてください。

    さて、もう次のお話です。毎日と決めた訳ではありませんが、出せる時には出しますね。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days2~8日14時30分、仲良きことは

    イケメン保育士と園児二名が歩いてるような。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    唯と若君が実験室から出てきた。

    唯「いい天気!さっ、お出かけしましょ。どこ行こっかな~」

    覚がキッチンから顔を出した。

    覚「おーい、出かけるなら買い物頼む」

    唯「えー?聞こえない聞こえない」

    若君「父上、どんな御用じゃ?」

    唯 心の声(ちぇー、若君優しいから~)

    覚「米を買ってきて欲しいんだけどな。重いけど若君に頼めるなら」

    若「お安い御用じゃ。して、どのくらいの重さかの」

    覚「10キロ。あーわかんないか~」

    尊「若君、甲冑一人分よりか全然軽いですよ。半分以下です」

    尊が実験室から出てきた。

    唯「なんであんたわかるの」

    尊「若君にわかるように説明しないと。大切な兄上なんで」

    唯「兄上…うんうん!」

    若「なら二つは持てるの」

    覚「いやいや~一つでいいから。イケメンが軽々と二袋も持ってたら、今度は女子高生じゃないのがついてきちゃうよ」

    尊「誰が?」

    覚「プロレスのスカウトとか」

    唯「ちょっとー!若君で遊ばないで!はいはい、行ってくるから!お金ちょうだい」

    覚「頼むね。夜は手巻き寿司だから楽しみにな。今日は大丈夫だけど明日の朝御飯が心細くて」

    唯&尊「やったー手巻き寿司!」

    若「父上の飯は何でも美味いが、二人がそれほど喜ぶのなら楽しみじゃ」

    覚「はいよろしく。なんか巻きたい具あったら買ってきてもいいぞ。若君ばかりに荷物持たせるんじゃないぞ」

    唯「いいよ、尊連れてくから」

    尊「はあ?」

    唯「あんた今一緒に喜んだじゃん。お散歩デートから、新婚カップルのスーパー巡りwith小姓!に変更するわ」

    尊「最後、柚子胡椒みたいに聞こえるけど」

    若「共に参ろう。尊が居れば心強い」

    尊 心の声(あっ、若君の不安がダダ漏れ)

    唯「そりゃ二人だけがいいに決まってるけどさ、仕方ないから連れてってあげる」

    若「良いか?」

    尊「承知つかまつりました、若君」

    若「それでは、出立いたす」

    唯&尊「ははーっ」

    覚「夕方には戻れよ~」

    三人、歩いてスーパーへ向かっている。

    尊「ここは歩道が狭いんだから、手つなぎ禁止!一列!」

    唯「えー」

    若「尊の申す通りじゃ、唯」

    スーパー近くで、歩道が広くなった。唯はすかさず腕を絡ませたが、

    尊 心(一歩下がって歩くのも何だかな。前に出るか)

    すり抜けようとすると、なんと若君が手を差し出してきた。

    尊「えぇ?僕と?」

    若「この手つなぎとやらは、なかなか幸せな気分になる。尊もいかがじゃ」

    尊 心(それはお姉ちゃんとだからでしょう?でも断るのもなんだし)

    三人並んでお手手つないで。

    唯「変な集団~」

    尊「いや、なんか楽しいかも」

    若「尊もいつか姫君とな」

    尊「えー」

    唯「えー」

    尊「何だよ姉ちゃん!」

    若「姉弟仲睦まじいのう」

    唯&尊「違う違う!」

    若「ハッハッハッ」

    入口に到着。

    尊「カート取ってくる」

    若「カー、ト?」

    唯「買いたい品物を入れる、荷車みたいな?」

    カート登場。

    若「唯の馬とはまた違う、鋼の車じゃな」

    尊「自転車とは用途が違うんで」

    若「この手前のは何じゃ?」

    チャイルドシートの部分を指差す。

    唯「これは、幼き子をここに乗せます。二つ開いてる所に両足を入れて」

    若「幼子のみか?」

    唯「うん、孫四郎でもちょっと大きいかな。なんで?」

    若「じいが足腰が悪くなってきておるゆえ、乗せてやりたい」

    唯「じいを?!」

    尊 心(お姉ちゃんが言ってた、世話になった天野家のじいの事?会った事はないけど、う~若君には悪いけど笑える!)

    唯も尊も、若君の優しさがわかるからこそ、笑いをこらえている。

    若「いかがした?」

    唯「うんとね、じいって、全然じっとしてないじゃないですか。足バタバタすると、まだお金払ってない品物を蹴飛ばしそうだから、」

    尊 心(お姉ちゃんにしてはグッジョブ!)

    唯「違う乗り物があるの」

    唯、キャラクターの形になっている幼児用カートを持ってきた。

    唯「まっ、百歩譲ってこれかな」

    若「ほう、色鮮やかであるの。じいが喜びそうじゃ」

    尊 心(夫婦漫才か!)

    若「尊、なんじゃ?」

    尊「仲睦まじい事で」

    唯「でしょでしょ~」

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    ちゃんと買い物完了する?

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    返信先: 創作倶楽部
    励みになります!

    てんころりんさん、早速感想までいただきありがとうございます。

    千絵ちゃんさんにも背中を押され、作家デビューさせていただきました。

    てんころりんさん、感服しました!若君の干支をお調べになったとは。身近に感じる事ができて嬉しい。再来年は、年男ですね!

    毎日誰かの誕生日、私の完全オリジナルだったらカッコ良かったんですが、残念ながら違います。
    私が以前住んでいた町に、ある洋菓子店がありまして、年中無休なんです。ショッピングモールの中だから無休とかではなくです。その理由というのが「毎日誰かの誕生日だから、必ず祝ってあげられるように休みなし」だったんです。いたく感動しまして、今回少し変えて若君に語ってもらいました。

    日付の訂正もありがとうございました。必ず夜ですもんね。失礼いたしました。期せずして同じ日になりました。

    この後第2話です。早いかしら?ストックが有りますので…。

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    返信先: 連絡掲示板
    ありがとうございました!

    どなたか別の方の投稿とダブったのではないので、ご意見いただく方には少しわかりづらいですが、結構です。
    夜分に失礼いたしました。

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    返信先: 創作倶楽部
    二人の平成Days1~2018年12月8日土曜14時、一日一日を大切に

    平成での29日間、ところどころを覗きます。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    土曜の昼下がりの実験室。若君と尊の二人。

    若君「しかしこの部屋は、まるで生きているようじゃ。常に光が明るうなったり暗うなったり。面妖な」

    尊「生きてる、なるほどそうかもですね」

    尊 心の声(機械に目を輝かせるトコなんて、若君も男子って感じだな)

    唯が入ってきた。

    唯「みーつけた。んもう、籠るのは尊だけでいいのに」

    若「この部屋にはいくらでも居られる」

    尊「ほら、男同士通じてるんだよ」

    唯「なにそれ。ねえねえ、若君ってさー、誕生日っていつ?」

    尊「なにそれ急だし」

    若「たん…じょうびとな?」

    唯「ケーキ…はないな、お祝いのご馳走とかパーティーとか」

    若「?」

    尊「お姉ちゃん」

    唯「何よ。尊知ってるの?」

    尊「じゃなくて。戦国時代は、そんな風習はないんだよ」

    唯「そうなの?いつか覚えとこと思ったのに。えーじゃあ、いつ年とるの?」

    尊「誰もかれも年のはじめ、元日に一歳増えるんだ。数え年って聞いた事ない?」

    唯「ない」

    尊「これだから。だからいつ生まれたかは知っててもお祝いはないよ、ねえ若君」

    若「そうじゃな。生まれた日とは大切か?」

    尊「そうですね、現代では」

    若「そうか。では毎日が大切じゃ」

    唯「なんで?」

    若「毎日誰かの誕生日じゃ」

    尊「深い…さすが総領」

    唯「毎日大切?超カッコいい!じゃあ今この時間も大切だから、お散歩デートに行きましょ、若君~」

    男子、顔を見合わせて苦笑。

    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    次回、お散歩デートなるか。

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    返信先: 連絡掲示板
    お手数ばかりかけてすみません…

    先ほどとは似て非なる原稿、送信成功しましたが、今度は329が重複ですね。マスター様さえ良ければ、私はこのままで良いですが、(内容的に2つはセットなので)不都合な事はありますでしょうか。

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    返信先: 創作倶楽部
    ドラマ最終話ダイブ!の続き~若君篇~

    こちらは、同じシチュエーションの若君側です。
    ┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

    愛しい唯の鼓動を感じながら、空を眺めていた。

    若君「唯」

    唯「はぁい…あっごめんなさい!」

    首に回していた腕をほどき退こうとするので、

    若「いや、そうではない」

    胸元に引き戻し、再び腕の中に。

    唯「えっ」

    空の彼方を見つめながら語りかける。

    若「…そなたは誠に軽い身よのう、手足も棒切れの様であるし」

    唯「えー?それ、褒めてます?」

    若「褒めておる。前より思うておったが、このような体で、幾度もわしや羽木を救うてくれた、心より礼を申す」

    唯「そんな。お礼は前も言われたし、若君を守ると決めたのは私だから」

    若君 心の声(しかし戦はまたいつ始まるやわからぬ。何とか唯を出さずにすむ手立てはないだろうか)

    唯「あっでも、背中とか痛いじゃないですか」

    唯が体を起こそうとする。

    若 心(このままするりと逃げてしまいそうじゃ)

    右手を伸ばして顔を包んだ。

    若「このままで良い。眼前には一面澄んだ空と唯だけじゃ。心地よい」

    髪を撫でながら見つめると、唯はまた泣きそうな顔をしている。

    唯「若君…」

    若「なんじゃ?」

    唯「超…超幸せですぅ」

    若「幸せか、わしもじゃ」

    若 心(笑顔も泣き顔も実に面白い。しかしそれを伝えると唯はいつも腑に落ちない顔をする。先の世とは意味合いが違うようだが、わからぬ。尊に聞いておくべきであったな)

    唯「…若君ぃ」

    若「ん?」

    唯「心の臓が止まりそうですぅ」

    若 心(どこかで聞いた様な。何も食してない筈だが、例えで良いのであろう)

    若「ハッハッハ、それは困るのう」

    若 心(尤も、唯が拐われた折はわしも心の臓が止まりそうであったわ。今となっては懐かしい話じゃ。ここまで心を動かされるとは)

    若「心通じ合う姫など要らぬ、と思うておった時期もあったがの」

    唯「そうなの?」

    若「唯に出逢うて誠幸せじゃ」

    体を起こし、唯も座らせたが、うつろな目で下を向いている。

    若 心(今が適期では)

    あごをそっと持ち上げる。驚いているが構わず近づき、唇を重ねた。邪魔する者もなく、風の音と鳥のさえずりだけしか聞こえない。

    暫くすると、唯が怒り出した。

    唯「若君…速攻過ぎますっ!さすが戦国武将、じゃなくてっ」

    若「ん?如古坊や源三郎が参る前にと思うての」

    若 心(何ゆえこうも腹を立てておるのか?同じ気持ちではなかったのか)

    唯「あぁそだね。じゃなくて!なんというか、もちょっともったいぶるというか、ロマンチックに…ってこれ英語じゃん、もーっ何て説明すれば!」

    若 心(早口であるし、先の世の言葉も入っているようでわからぬが…わしが悪いようじゃし、落ち着くまでもう少し話を聞こう)

    若「それで?」

    唯「ファーストキスなんだからあ、あっまた英語だった、えーと初めての~口づけなんですぅ。そりゃ若君にとっては初めてじゃないかもしれないけどさ、あっ否定しない?ちょっとショック」

    若 心(今まで焦らされておったから、わしは堪忍袋の緒が切れそうじゃったのだが。初めてとそうではないのは何か意義が違うらしいが何であろうか)

    若「唯が何に腹を立てているかはわからぬが」

    向き直って真っ直ぐ唯を見つめる。

    若「では如何すれば良い?」

    唯「そうゆーんじゃないんだけど…もういいです」

    若 心(落ち着いてきたようだな)

    若「良いのか?」

    唯「じゃあ今度からはー、心の準備ができてからで」

    若「ほう、あいわかった」

    若 心(そうか、急いてはならぬのだな。それはあい済まなんだ。これからは必ず許しを得よう)

    唯「でも私は、若君が初めてで良かったし、これからもずっと若君だけですから」

    若「そうか、それは喜ばしい事じゃ」

    唯「ずっとお供するんですからっ」

    若 心(必ず守ってみせようぞ)

    若「心得た、で」

    若 心(改めて許しを)

    唯「へ?」

    若「今はもう準備は出来ておるか?」

    唯「えっ?えっと…はい…」

    もう一度優しく口づけた。

    この世界に二人だけ、かのような、静かで緩やかな時間だった。

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    返信先: 連絡掲示板
    なるほど

    番号が328で重複しましたが、このままで良いでしょうか。
    この後、まだ投稿いたしますが330になるんでしょうか?

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    返信先: 連絡掲示板
    すみません

    はい、最新のみで結構です。

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    返信先: 連絡掲示板
    張り切って送りましたが…

    私の創作倶楽部への投稿が、4つ渋滞している模様です。お手数おかけしますが、どんな不具合かも教えていただけると幸いです。

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    返信先: 創作倶楽部
    ドラマ最終話ダイブ!の続き~唯篇~

    一緒に倒れこんだ後、若君に抱きついたままの唯。

    唯 心の声(なんか…もう一回プロポーズされたみたいな感じ?超嬉しい!)

    日差しが暖かい。

    唯 心(ぽかぽかして気持ちいい…若君もあったかい…)

    夢うつつにまどろんでいた。

    若君「唯」

    唯「はぁい…あっ!」

    若君に、全体量乗っかったままでいる事にようやく気付く。

    唯「ごめんなさい!」

    首に回していた腕を外し、退こうとすると、

    若「いや、そうではない」

    胸元に引き戻され、再び抱き締められた。

    唯「えっ」

    戸惑っていると、若君はゆっくり話し始める。

    若「…そなたは誠に軽い身よのう、手足も棒切れの様であるし」

    唯「えー?それ、褒めてます?」

    若「褒めておる。前より思うておったが、このような体で、幾度もわしや羽木を救うてくれた、心より礼を申す」

    唯「そんな。お礼は前も言われたし、若君を守ると決めたのは私だから」

    そう話しながら、

    唯 心(前から軽いと思ってたって…どゆこと?あ、そっか!長沢城でおんぶしてもらったっけ。えへへ~。でもあの超カッコ良かった若君、全然見えなかった~ちょっとざんねーん、あーあとお姫様だっこもあこがれるなあ~今度おねだりしよっ)

    兄上の部屋でのくだりは認識なくカウントされていないが、思い出してはニヤけ妄想してはニヤけていた。が、

    唯「あっでも、背中とか痛いじゃないですか」

    降りようと体を起こすと、若君の右手が伸びて顔を包み、

    若「このままで良い。眼前には一面澄んだ空と唯だけじゃ。心地よい」

    見つめながら優しく髪を撫でるので、胸が熱くなりまた泣きそうだ。

    唯「若君…」

    唯 心(会えなくて辛い事もあったけど、なんか、なんか…)

    若「なんじゃ?」

    唯「超…超幸せですぅ」

    若「幸せか、わしもじゃ」

    唯 心(もう、夢じゃない)

    ふっと体の力が抜け、若君の胸に再び持たれかかった。

    唯「…若君ぃ」

    若「ん?」

    唯「心の臓が止まりそうですぅ」

    若君、少し考えた様子だったがすぐ破顔。

    若「ハッハッハ、それは困るのう」

    声が体越しにも響いて、全身で若君を聴いているよう。

    若「心通じ合う姫など要らぬ、と思うておった時期もあったがの」

    唯「そうなの?」

    若「唯に出逢うて誠幸せじゃ」

    若君は体を起こした。唯も座り直したがまだうつろに下を向いている。

    若「唯」

    大きな手で優しくあごクイされ顔を上げると、思いの外距離が近い。

    唯 心(あっ)

    目を閉じる間もなく、唇が重なった。

    唯 心(はやっ!えーっえー…)

    驚きはしたが、次第にその感触の柔らかさに、

    唯 心 (キスって、キスってこんなに体までトロけるものなの…)

    目を閉じすっかり夢見心地。風の音と鳥のさえずりだけが二人を包んでいる。

    ……どれだけ時が流れたか、もう一度強く抱き締められた。腕の中で唯は我に返り、

    唯「若君…速攻過ぎますっ!さすが戦国武将、じゃなくてっ」

    若「ん?如古坊や源三郎が参る前にと思うての」

    唯「あぁそだね。じゃなくて!なんというか、もちょっともったいぶるというか、ロマンチックに…ってこれ英語じゃん、もーっ何て説明すれば!」

    怒涛の勢いに、若君が首をかしげている。

    若「それで?」

    唯「ファーストキスなんだからあ、あっまた英語だった、えーと初めての~口づけなんですぅ。そりゃ若君にとっては初めてじゃないかもしれないけどさ、あっ否定しない?ちょっとショック」

    若「唯が何に腹を立てているかはわからぬが」

    若君は向き直り、

    若「では如何すれば良い?」

    唯「そうゆーんじゃないんだけど…もういいです」

    若「良いのか?」

    唯「じゃあ今度からはー、心の準備ができてからで」

    若「ほう、あいわかった」

    唯「でも私は、若君が初めてで良かったし、これからもずっと若君だけですから」

    若「そうか、それは喜ばしい事じゃ」

    唯「ずっとお供するんですからっ」

    若「心得た、で」

    唯「へ?」

    若「今はもう準備は出来ておるか?」

    唯「えっ?えっと…はい…」

    もう一度そっと優しく口づけられた。

    唯 心(ドキドキが止まんないよぉ!若君、策士?)

    周りには終始誰も居なかった。急いで呼びに来る者がいないという事は平和の証であり、束の間ではあるが緩やかな時間が流れていた。

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    返信先: 創作倶楽部
    失礼いたします

    最近、アシカフェに入店いたしまして、こちらには初めて参りました。夕月かかりてと申します。

    諸先輩いらっしゃるなか私も、とムクムク創造が膨らみ、僭越ながら創作物語を発表させていただきたく、お邪魔いたしました。

    私の物語ですが、

    ・ドラマは本編とSP、Blu-rayの赤青の内容は観ている

    ・原作は読んでいない

    ・でも公式掲示板などで漏れ聞いた、原作関連の内容が混じるかもしれない

    ・キスに至る際の寸止めは、ない

    となっております。「今回寸止めありません」と毎回お伝えするのも興醒めですので、アシガールは寸止めこその美!とお考えの方は、ご覧になられませんようお願いいたします。

    本日、一気に三篇投稿いたします。ドラマ最終話の続き二種と、平成での二人の物語第1話です。

    ド新人創作者の物語、ご笑納ください。

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    返信先: アシガール掲示板
    すぐ、隣に…

    ユーザー登録も完了いたしました。今の心境をお話しさせてください。

    明日は11月24日。二年前にアシガールSPで、唯と若君が平成に来た日ですね。12月22日まで居たのは既出の通りですね。

    私が、アシガールを知って初めて迎えるこの季節。去年は、知らなくても充分幸せに過ごしていました。でも今年、知った事で、より彩りある生活になっています。

    二人が過ごした同じ季節がやって来た!すぐ隣で、腕をぶんぶんしながら歩いてるかもしれない、スワンボート漕いでるかもしれない。架空の物語だからこそ、今、それが起こってるって想像したっていいじゃない。

    二人の幸せな姿が見たくて、想像から創造へ。ひとえに私が見たかったから、に尽きます。

    いよいよ創作倶楽部沼に入ろうと思います。遅れて登場したアシラバで、皆さんと熱の入る時期がずれているのは承知の上ですが、今の私の熱い想いでした。

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    返信先: 連絡掲示板
    入ります

    ありがとうございました!

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